趙治勲 vs Zen

第2回囲碁電王戦が開催されることになりました。

第2回囲碁電王戦
http://denou.jp/go/

記者発表会が行われると発表された時に、ある程度予想できた内容と言えるでしょうか。前回の囲碁電王戦の時も、発表から開催までの間隔が非常に短かったのですが、こうした方が注目を集めやすいという判断なんでしょうね。それにしても、世間一般的に囲碁は全く話題になりませんね。ただ、AlphaGoの時も一回始まってからがすごかったので、まだ今のところはっきりとは言えませんが…

ZenはKGSで10dですから、もちろん勝機は十分にあるでしょう。記者発表会で出てくる12.4というバージョンから、どれだけ上積みがあるのかはちょっと分かりませんが、CGOSとか見てる限り、むちゃくちゃな進歩は無さそうでしょうか?

おそらく、来年の柯潔-AlphaGo戦はすでに決まっているのだと思いますが、ここまでくるとGoogleは一番手直りでやりたいぐらいでしょうから、柯潔先生にそれを受けてもらえなければ、とりあえず今回Zenにがんばってもらって、その後Zenと一番手直り十番勝負ぐらいやればいいんじゃないかと思います。

[追記 2016/11/20]
ということで、第一局は趙治勲名誉名人の中押し勝ちでした。実力が拮抗してそうなので、残り2局もかなり楽しめるんじゃないかと… ただの勘で本当に適当なことを書きますが、右下を黒にコスミできっちり取りきっててもらえれば、Zenが勝てたような気がしないでもないです。できれば、Zenにも一つ勝ってもらいたいですね。

しかし、COSUMIには本当に人が来ないですねえ。第1回囲碁電王戦の時は、(たしかものすごい突貫工事で作った)囲碁のルール説明の動画を流してたのに、なんで今回はそういうの流さないんだろうと思います。考えがあってそうしているのならまあなんですが、ただうっかりしているだけっぽいのがなんとも…

[追記 2016/11/20]
第二局はDeepZenGoの中押し勝ちでした。対局内容が、なんだかものすごくZenな感じでした。これで両者とも一つは勝てて、良かったのではないでしょうか。第三局も楽しみです。

[追記 2016/11/24]
第三局は趙治勲名誉名人の中押し勝ちとなり、第2回囲碁電王戦は趙治勲名誉名人の勝利となりました。おめでとうございます。

ここからは、少し話題になっているZen開発者の加藤さんの判断による投了について、私の考えを書いてみたいと思います。

まず第一に、あんな局面で投了するなんてありえません。趙先生も井山先生も全然しっかりとした見通しが立っている感じではないですし、なによりもZen自身の白番のwinrateが50.1%のタイミングで投げるなんて、正気の沙汰ではない(ちなみに、手元の天頂の囲碁6だと62%ぐらい、山下さん曰くAyaは72%!)。しかし、以前、将棋電王戦で話題になった時にも感じたことですが、そもそも大会レギュレーションで開発者判断の投了が許可されているのがおかしな話で、「本当にドワンゴは学習能力ないわ。五目ナカデで死ね」って最初思ったのですが(笑)、一応念のために、今回の第2回囲碁電王戦の対局ルールを確認してみると、これって開発者判断による投了を認めていない気が…

囲碁電王戦 趙治勲名誉名人 vs DeepZenGo 対局ルール
http://denou.jp/go/pdf/denou_go_rule201611.pdf

ゆっくりと順番に読んでいきますと、まず今回の大会では対局ルールを

対局は日本囲碁規約に準ずるものとする。

としています。日本囲碁規約とはこれのことです。

日本囲碁規約(全文) | 棋戦 | 囲碁の日本棋院
http://www.nihonkiin.or.jp/match/kiyaku/zenbun.html

この日本囲碁規約の第十一条でこのように定められています。

第十一条(投了)
対局の途中でも、自らの負けを申し出て対局を終えることができる。これを「投了」という。その相手方を「中押勝」という。

素直に読めば、負けを申し出ることができるのは対局者のみ、今回の場合はDeepZenGo(と趙治勲名誉名人)のみです。そして、先ほどの「囲碁電王戦 趙治勲名誉名人 vs DeepZenGo 対局ルール」にはこれを上書き、または補完するような規定が見つかりません。このようなレギュレーションで行われていた対局にもかかわらず、開発者の判断で勝手に投了するのは無理があると思われます。

開発者の判断で投了することの是非が、過去に大きく話題になったのは、なんといっても将棋電王戦FINALでの、AWAKE開発者、巨瀬亮一さんによる21手投了でしょう。あの投了に対して様々な議論があるのは致し方ないことですが、ただ間違いなく言えるのは、レギュレーション的には問題なかったということです。

将棋電王戦FINAL 対局ルール
http://ex.nicovideo.jp/img/denou/final/pc/Rules_denousen_final.pdf

着手確定について」の項目には、こう書かれています。

ソフト開発者には「投了する」の権利を認める。

ドワンゴはしっかりとした意図を持って、このような権利を開発者に付与することを今回は止めたのではないかと推測するのですが、もし仮にそうだとしたら、運営としてレギュレーション違反だとちゃんと指摘しようよ…

長くなりましたが、まとめます。

  • 開発者の判断による投了は、レギュレーション違反。運営も含めて、なぜみんなそれを指摘しない…
  • 仮にレギュレーション的に問題なくても、あんな所で投げるな!(怒)

以上です。

13路盤にレベル4を追加しました

COSUMIの13路盤に、レベル4の強さ設定を追加しました。

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

ただし、今回もサーバの負荷が高い時に対局が開始できず、9路盤レベル5や11路盤レベル4よりもさらに早い段階で、対局開始不可能になりますのでご了承ください。今現在は、一日の内、1/5ぐらいは動かない感じなんですが、今後は正直ちょっとよくわかりません。「打てればラッキー」ぐらいでお願いします。棋力は、囲碁クエだと1700にはちょっと足りないくらいでしょうか? 自分でも何局か打ちましたが、まだ少し調整が必要な気はしています。

今回の13路盤レベル4ははっきり言って重いです… あまりに重いので、一局あたりサーバ代がいくらになるのかを試しに計算してみると、サーバのリソースをきっちり使い切ったとして、0.15円ぐらいでした。最初、「意外と安いな」と思ってしまった自分がいて怖かったのですが、いやいやぜんぜん安くないから!(笑) でも、サーバの負荷が高い時間帯に止めれば、実質タダであります。

今回はRay先生のお世話になろうかと、当初考えていたのですが、とりあえず実績のあるFuegoでいってみます。あと、今回の13路盤レベル4の棋譜がある程度たまったら、後日まとめて公開したいと思います。

Amazon EC2でDarkForestを動かしてみた

Amazon EC2のg2.2xlargeでDarkForestを動かしてみました。G2はGPUなインスタンスファミリーです。基本的にドキュメントどおりで、あまり中身のある内容ではありませんが、以下、簡単に手順を書いていきたいと思います。

まずはともあれ、DarkForestのドキュメントに目を通しておきます(g2.2xlargeはそんなに安くありませんので(笑)、インスタンス立ち上げる前に準備をしっかりしとかないとね!)。

darkforestGo/README.md at master ・ facebookresearch/darkforestGo ・ GitHub
https://github.com/facebookresearch/darkforestGo/blob/master/README.md

EC2は初めて使ったのですが、インスタンスの使用数に制限があって、私の場合は、なんとg2.2xlarge0(!)でした。制限緩和のリクエストは可能ですが、承認されるのに私の場合で半日ほど掛かりましたので、使用の予定がある時は、早めに確認しておくことをお勧めします。

OSは、Ubuntu 16.04で今回はいきたいと思います。Ubuntu初めて触りました。初めてだらけです。こちらのページで、Version16.04 LTSを選び、Instanch Typehvm:ebs-ssdを選びして(他との違いがよく分かりませんが…)、最後にZoneus-west-2(オレゴン)なami-191fd379に決定しました。

インスタンスを起動したら、まず最初にこちらに書かれていることを全部やります。ただし、cuDNNはcudnn-7.5-linux-x64-v5.1-rc.tgzを使用してみました。cuDNNのダウンロードには、NVIDIAのAccelerated Computing Developer Programへの登録が必要です。

Ubuntu 16.04へのCUDAインストール方法 – Qiita
http://qiita.com/yukoba/items/3692f1cb677b2383c983

次にTorchです。こちらを参考にします。

Torch | Getting started with Torch
http://torch.ch/docs/getting-started.html

言われるようにやっていきます。

$ git clone https://github.com/torch/distro.git ~/torch --recursive
$ cd ~/torch
$ bash install-deps
$ ./install.sh
$ source ~/.bashrc
$ luarocks install class
$ luarocks install image
$ luarocks install tds
$ luarocks install cudnn

そして、本題のDarkForest。まずはコンパイル。

$ git clone https://github.com/facebookresearch/darkforestGo.git ~/darkforest --recursive
$ cd ~/darkforest
$ sh ./compile.sh

次に、モデルファイルを用意します。

$ mkdir ~/darkforest/models

作ったmodelsディレクトリにこちらのファイルを(よく分からんから全部)入れておきます。

Dropbox – df_models
https://www.dropbox.com/sh/6nm8g8z163omb9f/AABQxJyV7EIdbHKd9rnPQGnha?dl=0

次に、pipeファイル用のディレクトリをどこか適当な場所に作ります。

$ mkdir ~/df_pipe

ここまでで、準備は完了です。そして、実際にDarkForestを動かすためには、まずGPUサーバを動かします。ここで、先ほどのpipeファイル用のディレクトリを指定してください。

$ cd ~/darkforest/local_evaluator
$ sh cnn_evaluator.sh 1 ~/df_pipe

そして、本体を動かします。再度、先ほどのpipeファイル用のディレクトリを指定してください。

$ cd ~/darkforest/cnnPlayerV2
$ th cnnPlayerMCTSV2.lua --pipe_path ~/df_pipe

これでGTPコマンドを受け付けてくれるようになります。cnnPlayerMCTSV2.luaにはオプションがいろいろあるので確認してみてください。ただ、MCTSではないPure-DCNN playerCNNPlayerV3.luaっていうのもあるのですが、こいつが動いてくれません(本当は、こっちに興味があったのですが…)。df.binは、代わりにdf2.binとかを使えばいいのかもしれませんが、value_model.binっていうのがどこにも見当たりません。残念です。

最後に、gogui-twogtpで取った棋譜を3局載せておきます。3局とも、黒が--time_limit 10で、白が--time_limit 20です(実際の消費時間は、白が黒の約1.37倍)。


Sorry, your browser doesn’t support WGo.js.

Sorry, your browser doesn’t support WGo.js.

Sorry, your browser doesn’t support WGo.js.

はっきりとは棋力が分かりませんが、とりあえず私よりは間違いなく強そう…(笑) とはいえ、私はこの3局以外にも何局か棋譜を確認しましたが、あきらかにおかしな手が結構あります。一種の攻め合いのような時が多いように思えますが、例えば、3局目の291手目(同じく292手目、293手目、ついでに295手目!)とかやばすぎる… 「MCTSは攻め合いが…」とかそんなレベルではないと思うし、というか、これはもうただのアタリアタリですしね。なんか致命的なのが、コードに残っているような気がします。

あと、部分部分でDarkForestがものすごく好む形っていうのがいろいろありますね。いくつかの棋譜を続けて見ていたら、「あれっ、これ今さっき見たやつじゃない?」ってなるぐらい、部分的に同じような形のオンパレードになります。ひとつだけ例をあげると、星に小ゲイマに掛かられた時、ほぼ例外なくケイマか一間に受けて、周りの状況がどうであれ、ハサミ返すことはしません(私がざっと見たかぎり、約20回中0回でした)。モデル、ひいてはそれを作成するのに使った棋譜によるところが大きいのだろうし、これをDarkForestの特徴とは言っていいのかよく分かりませんが、Fuegoなどでは、あまり感じない傾向だと思います。

先ほどの3局は、並列ではなく一局ずつ打たせてて、全部で3時間以上掛かっています。そして、あまりよく分からないですが、GPUはだいたい使い切っているように見えます。もちろん、消費リソースをもっと絞って打たせることはできますが、やっぱりお金が掛かりますね。「DarkForestを、なんらかの形でCOSUMIで使えたら…」と思ったのですが、簡単ではないなあ… また、しばらく考えておきます。

天頂の囲碁6 Zenを使って置き石の価値を調べる

2016.07.02  |  Fuego, Zen, 囲碁  |  Comments (0)

HiraBotの中の方が、「HiraBotにたくさん対局させることによって適切なコミ(置き石の価値)を調べる」ということをされています。

適切なコミを求める
http://kiyoshifk.dip.jp/kiyoshifk/apk/komi-V4.pdf

私もこれを見て、最近購入した天頂の囲碁6 Zenを使って、同じく置き石の価値を調べてみたくなったので、試してみました。と言っても、たくさん対局させるのはかなり大変なので、コミをいろいろ変えて考えさせて評価値(win rate)が50になるところを探ってみる、という非常に簡易的な方法です(要するに、最新版の天頂の囲碁を手に入れたのがうれしくて、ちょっと浮かれてなにかやってみたくなっただけです(笑))。

今回は2子、3子、4子を調べてみました。次のグラフのY軸の評価値は、置き石を置いた開始局面で「検討」を使って次の手を考えさせ、その時に探索回数が一番多かった手の評価値です(「検討」はある程度までいくと自動的に止まりますが、そこまで考えさせてからの数値です)。天頂の囲碁は、それ自体では、コミが9目半までしか設定できない(と思う)ので、あらかじめコミを設定しておいたSGFファイルを作成し、それを読み込ませて考えさせています(たぶん、これで特に問題は無いと思います)。

ということで、見ていただいたとおり、だいたい2子で15目3子で25目4子で35目という結果でした。やり方が雑なのはよく分かっていますが、それにしても置き石の価値がちょっと小さすぎですよね。うーんなんでかな… 少し気になるのは、今回のように置き碁の初期局面を白に考えさせると、時間が経つにつれ評価値がすうっと下がっていくんですよね。長い時間考えさせると、探索回数が増えるにつれ形勢の良い悪いがだんだんとはっきりしてきて、評価値が50から離れていく傾向っていうのは常に少しあるかなと思うのですが、今回は、50を超えていてもほぼ例外なく時間とともに数値が下がってきます。これは、黒が置き石を上手に利用する手順が、探索するにつれ見つかってくるってことなんでしょうか? 「豚に真珠」ならぬ「へぼに置き石」的な…(笑) しかし、それだけではこの数字の少なさはちょっと説明ができないような気もします。

ということで、最後にFuego先生のご意見もお伺いすることにしました。1000k playoutで4子のみ、以下のグラフは先ほどの天頂の囲碁の4子との比較です。

Fuegoですら、38.5目って言ってます。それでも少なすぎる気がしますが、どっちにしろ天頂の囲碁の方はやっぱりなんかおかしいですよね。たぶん、私が何か勘違いしているんだと思います。

DarkForestもソースコードが公開されました

2016.06.11  |  DarkForest, 囲碁  |  Comments (1)

あのDarkForestもソースコードが公開されています。

GitHub – facebookresearch/darkforestGo: DarkForest, the Facebook Go engine.
https://github.com/facebookresearch/darkforestGo

なんかもうすごいですね。びっくりしました。これはさくっと動かせるんでしょうか?

将棋の方も、技巧とかnozomiとか驚くことばかりですけど、囲碁もなんか時代が変わった感があります。

[追記 2016/8/26]
Amazon EC2でDarkForestを動かしてみました。

http://www.perfectsky.net/blog/?p=323

強豪囲碁ソフト「Ray」のソースコードが公開されました

先日の第9回UEC杯コンピュータ囲碁大会でも7位になった、とても強い囲碁ソフト、「Ray」のソースコードが公開されています。

Ray – Computer Go Program
http://computer-go-ray.com/

すばらしすぎる話です。現時点で、オープンソース最強は間違いないところでしょうか?

ということで、とりあえずFuegoとたくさん対局させてみました。まずは19路盤、Ray 5,000playoutとFuego 5,000playoutで先後を換えて50局ずつ計100局やってみました。Windows用のバイナリも公開されていて、ただなぜか動作がすごく遅いらしいのですが、今回はLinuxで動かしてます。

Rayは--playout 5000というオプションと付けただけ。Fuegoはこれだけ。

uct_param_search number_threads 1
uct_param_player ignore_clock 1
uct_param_player max_games 5000

結果は、

Ray 5,000po(443.5sec) 89勝 – 11勝 Fuego 5,000po(211.5sec)

カッコ内は一局あたりの平均消費時間です。この設定だとRayがFuegoの2倍ほど時間を使うので、次にRayのみ2,500playoutにしてさらに試してみます。結果は、

Ray 2,500po(210.9sec) 81勝 – 19勝 Fuego 5,000po(198.9sec)

Ray強い…

次に13路盤で、Fuego 10,000playoutに対してRay 5,000playout、3,000playout、2,000playoutでも試してみました。結果は、

Ray 5,000po(69.0sec) 76勝 – 24勝 Fuego 10,000po(59.5sec)
Ray 3,000po(42.1sec) 56勝 – 44勝 Fuego 10,000po(58.7sec)
Ray 2,000po(27.8sec) 50勝 – 50勝 Fuego 10,000po(57.7sec)

13路盤では、Fuegoの倍ほど速そうです。COSUMIでは、Fuegoを動かすためだけに、だいたい年50万円ぐらい掛かっていると思うので、それが半分になる計算に…(ニヤリ) などという皮算用をついしてしまいますが、実際はまたいろいろ大変かな? さらに強くなったバージョンを、いつか公開していただけたら、かなり真剣に考えると思います。

それにしても、このRayに勝てる方って囲碁ファン全体の何パーセントぐらいなんでしょうか? たぶん、大半の人はもう勝てないと思うのですが、そんなソフトが自由に使える訳で、なんかすごいですね…

「天頂の囲碁6 Zen」と「最強の囲碁 Deep Learning」

2016.05.21  |  Zen, 囲碁  |  Comments (1)

「天頂の囲碁」と「最強の囲碁」の最新版が発売されます。

『天頂の囲碁6 Zen』特設ページ | マイナビブックス
https://book.mynavi.jp/tencho6/

最強の囲碁 Deep Learning
http://www.unbalance.co.jp/igo/sigoDL/

名前に「Zen」とか「Deep Learning」とか入れたほうが売れると考えられているのが、なんだか今時な感じがしますね。どちらかを購入したいのですが、天頂の囲碁は3を持っているので、今回は最強の囲碁にしようかな?

[追記 2016/7/3]

最強の囲碁は発売延期なったようです。英語版の方はまだ売っているように見えますが、違うのかな? とりあえず、私は天頂の囲碁を購入しました。

天頂の囲碁6 Zenは、相変わらず6つ入っている石音がどれも気に入らないので、COSUMIのに差し替えました。もし良ければ、ここに置いておきますのでご自由にお使いください。

http://www.perfectsky.net/misc/sound/stone.wav

天頂の囲碁6 Zenがインストールされたフォルダ(私の環境では、C:\Program Files (x86)\Mynavi\天頂の囲碁 6 Zen)の中のWavフォルダの中に、Stone1.wavStone6.wavがありますので、どれかひとつと差し替えれば使えます。元のファイルは一応バックアップ取っておいた方がいいですね。石音の設定は[表示]-[オプション][碁石の効果音]です。

井山棋聖の七冠挑戦とCOSUMI

昨日の第54期十段戦第3局は、黒番伊田十段の中押し勝ちとなり、井山棋聖の七冠達成は次局以降へと持ち越しとなりました。私は、「井山七冠」を何とか一度見てみたいと思っている人間なんですが、昨日の結果はまあこれで良かったのかなと思っています。伊田先生の意地を強く感じましたし、なんだか盛り上がりに欠けるなあと思っていた今回の七冠挑戦ですが、一回世間の注目を大きく集めることができたような気がしてます。

ここでは、井山棋聖の七冠挑戦関連の話題にCOSUMIがどんな影響を受けたのか、書いていきたいと思います。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

とりあえず、昨日は言うほどたいしたことはなかったような気がしますが(AlphaGo騒動で感覚が麻痺しているだけかも(笑))、それでも一瞬凄いことに…

PM5:26、たぶんテレビ? 4桁は初めて見ました…

続きの情報は、おいおいここに追記していきます。

[追記 2016/4/24]
ということで、井山七冠が誕生したわけですが、COSUMIへの新たな人の流入はほとんど無いと言っていい状況です。いろんな意味でこれは結構まずいと思いますが、無駄に毒吐いてもしかたないので、もう別に何も言いません。一週間後ぐらいに、年始からのアクセスの推移を追記して、AlphaGoの時との比較なんかが分かるようにしたいと考えてますので、興味のある方はぜひご覧ください。

[追記 2016/5/2]
年始から4月末までのCOSUMIへの1日単位のアクセスの推移です。

次に、COSUMI開始時から4月末まで。

最後は、「AlphaGo vs セドル」の時と「井山七冠誕生」の時とでの、COSUMIへのアクセスの質的な違いが一番よく分かる気がしているグラフを載せておきたいと思います。3月1日から4月末までの、1時間単位の新規セッション率の推移です。

このグラフについて少しだけ補足しておくと、右側「井山七冠誕生」の方の一番大きな3つのスパイクは、左から順に、「新・情報7daysニュースキャスター」(ダイヤモンド囲碁サロンとかが出てた?)、「アッコにおまかせ」(碁的の話などをしてた?)、「プロフェッショナル 仕事の流儀」(約2年前の再放送。今日もまた放送してました)で間違いないと思います。一番最初の「新・情報7daysニュースキャスター」ですら、井山七冠誕生の瞬間から丸3日以上経っての話というのも、なんだか凄いです。これ以上のことは、もうノーコメントで…(笑)

[追記 2016/5/6]
PM10:42、報道ステーションです(報道ステーション多いなあ)。

これもまた、二度とはお目にかかれなさそうな数字です。この「現在★人のアクティブユーザーがサイトを訪問しています」ってやつは、その時たまたまGoogle Analyticsの管理画面を見ていないかぎり確認できないんですが、実は、自分の知らない時にもっとすごい数字になっていることがあるんでしょうか? ちなみにこういう数字になる時は、大半が囲碁のルール解説のページ(http://www.cosumi.net/learn.html)へのアクセスで、さらにいつもはけっして多くはない、スマホからのアクセスだらけになります。

サーバの負荷が高い時に9路盤レベル5と11路盤レベル4の対局が開始できなくなりました

COSUMIのサーバの負荷が高い時に、9路盤レベル5と11路盤レベル4の対局が開始できなくなりました。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

現時点では、これは予防的処置なので、実際に対局が開始できない時間帯はほとんどないはずです(井山七冠が誕生したら知りませんが…)。ただ、もし今後、対局ができない状態がある程度常態化しても、それがもうよっぽどではないかぎり、サーバの増強は控えさせていただきます。実は、この一年間にお支払いしたサーバ代が160万を超えていて、いくらなんでもさすがにやりすぎだったので、ちょっと自重します。私はここ何年もの間、「朝起きたら、GNU GoとFuegoが二子ずつ強くなっていないかな」と思いながら床に就く日々を送らせていただいております(笑)。

というマイナス方向の改変のお知らせでしたが、今回のような対策をすれば、今度は逆に今後13路盤レベル4が追加できるかもしれません。せっかく高いお金を出して買ったリソースなので、できるだけ全部使い切りたいですしね。状況見ながら考えておきます。

という訳で、井山七冠対策はこれにて終了。何とか間に合いました(結構早い段階からいろいろがんばっていたおかげで、AlphaGo騒動も乗り切ることができました。何もしていない時にあんなの始まったら、どうにもなんない(笑))。「ここまでやってだめならもう知らない」って感じなんですが、しかし、今のところなんだか盛り上がりに欠けますねえ。AlphaGoのインパクトが強すぎたせいもあるんでしょうか?

AlphaGoがKGSに来る?

2016.03.26  |  AlphaGo, 囲碁  |  Comments (0)

かもしれないし、来ないかもしれないそうです。

AlphaGo is going to play on KGS : baduk
https://www.reddit.com/r/baduk/comments/4bsbww/alphago_is_going_to_play_on_kgs/

とりあえずアカウントだけは出来ています。

https://www.gokgs.com/gameArchives.jsp?user=AlphaGoBot

ところでこれはマジなんでしょうか?

おそらく、左下に「自己対戦だから…」みたいなことが書かれているんだと予測しますが、それにしてもすご過ぎでしょ! こっちの方が、対セドル戦の結果よりよっぽど怖いよ…

第9回UEC杯コンピュータ囲碁大会&第4回電聖戦

2016.03.19  |  DarkForest, Zen, 囲碁  |  Comments (0)

今日から2日間、第9回UEC杯コンピュータ囲碁大会が開催されます。

第9回UEC杯コンピュータ囲碁大会
http://jsb.cs.uec.ac.jp/~igo/

そして、優勝と準優勝のソフトは(一応、他の上位ソフトの可能性もありますが)、23日(水)に行われる第4回電聖戦で小林光一名誉棋聖と対局することになります。

第4回電聖戦
http://entcog.c.ooco.jp/entcog/densei/densei4/

今回は、AlphaGoのおかげで逆に盛り上がりそうな気がします。なんか、とんでもなく強いソフトが混ざってそうなんですよね。ただ、無料で見られるライブストリームは無いみたいなのでちょっと残念。囲碁プレミアムは1日500円らしいのですが、どうしたものか…

[追記 2016/3/20]
優勝はZen、準優勝darkforest、3位CrazyStone、4位Ayaでした。Zenはエキシビションマッチも勝ったみたいで強いですね。最後はトーナメントなのではっきりしたことは言いにくいですが、Facebookのdarkforestも弱くはなかったようです。こう考えてみると、Google、Facebook、Baidu(?)、ドワンゴ(ここに並べていいのか分からないですが…(笑))、みんな囲碁やるんですね。IBMだって、以前Fuegoでちょっとやる気になっていたはずで、BlueFuegoなんてものもありました。このあたりは将棋と全く状況が違って、囲碁は国際性がありますね。

[追記 2016/3/26]
電聖戦は、darkforestの中押し負けに、Zenの4目半勝ち。プロ棋士に対して3子の勝利は価値がありますね。


Sorry, your browser doesn’t support WGo.js.

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お金が大切なのは分かりますが、どのみちほとんど実になっていないと思うので、どうせならただで見せて欲しかったです。もうちょっとうまいやり方無いんでしょうか?

セドル vs AlphaGo

本当に楽しみです。関連する内容はここに書いていきたいと思います。

対戦条件を確認しておくと、

  • 全部で5番勝負
  • 日程は3月9日、10日、12日、13日、15日。開始は午後1時
  • 対局ルールは中国ルール、コミは7目半
  • 持ち時間は2時間+1分*3回

マイケル・レドモンド九段の解説(お相手は、Chris Garlockという方)が、YouTubeで生放送されます。あと38時間

Match 1 – Google DeepMind Challenge Match: Lee Sedol vs AlphaGo – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=vFr3K2DORc8

ただし、英語の解説なので、今回初めて囲碁に興味を持った方も対象にした感じになるのかな、という気がします。日本語の解説は囲碁プレミアムで無料で見れるようです。

[追記 2016/3/9]
ということで、第1戦は白番AlphaGoの中押し勝ちとなり、歴史的な日となりました。以前、「羽生よりセドルが先にコンピュータに負けるよ」と言っていた人がいて、深い読みだなあと妙に感心したことがあったのですが、単に深いだけはなく、正確でもありましたね。私の「Xデーは2018年」という予想は、残念ながら外れてしまいましたが、まあでも結構いい線いっていたほうでしょうか?


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私は今日、天頂の囲碁3に手を入力しながら観戦していたのですが、かなり最初の方から形勢はAlphaGoがいいと言い続けていて、コンピュータ同士気が合うのか面白いなと思いました。最後の方の石田先生が首をひねっていた手などは、例のモンテカルロ特有の緩みだと思われますので、そういう意味ではまだもっとやれるのでしょう。とはいえ、今日の一局でセドル先生もAlphaGoに対して変な恐怖心は無くなったのではないかと思うので、AlphaGoの5-0は相当難しいように感じます。あまりあの人をなめないほうがいいです(笑)。

あと一点だけ気になったのは、対局者の手前に置かれたパネルに国旗が表示されていたり、YouTubeの放送の対局前の映像がこんなだったりと、イギリスvs韓国というのを強調していたことです。

これは、Googleが極度にコンピュータvs人間という構図になるのを避けたかったからなのか、(別の参加者の?)別の思惑があったのか、ちょっと興味深いところです。とりあえず、あきらかな意図は感じました。

COSUMIへのアクセスも一日中物凄いですが、とりあえず今のところは耐えています。さっき、COSUMIが「新参者を返り討ちにしてやる」と生意気なことを言っていたので、みんなでぼこぼこにしてあげてください(笑)。

[追記 2016/3/9 23:45]
22:45。また報道ステーションみたいです。

ただ、この時間帯が今日一日の中で特別多かったってことはなくて、対局開始からこの時間まで、平均して500はありました。Google Analytics使ってない人には伝わりにくいかもしれませんが、これかなりすごいです。

[追記 2016/3/10]
第2戦も黒番AlphaGoの中押し勝ち。個人的には昨日より今日の方が衝撃的でした。AlphaGoは間違いなく本物ですね…

私は今日も、天頂の囲碁3に手を入力しながら観戦していたのですが、やはり結構最初の方からAlphaGo持ちだと言い続けていました。強いのか、AlphaGoと気が合うだけなのか、いまいち判断ができません。

今回、セドル先生の前に座ってAlphaGoの手を打っているのが、Aja Huangさんですね。対Fan Hui戦の時も、映像をよく見るとAjaさんが担当されているようです。この方、碁がめちゃくちゃ強いんですよね。手つきが怪しいのは、こういう場合セドル先生的にちょっといやだと思うので、適任者なんでしょう。Ajaさんが昔作っておられたEricaというソフトがコンピュータオリンピックで優勝し、エキシビションマッチで藤沢里菜三段と対局することになった時、「尊敬する秀行先生のお孫さんと対局できてとてもうれしい」いう旨のコメントをされていた記憶があるのですが、セドル先生と碁盤を挟んで座り、こんな大きな対局を行うっていうのは、一体どんな気持ちなんでしょうか?

[追記 2016/3/12]
今日もAlphaGoの勝ち。もう怖いです… この感じだと、Zenはレートで500どころか1000でも足らないんじゃないでしょうか?

[追記 2016/3/13]
今日はイ・セドル九段の勝ち。セドル先生が0-5はちょっとなあと思っていたので良かったです。ただ、AlphaGoが暴発するのがなんか早過ぎないですかね? それだけちゃんと先が見通せているだけなのかもしれませんが、ボロ勝ちさせようと、「今日はコミが20目だからね」と言われていたりはないですよね?(笑)

[追記 2016/3/18]
第5局はAlphaGoの勝ち。通算成績はAlphaGoの4勝1敗でした。もうすでに今後のAlphaGoの動向が気になってしかたありません。

今回のAlphaGo騒動で、COSUMIへのアクセスもすごいことになりました。とりあえず、今年に入ってからのアクセスの推移です。中央やや左が最初にAlphaGoの話が出てきた時で、右端が対セドル戦です。

次に英語ページ限定で。

どんなグラフが今回のすごさを一番理解してもらいやすいのかよく分からないんですが、例えばこんなのはどうでしょう? COSUMIスタート時からの約8年間のアクセスの推移です。一番右端がおかしなことに…

3月14日月曜日(ちなみにこの日は、第4局と第5局の間の日で対局は行われていません)の238,901pvという数字は、今後、記録更新することができないと思われます(とか言っていたら、井山七冠がぶち抜いたりして…(笑))。この後の推移もまだ気になりますし、このあたりの数字はCOSUMIがどうとか抜きに、もうほとんど歴史的資料なので、またこのブログで後日談が書けたらと思います。

COSUMIのサーバは、今日も元気よくロードアベレージが200を超えたりしてますが(笑)、基本的にずっと問題なく動いてました。良かったです。ただ今後は、9路盤のレベル5などをサーバに負荷が掛かっている時間帯に対局が開始できないようにするなど、なにかしらの対策が必要ですね。最初からやっとけよって感じで、今までちょっとずぼら過ぎたような気がします。

COSUMIに最大何目差で勝つことができるか? その2

[以前の関連記事] : COSUMIに最大何目差で勝つことができるか?

以前、「COSUMIに最大何目差で勝つことができるか?」という記事を書いたのですが、その時は15路盤までだったので、再度、19路盤でも調べてみました。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

調べたのは、直近約3ヶ月の対局のみ。まずは互先から調べてみましたが、COSUMIの石を全滅させた対局が何局かありました。その中で一番大差で勝っている対局は、夢の400目(?!)オーバーを達成されています。


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GNU Goが謎です…(地の計算も1目ずれてる(笑))

続いて、COSUMIに9子置かせた対局です。これは全滅させた対局は無いようです。それではベスト3を順に紹介していきます。まずは第3位、284目勝ち。


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最初に7回パスしているので、実質16子局(!)になっています。凄過ぎです。

次に第2位、290目勝ち。


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そして第1位、315目勝ち。


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うーん、GNU Goはもうちょっとがんばったほうがいいね(笑)。

衝撃のAlphaGo

「今年のUEC杯はすごいよ。保木さん、山本さん、西海枝さんのコンピュータ将棋開発者組に加えて、あのFacebookもいるよ!」って感じのブログ記事書こうかと思っていたら、とんでもないニュースが飛び込んできました。

Google Japan Blog: AlphaGo: マシンラーニングで囲碁を
http://googlejapan.blogspot.jp/2016/01/alphago.html

AlphaGo | Google DeepMind
http://www.deepmind.com/alpha-go.html

いろんな情報が一気に出てきて、把握できていないことも多いのですが、すごく簡単に書くと、

  • Googleが開発した囲碁ソフト「AlphaGo」が、ヨーロッパチャンプに互先で5戦5勝
  • 他の強豪ソフトに対しても、495戦494勝!
  • 今年3月に、イ・セドル九段と対決。賞金100万ドル。たぶんYouTubeで生で見れそう

今回、AlphaGoと対戦したFan Hui二段は、Remiさんのレーティングによると、阿部良希初段髙嶋湧吾初段後藤俊午九段万波奈穂三段あたりと同格で、イ・セドル九段とのレートの差は599。現時点では、まだAlphaGoはトッププロの域に達していないのではないかと私は思っているのですが、大橋先生曰く、「3月はあぶないそうです。なんだか、たった一日で世界が変わってしまいましたね…

COSUMIも今日は本当に大盛況で、アクセス数の最高記録を大幅に更新することは間違いありません。特に海外からのアクセスがすさまじく、中でもアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアなどの英語圏が相対的に多いですね。一次ソースが英語だと、こんな感じになるんですかね? 英語圏の人に刺さりやすい話題だってことは、特にないですよね?

あと、ここ最近COSUMIのレスポンスが悪い時間帯が多くて申し訳ありません(たぶん今日はひどかったですね…)。理由は分かっていて、サーバのリソースが足りていない訳ではなく、ウェブサーバの設定が悪いだけなのですが、このとおり24時間ものすごいアクセスなので、直すタイミングが無くなってしまいました… 適当な時を見計らって直しますので、もうしばらく我慢していただけたらと思います。

最後にAlphaGo vs Fan Huiの全5局の棋譜を置いておきます。


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[追記 2016/1/28]
なにこれ…(絶句) 22:55ぐらいです。報道ステーションらしい。ルール解説のページだけで457。しばらくこんなのが続くのか…

[追記 2016/1/30]
書き忘れたこととか、後で知ったことなど書いていきます。

このペーパーがとても面白いので、がんばって読んでみるんですが、対Fan Hui戦は、公式には5勝0敗ですが、それ以外に非公式な対局が5局行われていて、結果はAlphaGoの3勝2敗だそうです。この非公式な対局は、3 periods of 30 seconds byoyomi のみの時間の短かい碁だったみたいですね。このあたりをどう見るのか… そして、Ericaの作者、Aja Huangさんのお名前を発見! DeepMindでお仕事されているんですね。あんなに強いソフトを作っておられたのに、もうやめちゃったのかと勝手に思っていました。私が知らなかっただけのことですが、なんだかちょっとうれしかったです。

対イ・セドル戦は3月8日~15日に行われ、先に3局勝った方が勝ちの5番勝負と言うことですが、途中の結果にかかわらず5局全部打つらしいです。セドル先生の対コンピュータ戦が5局も見れるなんて本当に夢のようですね。結果の予想については、当初、私はセドル乗りだったのですが、いろいろ考えているうちになんだかイーブンな気がしてきました。とりあえず5局も打ったら相当な確率で1発入りそうな気がします。そしてもし本当にそうなれば、まさに歴史に残る大偉業と言えるでしょう。しかし、3月8日~15日ってUEC杯の前に差し込んでくるんですね(笑)。なんか「UEC杯が霞んだ」みたいなこと言う人が多いですが、実際は、UEC杯と電聖戦はそれはそれでかなり面白いと思います。

ここからしばらく、囲碁関係の大きな話題が続きそうなので、私はCOSUMIが安定して動きつつけるようにだけはがんばってみます。ひとまずウェブサーバは新しい設定で再起動したので、今はサクサクかな?

[追記 2016/2/7]
対セドル戦の日程は、3月9日、10日、12日、13日、15日と決まりました。もう、ほんの一ヶ月後のことですね。もしタイムマシンがあったら、一ヶ月前に戻って「二ヵ月後、100万ドルを賭けた、コンピュータとセドルの5番勝負があって、戦前の予想はけっこう拮抗してるよ」って言って回りたいですね(笑)。まあ、誰も信じてはくれないでしょう。私が思うに、このタイミングでのAlphaGoの出現って、いわゆるブラックスワンじゃないかと。2016年(違った。2015年だった)にAlphaGoが存在していることを、「予測可能だった自然なもの」として受け止め始めている世間(もしかしたら私も)の現状に、なんというか軽い狂気を感じます。

もう一方のZenはというと、4子で伊田先生に勝ったようです。

[追記 2016/2/7]
今年に入ってからの、COSUMIのアクセスの推移です。まずは全体。

そして、英語ページ限定。

どーんと来た後、元の水準まで完全に戻りきらなかったことは、今までちょっと記憶にありません。AlphaGoは囲碁普及に大いに役立ったのではないでしょうか?

COSUMIに纏わる数字の話

COSUMIを始めて7年ちょっと経ちました。今では、当初は想像もしなかったようなたくさんのアクセスがあって、本当に驚くばかりです。Googleで「囲碁」という単語で検索しても、当然環境には左右されるのですが、一番上に表示されることが多くなり、そうなってくると、もはやCOSUMIの様々な統計情報も、自分で眺めてニヤニヤするだけではなく(笑)、囲碁普及に努めておられる方々と、ある程度共有していかないといけないような気がしますので、今日はCOSUMIに纏わるもろもろの数字を、まとめて公開していきたいと思います。

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

今回の記事はかなり長めになりますが、いきなりハイライトです(笑)。Google Analyticsでの平均セッション時間、直帰率、新規セッション率がとにかくすごいです。

平均セッション時間 12分9秒
直帰率 37.17%
新規セッション率 14.77%

(データは直近一ヶ月)

これから分かることは、「COSUMIはアブノーマル。でもたぶん嫌われてはいない」(笑)。アクセスがそれなりにあって、こんな数字になるサイト、実際のところ他にどれだけあるのでしょうか?

次は、COSUMIが打っている手数(ユーザが打っている手数は含まず)です。これも現在なかなかどえらいことになっていて、例えば、6/28~7/4の7日間では計26,386,121手でした(実際はもうほんの少しだけ(1%以下)多いですが、正確にカウントできるのだけに限定しました。以下、COSUMIが打った手数についてはすべて同じ)。平均して3,769,446手/日、157,060手/時間、2,618手/分、43.6手/秒になります。同じ期間中の、1分単位で見た一番のピークは7/4(土)の17:46台で、4,854手/分、80.9手/秒。COSUMIが手を打った後、同じ対局の次の手を打つまでの間隔(要するに黒白1手ずつ計2手対局が進む時間)は平均10秒ぐらいなので、このピーク時は800面打ち(!)ぐらいになっている計算に…(いや、何て言うか、囲碁が不人気だとかオワコンだとか、絶対嘘でしょ?(笑)) あと、COSUMIの2台のサーバもちょっとすごい。1台で400人相手できるとか、なんかもうかっこいい。現在メインで使用しているサーバはレンタル開始から2年半ぐらいになりますが、歴史上、囲碁の手を一番たくさん考えたコンピュータじゃないかと、本気で思っています(笑)。

続けてCOSUMIが打っている手数を時間帯別に見ていきます。次のグラフは7/1(水)の0時~24時の24時間を1分単位で見たものです。

典型的な平日の推移となっていて、昼・夕方・夜の3つの山が確認できると思います。その中でも、特に注目していただきたいのは、昼の山(ピークは12:41台)で、このいかにも「隙間時間に何とか碁を打ちたい」って感じは、これからの囲碁普及の結構重要なポイントではないでしょうか? 時間さえ許せば、みんなきっと碁を打ちたいんだと思います。

さらに今度は碁盤サイズ・レベル・置石の数などの対局条件別にCOSUMIが打っている手数を見ていきます。次のグラフは、6/28~7/4の7日間のデータです。Lはレベル、Hは置石の数、Hの後の-(マイナス)はCOSUMIが石を置いていることを意味します。ちょっと見にくいかもしれませんが、グラフをクリックしていただくと、たぶん大きく表示されます。

ひとつだけ、なんだかおかしな数字になっている項目があるので、スケールを変更したグラフも用意しました。

実は今回いろいろ調べていて、一番驚いたのがこの数字です。見ていただいて分かるとおり、19路盤の互先がなんかもうよく分からないぐらい多いです。19路盤が多いと言うのは、ある程度分かっていましたが(それも正直想像以上ですが…)、それはともかくとして、互先と置き碁にこんな差があるというのは、今の今まで全く知りませんでした… 15路盤にも全く同じ傾向が見られるのですが、これはCOSUMI固有の現象なのでしょうか? それとも、みんな置き碁が好きではないのでしょうか? 9路盤~13路盤では、レベルが一番低いのと一番高いのが人気なのが見てとれると思いますが(個人的には、これは理解できます)、それと比較すると、ちょっと異様な感じがします。あと、9路盤・13路盤・19路盤という昔からよく打たれていた碁盤サイズの手堅い人気も見てとれます。11路盤・15路盤は、打てる環境が無いから打たないのではなく、打つことができても打たないのですね。とは言え、その大本の原因は、「元々打てる環境が無かったから」でしょうから、これから時代が進むにつれ、このあたりも少しずつ変わっていくのでしょうか? ちなみに、大きな碁盤サイズの方が、一手に掛かる時間が短い傾向がありますが、程度としてはあまり大きなものではないので、「COSUMIが打った手数」を「ユーザが対局している時間」に置き換えて上のグラフを見ていただいても、特に問題はありません。

今回調べていて、もうひとつ初めて気がついたことがあります。それは、囲碁のルール解説のページ(http://www.cosumi.net/learn.html)へのアクセスが、日曜日だけ少し多いということです。ある程度落ち着ける休日に、新しい趣味を始めたいのかもしれませんし、それならそれで感覚的にも分からなくはないですが、しかし、土曜日は特にアクセスが多かったりはしませんね。日曜日ですか… これは怪しいですね(笑)。ということで、6/28(日)~7/4(土)の7日間を1時間単位で見たグラフを用意しました。比較対象としてFlash版の囲碁対局ページ(http://www.cosumi.net/play.html)へのアクセス数に[learn.htmlへの7日間の総アクセス数/play.htmlへの7日間の総アクセス数]を掛けたものも表示しています。

日曜日のお昼がおかしいですね。ピークは13時台、その次は多いのが12時台。もうお分かりだと思いますが、NHKの囲碁の時間ですね。先ほど、初めて気がついたと書きましたが、今まで、NHKの囲碁の時間の影響を気にしたことが無かった訳ではありません。むしろとても興味のあるところなので、今まで何度か調べてみたことはありましたし、その上で特に大きな影響は無いんだなと判断していました。実際、囲碁対局ページへの影響は特にあるように見えませんし、これは囲碁のルール解説のページだけに顕著なようです。あの放送を見て、囲碁に興味を持つような人が毎週毎週これだけいるのならば、この人たちを丁寧に掬い上げてあげられたら、それだけで囲碁人口は結構増えていきそうなものですが… 個人的に面白いなと思うのは、テレビを見て囲碁に興味を持った人って、ほとんどリアルタイムでウェブ検索するんですよね。今の人って、「後で、誰かに聞こう」とか、「今度、本を買ってこよう」とかではなく、「今、ぐぐってみよう」になるわけで、ウェブ上に、しっかりとした入門者向けのコンテンツがあるというのは、当たり前のこととはいえ、ものすごく大切なことだと思うのですが、しかし実際は、今ある囲碁関連のウェブコンテンツって、ものすごくしょぼく感じます。いや、本当に「お前が言うな」ですけど(笑)、もうちょっと何とかならないでしょうか?

次は、モバイル関連の話です。Google Analyticsでの全セッションに対する「デバイス カテゴリ」ごとの割合はこんな感じ。

desktop 78.26%
mobile 15.66%
tablet 6.08%

(データは直近一ヶ月)

そうなんです、モバイル端末からのアクセスがちょっと少ないです… たぶん、「囲碁のゲームがやりたい」ってなったら、ウェブなんか調べず、アプリを探すんでしょうね。囲碁のゲームぐらいネイティブアプリじゃなくてもと、私なんかはつい思ってしまうのですが、うーん、これはどうしたものか…

次は、国別の利用状況です。Google Analyticsでの全セッションに対するアクセス元の国ごとの割合はこんな感じ。

日本 81.90%
中国 7.37%
アメリカ 4.20%
韓国 2.06%
カナダ 0.66%
台湾 0.37%
オーストラリア 0.30%
イギリス 0.28%
香港 0.19%
ドイツ 0.18%

(データは直近一ヶ月)

意外に思われるかもしれませんが、海外からのアクセスも決して少なくありません。中国からは結構以前からアクセスが多かったのですが、ここ最近は他の海外の国からのアクセスが増えました。とは言え、海外からのアクセスは伸び悩んでる感じもあって、ちょっと寂しいです。伸び代はまだまだあるはずですが…

ということで、たくさん調べて、たくさん文章書きました。うーん、疲れた…

[追記 2015/7/12]
iPadだけとiPhoneだけに限定した、対局条件別のCOSUMIが打っている手数のグラフも作ってみました。期間は6/28~7/4の7日間。まずはiPad。

そしてiPhone。

タブレットなら碁盤サイズを好きに選べるけれども、スマホではさすがに19路盤は厳しいということでしょうか? スマホを触っているときはあまり時間が無いってこともあると思います。