強豪囲碁ソフト「Ray」のソースコードが公開されました

先日の第9回UEC杯コンピュータ囲碁大会でも7位になった、とても強い囲碁ソフト、「Ray」のソースコードが公開されています。

Ray – Computer Go Program
http://computer-go-ray.com/

すばらしすぎる話です。現時点で、オープンソース最強は間違いないところでしょうか?

ということで、とりあえずFuegoとたくさん対局させてみました。まずは19路盤、Ray 5,000playoutとFuego 5,000playoutで先後を換えて50局ずつ計100局やってみました。Windows用のバイナリも公開されていて、ただなぜか動作がすごく遅いらしいのですが、今回はLinuxで動かしてます。

Rayは--playout 5000というオプションと付けただけ。Fuegoはこれだけ。

uct_param_search number_threads 1
uct_param_player ignore_clock 1
uct_param_player max_games 5000

結果は、

Ray 5,000po(443.5sec) 89勝 – 11勝 Fuego 5,000po(211.5sec)

カッコ内は一局あたりの平均消費時間です。この設定だとRayがFuegoの2倍ほど時間を使うので、次にRayのみ2,500playoutにしてさらに試してみます。結果は、

Ray 2,500po(210.9sec) 81勝 – 19勝 Fuego 5,000po(198.9sec)

Ray強い…

次に13路盤で、Fuego 10,000playoutに対してRay 5,000playout、3,000playout、2,000playoutでも試してみました。結果は、

Ray 5,000po(69.0sec) 76勝 – 24勝 Fuego 10,000po(59.5sec)
Ray 3,000po(42.1sec) 56勝 – 44勝 Fuego 10,000po(58.7sec)
Ray 2,000po(27.8sec) 50勝 – 50勝 Fuego 10,000po(57.7sec)

13路盤では、Fuegoの倍ほど速そうです。COSUMIでは、Fuegoを動かすためだけに、だいたい年50万円ぐらい掛かっていると思うので、それが半分になる計算に…(ニヤリ) などという皮算用をついしてしまいますが、実際はまたいろいろ大変かな? さらに強くなったバージョンを、いつか公開していただけたら、かなり真剣に考えると思います。

それにしても、このRayに勝てる方って囲碁ファン全体の何パーセントぐらいなんでしょうか? たぶん、大半の人はもう勝てないと思うのですが、そんなソフトが自由に使える訳で、なんかすごいですね…

「天頂の囲碁6 Zen」と「最強の囲碁 Deep Learning」

2016.05.21  |  Zen, 囲碁  |  Comments (1)

「天頂の囲碁」と「最強の囲碁」の最新版が発売されます。

『天頂の囲碁6 Zen』特設ページ | マイナビブックス
https://book.mynavi.jp/tencho6/

最強の囲碁 Deep Learning
http://www.unbalance.co.jp/igo/sigoDL/

名前に「Zen」とか「Deep Learning」とか入れたほうが売れると考えられているのが、なんだか今時な感じがしますね。どちらかを購入したいのですが、天頂の囲碁は3を持っているので、今回は最強の囲碁にしようかな?

[追記 2016/7/3]

最強の囲碁は発売延期なったようです。英語版の方はまだ売っているように見えますが、違うのかな? とりあえず、私は天頂の囲碁を購入しました。

天頂の囲碁6 Zenは、相変わらず6つ入っている石音がどれも気に入らないので、COSUMIのに差し替えました。もし良ければ、ここに置いておきますのでご自由にお使いください。

http://www.perfectsky.net/misc/sound/stone.wav

天頂の囲碁6 Zenがインストールされたフォルダ(私の環境では、C:\Program Files (x86)\Mynavi\天頂の囲碁 6 Zen)の中のWavフォルダの中に、Stone1.wavStone6.wavがありますので、どれかひとつと差し替えれば使えます。元のファイルは一応バックアップ取っておいた方がいいですね。石音の設定は[表示]-[オプション][碁石の効果音]です。