ついにThe Shodan Go Betに決着の時が

2010.12.28  |  囲碁  |  Comments (0)

The Shodan Go Betの7番勝負が今日から始まりました! 13年以上もの歳月を経て、今まさにこの壮大な賭けに決着がつこうとしています。「The Shodan Go Betってなによ」って方はこちらをどうぞ。

The Shodan Go Bet (囲碁プログラムは初段になれるか?)
http://dcook.org/gobet/index.ja.html

コンピュータソフトはMany Faces of Goに決まったとのこと。KGSで中継もやっていますので、興味のある方は、English Game Roomでアカウント名BGAmatchesを探してみてください。現在、第1局が進行中です!

[追記 2010/12/31]
結果は人間(John Tromp)の4-0でした。コンピュータ囲碁はかなり強くなりましたが、同じようにJohn Trompも強くなっていたようです(拍手!)。KGSで対局の中継を少し見てましたが、けっこう盛り上がっていてなかなか面白かったです。賭け自体がいい勝負だったのは間違いありません。

賭けに負けたDarren Cookは、1997年時点で、「2010年にはコンピュータがWorld Championに勝つ」と予想していたようですが、さすがにそれは楽観的過ぎだったかもしれませんね…(笑) しかし、この手の予想がものすごく難しいのも事実。私もいつか誰かに笑われることを覚悟で、「2018年にはコンピュータがWorld Champion(もしくはそれに限りなく近いレベルの人)に勝つ」と、今日2010年最後の日に予想しておきたいと思います。後で見返した時の参考に書いておくと、今現在、Zenが4dです

GNU Go 3.9.1

GNU Goの最新開発版、バージョン3.9.1がリリースされています。

GNU Go – GNU Project – Free Software Foundation (FSF)
http://www.gnu.org/software/gnugo/

ということで、バージョン3.8と対戦させてみました。

GNU Goは、両方のバージョンとも自分でコンパイルしました。使用したPCのOSはWindows XP、CPUはAthlon X2 BE-2400。それぞれの碁盤サイズごとに、先後を換えて100局ずつ計200局対戦させました。コミは6目半。同じような手順の対局ばかりになってもあれなんで、対局開始局面はGoGuiに入っているテスト用のを使っています。カッコ内は、一局あたりの平均消費時間です。ちょっとうっかりして、付けなくてもいいのに--never-resignオプションを付けてテストしてしまいましたが、結果にはほとんど関係ないと思います。

9路盤 GNU Go 3.9.1(8.2sec) 105勝 – 95勝 GNU Go 3.8(8.4sec)
19路盤 GNU Go 3.9.1(140.6sec) 90勝 – 110勝 GNU Go 3.8(141.9sec)

特に強くはなっていないようです。それより、再現条件がよく分からないんですが、レベルを下げるとたまにエラーを出して死ぬのが… このバージョンは、COSUMIでは使いません。

[追記 2011/2/7]
レベルを下げるとおかしくなるのは、たぶんこれですね。パッチ当てたら直りました。