棋譜解析機能の精度を改善しました

COSUMIの棋譜解析機能の精度を改善しました。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/

先日も少し書きましたが、せっかく高いお金を出して買ったg5g.4xlargeのGPUが結構余っていてちょっともったいなかったので、b28c512nbtなウェイトを使用して、棋譜解析の精度を大幅に改善しました。新しい棋譜解析機能は、19路盤で以前の棋譜解析機能に対して74%ぐらい、レベル10に90%以上勝てるようですので、もう大半の方は解析結果を無条件で信じても良いと思います。手数の長い棋譜を中心に、解析にいくらか時間が掛かるようにはなりましたが、まあ許容範囲だと思いますのでお許しください。

現在使用しているウェイトはkata1-b28c512nbt-s8536703232-d4684449769ですが、同じb28c512nbtではっきり強いのが出てきたら、どんどん交換していく予定です。「対局の着手」と「棋譜解析」で別のKataGoを動かすのは、サーバのメインメモリが少ない時は難しかったのですが、g5g.4xlargeになったおかげで、できるようになりました。EC2のインスタンスをひとまとめにして良かったです。

今現在、サーバの負荷が高い時間帯は、300手を超える棋譜に限って、一応、以前の棋譜解析機能にフォールバックするようにしていますが、おそらくこの処置は全く必要が無いので、どちらのバージョンの棋譜解析が行われているのか、ユーザが気にかけなくてもいいように、様子を見て止めると思います。

COSUMIでAdSenseのオファーウォールを試しています

先日から、COSUMI(と六十秒英単語テスト)で、Google AdSenseのオファーウォールを試しています。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/

この手のことはいつも流動的で、先のことについて確定なことは何も言えませんが、今のところ悪くはなさそうなので、できれば今後も使い続けたいと思っています。

今現在、オファーウォールが表示されるのは、以下の4ページのみです。

https://www.cosumi.net/play.html
https://www.cosumi.net/en/
https://www.cosumi.net/ko/
https://www.cosumi.net/zh/

ここについては、今後もおそらく変更はありません。トップページとか、対局リプレイとかに表示することは絶対にないです。

「頻度の設定」は、デフォルトの4PVから上げて10PV、リワードはデフォルトの24時間アクセス可能に、今現在、設定していますが、実は、「頻度の設定」って初回の表示にしか関係ないものだとずっと思い込んでいて(頻度とは…(笑))、そうじゃないと今頃ようやく気づいたので、今後、両方とも少し下げるかもしれません。なんか表示回数が少ないなあと思ってたんですよね…(笑) ページビューのカウントは、あくまで上の4ページだけで行われるので、10PVはちょっと大きすぎると思います。リワードの24時間も、例えばそれを半分の12時間にしたとしても、表示回数はそんなに大きくは違ってこないんじゃないかな? なんていうか、ユーザと交わす約束はできるだけ小さくしておきたいのです。ただ、本当に初めましての人には、相当長い期間、一切オファーオールを表示させたくないって気持ちも強いです。もう少し柔軟に設定できるとよいのですが…

あと、言語の設定は当初、「デフォルトが日本語で、加えて英語(en-US)韓国語中国語(zh-CN)」としていたのですが、先ほど、「デフォルトが英語(en-US)で、加えて日本語だけ」に変更しました。通常のAdSenseは、ページの言語に広告の言語をできるだけ合わせるようにしてくれていると思うのですが、オファーウォールでは、ブラウザでの言語設定に合わせて、表示する言語を決定しているようで、例えば、設定言語がベトナム語のブラウザで、英語ページ見ても、日本語のオファーウォールが表示されていたはずです。で、それはちょっと不味いので先の変更をしたわけですが、COSUMI以外のアクセスの大半が日本人な日本語サイトでも、デフォルトは英語にしておくのがおそらく無難なのでは? ちなみに、日本語英語は文言を良く練ったものに変更していますが、韓国語中国語はオリジナルのままでした。両言語とも、自動翻訳に掛けるとオリジナルの英語をほぼ直訳したような内容に思えたのですが、

サイトやアプリでユーザーに表示される文言については、パブリッシャー様が責任を負うことになります。メッセージは、その内容が正しいことを確認できる言語でのみ作成してください。

とのことなので、このあたり要注意です。オリジナルの文言からリワードの数字を変更するぐらいなら、まあ安全かなとは思いますけど… しかし、練られた英語と、ふわっとした自国語ってどちらの方がコンバージョン高いのかな? またおいおいテストしていきたいと思います。

AdSenseのオファーウォールは、まだベータ版とのことですが、今回利用するにあたって、気になったことをいくつか書いておきます。

まず、これってサイト単位ではなく、ページ単位のリワードって出せるんですかね? なんかちょっとよくわからないのですが、それが出来なかったら使いたくても使えない人たちが結構たくさん居そうです。あと、条件によってON/OFF切り替えるのはどうすれば良いのでしょうか? タグを出したり消したりするのは、他のAdSense広告があると上手くいかないと思います。このあたり、もう少し使いやすいと良いのですが…

次に、オファーウォール(offerWALL)と言っておきながら、閲覧者が取りえる選択肢が「広告を見る」ひとつだけなのは、ちょっと残念です。こんなの全然WALL(壁)じゃないですよね… マイクロペイメントとか、全く別の種類のオファーを用意するのはなかなか難しいのかもしれませんが、同じ「広告を見る」でも、いくつかの広告動画のサムネイルを表示しておいてお好きなのをどうぞとか、「テキストもしくは静止画で5秒」、「動画15秒」、「動画30秒」の中から選択出来て、それぞれに異なるリワードが設定できるとか、そういうのを期待してしまいます。ここは本当になんとかならないでしょうか?

あと、最後にちょっと細かい話にはなるのですが、ロゴ画像の画質がちょっと悪すぎじゃないでしょうか? どうやら縦60pxにまで縮小してるみたいなんですが、ここはあまりケチらないで欲しいです。しかも、これは私のところではないですが、いくらなんでも違うだろって感じのロゴがJPEGになってる時とかあって、わけわからん…(元画像がJPEGだったらそうなるんでしょうか? だとしたら二重にバカですが…) なんでこんなことを言うのかっていうと、これコンバージョンに結構影響すると思うんですよね。画質悪いのって、なんか信用できないです。

ここ最近、こまごまとしたCOSUMIの改良をいくつかしていたのですが、まだできていないことの中で今一番やりたいのが、棋譜解析機能の精度を上げることです。というのも、せっかく高いお金を出して買ったg5g.4xlargeのGPUが、ピークでも半分ぐらい余ってるんですよね… 棋力を変えられない「対局での着手」にリソースを割いてもほとんど意味はないですが、「棋譜解析」にはいくら突っ込んでも良いわけで(レイテンシの問題だけは発生しますが)、できるだけ早い内になんとかします。で、そんな時にこのオファーウォールを試していて思ったのは、アクセスされるたびに毎回表示するとか極端なことをすれば、無料のオンラインKataGoもできるんじゃないかなということです。例えば、COSUMIで今使っているg5g.4xlargeg6.4xlargeに替えれば、COSUMIの隣で簡易的なオンラインKataGoが動かせますが、価格差は約40万/年。こんなのは余裕でペイしそうですし、万が一少しぐらい赤になっても、まあ大きな問題ではありません。でもできることならその程度じゃなくて、GPUが4発のg6.12xlargeとかで本当に挑戦してみたいんですけど、これはさすがに無理かなあ? もし上手くいかなくても、1年間だけなら命までは取られませんが…

以前にも書きましたが、KataGoの動作環境はできるだけ多くの人で共有した方が良いと、私は強く思っています。KataGoはとりあえず動かすだけでも大変な環境も多いですし、KataGoを快適に使うためには、高価なハードウェアが必要ですが、そういう物って基本的にアイドルタイムがあってはいけない。極度のリアルタイム性が要求されるグラフィカルなビデオゲームなどでは仕方ありませんが、囲碁のためにグラフィックボードを買うことが一般的に行われているのは、ちょっとおかしいと思います。それに、他の人と動作環境を共有すると、キャッシュも共有できる可能性があります。特定の対局を、多くの人が同時に観戦しているような状況だと、こんなのも結構ばかにならないはずです。あと共有うんぬんではありませんが、サーバでKataGoを動かすと、モバイルな環境のバッテリーを食わないのは、良いですよね。

ということでオンラインKataGo、g6.xlargeで一回動かしてみますかね。すでにあるコードを切り貼りするだけなので、作るのはそれほどたいへんではないと思います。需要が無かったら止める、有ったら秋にCOSUMIのg5g.4xlargeのSavings Plansが切れるタイミングで、g6.4xlargeかもしくはg6.12xlargeに、いっしょにお引越しということで。でもやっぱりg6.12xlargeいってみたいですねー 私は囲碁クラスタに対して、でっかいでっかい借りがありますし… それにしても、スーパーのお惣菜を買うときはあんなに慎重な私が、ことサーバになるとこんなにイケイケになるのは、自分でもなぜだかよく分かりません(笑)。

[追記 2025/4/28]
「頻度の設定」は、10PVから7PVに下げました。一度これで様子を見ますが、なんか表示回数はそんなに少なくないような気がしてきたので、リワードの24時間アクセス可能っていう設定は、もう下げれないかもしれません。

SteinbergのIXO22を買ったのでRMAAしてみた

2025.02.09  |  ハードウェア, 音楽  |  Comments (0)

[以前の関連記事] : NATIVE INSTRUMENTSのKOMPLETE AUDIO 6を買ったのでRMAAしてみた

以前、NATIVE INSTRUMENTSのKOMPLETE AUDIO 6というオーディオインターフェイスを購入した時に、RMAA(RightMark Audio Analyzer)をやってみて、その結果をこのブログに書きました。それ以来、約13年もの間、そのKOMPLETE AUDIO 6を使用し続けてきたのですが、ボリュームやらヘッドホンのジャックやらにがたが来てて、ハードウェア的にいい加減ちょっとあれだったので、先日、SteinbergのIXO22に買い換えました。

IXO22USB Audio Interface | Steinberg
https://www.steinberg.net/ja/audio-interfaces/ixo22/

そして、今回もRMAAやってみました。設定は、IXO22単体のループバック、OUTPUTのボリューム1時半、INPUTのゲイン9時、24bit/48kHzです。

http://www.perfectsky.net/misc/20250209.html

KOMPLETE AUDIO 6と比較しても、さらにワンランク上の素晴らしい数字です。けちの付けようがありません。実際に聞いた感じも、特定の傾向をほとんどなにも感じさせず完璧です。KOMPLETE AUDIO 6との比較で、今回は測定していないヘッドホン出力も含め、全体的に音がすっきりした印象もないわけではないですが、些細な話です。おそらくただの気のせいでしょう。このクラスであっても、オーディオインターフェイスの純粋な音質を問題にする時代はとっくに終わっているんだと思います。どういった使い方をするにしても、このデバイスに接続する他の機材の音質に気を配る方が、はるかに有意義ですね。細かく数字見ても、特記すべきことは特にありませんが、THD + Noiseのグラフを見る限り、この手のデバイスにしては歪は偶数次の比率が高めでしょうか?

AV WatchでもRMAAを計測されていますので、ぜひ参考にしてみてください。私の測定結果と比べると、傾向はよく似ていますが数字がさらに良いです。

【藤本健のDigital Audio Laboratory】2万円を切る、Steinbergのお手頃USB-Cオーディオ「IXO12/22」実力検証!-AV Watch
https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/1582360.html

音質以外についても少し書いておくと、ハードウェアの作りはやや安っぽいです(13年とは言いませんが、5年はもってほしいな…)、って実際にめちゃ安いので仕方ないのですが… 特にIXO12が激安で、IXO22と価格ほどの違いが仕様には無いように思えますし、少なくとも個人的にはIXO12でほぼ間に合ってたのですが、なんとヘッドホンのボリュームがLINE出力と共通! さすがにそれは困るので、IXO22を選んだ次第です(うー、このちっこいノブが5000円近くするなんて…(泣))。それから、小さくて軽いのは持ち運びには良いでしょうが、持ち運ばない人間にとっては、ここは間違いなくもう少し大きくて重いほうが使いやすいと思います。特に重さが軽すぎて、プラグをジャックに刺す時に本体が簡単に動いてしまいます。が、これはまあ仕方ないですね。あと、MONITORスイッチの長押しでループバックのON/OFFが一発でトグルできますので、購入された方はぜひ覚えておいてください。

COSUMIのサブのサーバが止まっていました (2025年1月9日)

9日11:30~10日4:30ぐらいの間、COSUMIのサブのサーバがほとんどまともに動いていませんでした。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/

私が変な勘違いをしていたため、ストレージの空きが無くなっていました。本当にすいません。今現在はもうすでに復旧しています。ちなみに、KataGo関連が全滅で、GNU Go関連もいろいろおかしかったはずです。