COSUMIのKataGo用サーバが止まっていました (2024年2月16日)

同じような話を繰り返して申し訳ないのですが、16日2:55~14:15ぐらいの間、COSUMIのKataGo用サーバが止まっていました。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/

今現在はもうすでに復旧しています。今回も前回同様、KataGoを使用しないサービスには影響ありませんでした。

原因は前回とは違って、ログを見てもよくわかりません。EC2のモニタリングの「CPU 使用率」とか、「ネットワーク受信量」とかのグラフが一瞬途切れているのがなんかおかしくて、lastコマンド叩くと、当該の時間帯は二重にシステムが起動していることになっている…(どゆこと?) なんか特殊なリブートしたのかな?

COSUMIのKataGo用サーバが止まっていました

16日1:26~17日2:06ぐらいの間、COSUMIのKataGo用サーバが止まっていました。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/

今現在はもうすでに復旧しています。気づくのが少し遅くなってごめんなさい。ちなみに、KataGoを使用しないサービスには影響ありませんでした。

ログを見たかぎり、GPUのハードウェアの問題に思えるのですが、AWS EC2の場合、インスタンスを再起動できちんとさようならできているのでしょうか?

COSUMI 15周年

[以前の関連記事] : COSUMI 5周年
[以前の関連記事] : COSUMI 10周年

今日2023年5月26日で、COSUMIは開始から15周年を迎えることになりました。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/

15年という数字に特別の切りのよさを感じているわけでもないのですが、10周年の時に「最低でもあと5年は続けたいなと思っています」と書いたので、それを今一度ここで更新させてください。今日からまた、最低でもあと5年は続けます。そして、それ以降については時代に決めてもらいたいと思っています。

ここ最近、私がCOSUMIとさよならするタイミングについて、本当によく考えるようになりました。開始当初はこれっぽっちも想像しなかったことなんですが、それは私がぽっくり逝った時になる可能性も高くなってきたように思います(笑)。で、もしそうなると、みなさんに結構な迷惑を掛けることになりそうなので、どうしたものかなとも思ったり… 本当にまだなにも調べていませんけど、ドメインを買ってくれて、その1/30の価格で1年間、最大30年使わせてくれるサービスとかないかな?

直近1年間(2022年5月26日~2023年5月25日)にCOSUMIが打った総手数(COSUMI側だけ。ユーザが打った手数は含まず)は、計2,286,711,427手でした(実際はもうほんの少しだけ多いのですが、正確にはちょっと分からず…)。平均して190,559,286手/月、6,264,963手/日、261,040手/時、4,351手/分、72.5手/秒ぐらいになります。一番最後の秒あたりの手数に10.0(以前から使っているこの数字、これは10.5ぐらいの方がより正確かもですが…)を掛けると、だいたいその時の対局数になりますので、平均725面打ちぐらいですね。もうきちんと調べはしませんが、この15年間での平均は400面打ちとかだと思うので、だとすると延べ対局時間は6000年ぐらいでしょうか? なんだか大ごとになっちゃいましたね(笑)。このまま続けさえすれば、来年中には夢の1億敗も達成できそうです。

COSUMIに関わってくださった全ての方に、改めて心からお礼申し上げます。15年間ずっと、私はとても楽しかったです。

* * * * * * *

以下は、先日少し話題になっていた本因坊戦の縮小のニュースなどに関連して、15年間COSUMIを続けてきた私が、日本の囲碁界(日本国内に話を限定しています。ご注意ください!)について思うことを、少し長くなりますが書いておきたいと思います。このブログに以前書いたこととの重複もかなりありますが、ご了承ください。

「囲碁の人気が無くなってきて…」みたいなことを、囲碁の人たちは本当に頻繁に口にします。では、一体どれぐらい人気が無くなってきているのでしょうか? この話題について考える時、どうしても避けられないのがヒカルの碁の影響ですが、2023年現在は、直接的な影響についてはほぼ無くなったと言っていいと思いますし、漫画の連載開始が1999年らしく、今から25年前の1998年なら全くその影響が無かったわけなので、ここではこの2つの時点での比較をしてみたいと思います。まずはじめに、プロ棋戦の人気について考えます。人気なんていうと不正確な話になりやすいので、ここではそれを、新聞や雑誌で読んだり、テレビやインターネットの動画配信で観たりなど、どのような手段を通じてでもよいので、誰かがプロ棋戦を消費している時間をすべての人で合計したものと定義して、その定義での私の推測は、2023年現在は1998年の1/3ぐらいになっている、というものなんですが、おそらくこれは多くの方が概ね同意してくれるような数字ではと予想します。次に今度は、誰かが囲碁の対局をしている時間をすべての人で合計したものを考えてみたいのですが、これは1998年と2023年現在とではあまり大きく変わらない、というのが私の推測です。そしておそらくですが、多くの方はこれには同意されないでしょう(まあそもそもの話、これが減っていなければ、「囲碁の人気が無くなってきた」とは普通言わないわけで…)。大幅に減っているはずだと考える人が大半なのでは? ですけど試しに、席料の要る碁会所のような集まりでの対局、要らない集まりでの対局、もっと個人的な2人だけでの対局、ネット碁会所での対局、コンピュータとの対局など、全ての囲碁の対局が行われるシーンの数字を、ひとつひとつの積み上げて比較してみてください。ぜひ一度、頭の体操だと思って少し時間を取って本当にやってみて欲しいのですが、「あれっ、意外と減ってないかも」という気がしてきませんか? 実際、上で書いたように、この15年間のCOSUMIだけでも、もともとゼロだったものが平均725面打ち、それを国内に限定して×0.72の平均522面打ちになっているんですよ? この分だけでも、代わりに減った部分を見つけるのは結構大変なことだと思いますが… 以前から、「コンピュータとの対局」量は乱暴に推測された時に、実際よりもかなり小さく見積もられる傾向があると感じていて、おそらくそれは、誰かが行う「人間との対局」は最低1人にそれが観測されるのに対して、「コンピュータとの対局」は全く誰からも観測されないことも多い、という事実に起因していると考えています。COSUMIのことを知っている人に、「直近24時間中、COSUMIで一番たくさんのユーザが打っていた時間帯では、何人の人が対局していたと思う?」と質問すると、多くの方が100人以下と答えるのではないでしょうか? ですが、実際は1200~1500人です(加えて言うと、この5年間ぐらいは、メンテナンスなどでサーバが止まった時とその前後以外、一瞬たりとも100人以下にはなっていないはずです)。そして、10000人以上だと答える人は一人もいないでしょう。

で、ここから先は、この「対局時間は減っていない」という私の推測を正しいものとして話を続けさせていただきたいのですが、まあ正直、ここまで来ても多くの方はその前提に同意されないでしょうし、その場合は、ここで読むのやめていただいて結構です。まだ先は少し長いので…(笑) これに関しては、誰もきちんとした数字を出しようがないと思うのでどうしようもないですね。

以前から強く感じていたことなのですが、多くの人(これは囲碁をやる人に限らず)が上の「プロ棋戦の観戦」と「自身の対局」の2つ(や他の囲碁の楽しみ方)を、典型的な補完財だと思いこんでるような気がしています。「自身の対局」のために「プロ棋戦の観戦」し、「プロ棋戦の観戦」すると「自身の対局」もやりたくなるでしょと。コーヒーと砂糖の関係ですね。確かにそのような側面があるのはもちろんのことなのですが、それと同時に、この2つにはかなり強い代替財の側面もあると私は思っています。例えばそれは、誰かの囲碁な欲求が片方だけで満たされてしまうことがあるからだったりでもありますが、それ以外にも、仮に両方を望んでもどちらか片方だけしか選択できないということが、実際は結構多いんですよ。多くの場合、それは自由時間の少なさが原因で。以前、このブログで書いたことですが、COSUMIでは平日の12:40あたりで、いつもちょっとした対局数のスパイクが発生します。データが少し古いですし、今はもう少しマイルドなようですが、その時載せた、時間帯別にCOSUMIが打った手数のグラフがこれです。

COSUMIに纏わる数字の話
http://www.perfectsky.net/blog/?p=273

生活リズムなんて本当に人それぞれだし、海外からのアクセスだって無いわけではないのに、これだけはっきりした形が出ていました。さっきカルピスを飲んだ。後で風呂上りにビールを飲むつもり。そんな時に誰もコーヒーと紅茶の両方を飲んだりはしません。お腹たぷたぷになっちゃう(笑)。そんなわけなので、「プロ棋戦の観戦」量と「自身の対局」量の推移に大きな乖離が生まれるのは、なにも不思議なことではないんです。そして、これがまた結構重要なことだと思うのですが、この自由時間の少なさに由来する代替財の側面は、1998年よりも2023年現在の方が強くて、今後も時代が進むにつれてさらに強くなっていくと思います。

最後に、ここまで長々と続けてきたこの話の最終的な結論なんですが、それは「プロ棋戦の人気をどうにかしたいなら、プロ棋戦自体をどうにかするしかない」ということです。いやいやここまで引っ張ってきてそんな当たり前のことをと言われるかもしれませんが、これ同じことを主張される方が本当に少ない。代わりに「囲碁人口をもっと増やさないと」とか、そんなのばっかりじゃないですか。先日の本因坊戦の時も、二日制やめるな、リーグ廃止するなと、棋戦の変更を嫌う声の方がよっぽど多いですからね。まあ、そういうことを言っている人が、必ずしも「プロ棋戦の人気をどうにかしたい」人ではないのかもしれませんが、さすがにもう少しちゃんと現実を見た方が良い。隙間時間に囲碁したい気持ちを、ある意味強く意図せず、しかし結果的にかき集めることになったが、今のCOSUMIです。雨の日にアクセスが大きく増えるのもそういうこと。2023年に必要なのは、10分で消費できるプロ棋戦コンテンツであって、二日制ではありません。

ナニゴケをアップデートしました (Ver. 1.11.1)

ナニゴケのNNを新しくしました。

ナニゴケ – コケ植物の種類を判別するWEBアプリ
https://www.nanigoke.net/

今回は、判別可能な種の追加はありません。37500枚だったTrainのデータ数は、41500枚になっています。TensorFlow.jsのバージョンは、最新の4.3.0がdeprecatedとのことなので、4.2.0を使っています。今回から3.xではなく4.xになりましたが、ここは特に大きな変更ではなさそうです。

学習データ10万枚という目標にたいして、これでようやく四合目です。6年掛かりましたよ… 学習データを1割増やすのが、もうだいぶ大変になってきました(泣)。

最近、重い腰を上げて約10年ぶりにPCを新調したのですが、それに伴い、これからは機械学習をGPUではなくCPUで行うことにしました。学習時間は余分に掛かりますが、もうそれほど頻繁にすることでもないのでいいかなと… こまごまとしたメリットがいくつかあって、いろいろ気が楽になりました。

ナニゴケをアップデートしました (Ver. 1.11.0)

ナニゴケのNNを新しくしました。

ナニゴケ – 苔の種類を判別するWEBアプリ
https://www.nanigoke.net/

今回は、判別可能な種に、「シナチヂレゴケ」、「チヂレゴケ」、「ノミハニワゴケ」、「マユハケゴケ」、「ミカヅキゼニゴケ」が追加されました。36000枚だったTrainのデータ数は、37500枚になっています。また、前回「ナニゴケで判別することができる特定の種」を3%の確率で「このWEBアプリでは未分類の苔」として学習するようにしましたが、これを2%に下げました。3%は少しやりすぎだったような気がします。それから、活性化関数としてSwishを使用していた箇所を全てReLUに戻しました。なんとなく、Swishに替えたぐらいから私のiPhoneで固まることが増えたような気がするのでそうしました。そしていつものように、TensorFlow.jsも最新のバージョンにしています。

ここからは、今回新しくカテゴリを追加した「マユハケゴケ」について少し書いておきます。現時点で、マユハケゴケとラベルを付けた学習データはすべて、私がイクタマユハケゴケ/Campylopus gemmiaprusだと考えるものです。マユハケゴケ/Campylopus fragilisだと考えるものは1枚もありません。ナニゴケは平凡社の図鑑に準拠するとしていますので、それらをおそらく一番近縁だと思われるマユハケゴケとしました。それにしてもなんですね、ネットで調べてみても新種のイクタマユハケゴケの情報は見つからなくもないですが、マユハケゴケはぜんぜんですね。Illustrated Moss Flora of JapanのCampylopus fragilisを見ても葉先に歯があるとされているので、まあなんかそんな感じなのかもしれません。ちなみに、以前このブログでも紹介した「コケの国のふしぎ図鑑」のp.78のシシゴケの写真は、実際はイクタマユハケゴケだそうです。

苔をずっと追いかけていると、どうしても季節の変化に敏感になります。くそ暑い日が続きますが、もうあと2か月もすれば、ついこの前見なくなったなと思ったジョビちゃんが帰って来るかと思うと、時間の経つのが早すぎて…

[追記 2022/10/23]
私の自宅は、毎年ジョウビタキのなわばりの中になるのですが、今年は今日10月23日に帰ってきてくれました。去年は19日、一昨年は20日でしたので、少し遅めのご到着でした。まだ確定ではないのでしょうがたぶん今年も男の子で、これは毎年のことなのですが、オスメスで好みの場所に偏りがあったりするんでしょうかね? 外を散歩している時は女の子にもよく出会うのですが… またしばらくの間、朝5:45(だったっけ?)にミニチュア自転車のブレーキ音に起こされる日々が始まります。

COSUMIでKataGoを使い始めます

前回の記事でも少し書きましたが、COSUMIでKataGoを使ってみようと思います。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/

とりあえず19路盤の互先の対局でレベル8まで作ってみました。こちらがテストページ。今までの(と置き碁)はレベル1相当です。19路盤の互先以外は今までのと違いはありません。

https://www.cosumi.net/play-test20220703.html (正式にリリースしたので削除しました)

問題なく動くようであれば、正式にリリースします。重大な問題が発生したら、永久的に止める可能性も今はまだありますが、たぶん大丈夫かな? ぜひ一度遊んでみてください。注意点として、上のテストページからリプレイに行ってその後盤面クリックしても、元のテストページには戻りませんので、そこはご注意ください。また、予告なく削除されたりなんなりもします。

今回の19路盤のレベル設定は、レベルがひとつ違うもの同士での自己対戦の勝率が80%になるように調整しています。このあたりの話を書きだすとかなり長くなるので詳細は省きますが、おそらくですが、レベルのひとつ違いの差が9路盤などと比較して大きく感じられるのではと予想しています。でももう、この「自己対戦の勝率が80%」で今後もいきます。それなりにしっかりとした考えあってのことなので、変更することはまずありません。それにしても、この強さの設定はいつもながら本当に難しいですね… あちらを立てるとこちらが立たずで、どうにも収拾がつきません。今しばらくは微調整が続くと思います。あと、その方が打っていて楽しいのではと思うので、「どのように強さを変えているのか」もあえて今回はここに書かないでいようと思います。と言っても、もちろん特別なことは何もしていません。

今後の予定もここに書いておきます。まず、今回のテストが問題ないようであれば、19路盤よりも小さな15路盤、13路盤、11路盤、9路盤でも同じくレベル8ぐらいまでできるようにしたいと思います。それから、これも前回の記事に少し書きましたが、8路盤までの棋譜を日本語で添削するNNを今作っているので、それも使えるようにしたいと思います。で、それができたら、今ある9路盤までの悪手指摘の機能は、少なくとも日本語ページでは完全に削除するつもりです。その代りに、サーバ代との兼ね合いになりますが、9路盤以上ではKataGoに添削してもらえるかもしれません。ちなみに、この2つの添削機能は、COSUMIで打たれた棋譜に限らないようにするつもりです。以上の内、どれから実装するかは、現時点では未定です。これが全部できたら、私の中でCOSUMIはおしまい…

[追記 2022/7/9]
13路盤以下は、今でもそれなりに強いレベルで対局できるので、あまり急ぐ必要もないのですが、15路盤に関しては19路盤と同じ状況なので、最初のリリース時に、19路盤だけでなく15路盤でもレベル選択できるようにしたいと思います。現在、大急ぎで準備していますが、19路盤も今一度設定を詰め直したいので、正式なリリースまで早くても後2週間は掛かりそうです。

[追記 2022/7/21]
テストページで15路盤の互先でもレベル選択できるようにしました。15路盤は、「レベルがひとつ違うもの同士での自己対戦の勝率が78%」でいきます。19路盤も全て調整し直して、こちらはレベル9もいけそうですが、もういいですよね? 大きな問題が無ければ、このテストページの内容で3日後ぐらいに正式にリリースします。

レベル調整の作業は、どうしても待ち時間が大きくなるのですが、ここ最近はそれに合わせた生活リズムになっていましたし、時間が経ってしまうと勘所が頭から抜けてしまうので、次の作業としては、引き続き9路盤、11路盤、13路盤もレベル8ぐらいまでにしてしまおうと思います。そしてその次に、今ある悪手指摘の機能を、19路盤まですべて対応させる形でKataGoに置き換えたいと思います。ここまでいろいろやってきた感じでは、KataGoはかなり安定してますね。たまによく分からないおかしなことが起こっても、よくよく調べると、私かGNU Goが悪いことがほとんどでした。そして、やはりとても軽いです! なのでこれもできると思います。そして一番最後に、8路盤以下はそれを私の作った日本語で添削する機能に置き換えて、それで完成かなというのが今の予定です。あと書き忘れていたのですが、置き碁に関してはレベル選択も含め今後も一切変更加える予定はありません。

テストページで打ってくれる人が現時点までほとんどいませんでしたので、とりあえず今からCOSUMIで宣伝してきます。

[追記 2022/7/24]
正式にリリースしました。今回は、かなり大がかりなアップデートですし、エラーが出ない不具合が発生する可能性も高いので、まだかなり心配なんですが、とりあえず今のところは大丈夫でしょうか? ちなみに今現時点で、正式リリース後、19路盤レベル8の作り碁になった対局は、COSUMIの807勝13敗です。ユーザが投了しているケースも相当多いと思われます。

KataGo用の本番サーバは、当初、メインメモリが16GBのg5g.2xlargeで考えていたのですが、ちょっとお値段が気になってしまい、8GBのxlargeにしてしまいました。裏で何か作業する時に気をつかわされるのがいやですが、足りてるといえば足りてますので、何かあったらまたその時考えます。と思っていたら、CPUもボトルネックになりかねないことにちょうど今、気がついて、少し驚きました。でも、まあ大丈夫なはず。KataGo動かすというのに、メインメモリやCPUの心配ばかりして、GPUは安心っていうのもすごい話です…

で、g5gということでCPUがARMなんですが、ネットで調べてもKataGoを動かしている話はほとんど出てきませんが、特に何も問題なく使えています。Ubuntu 22.04nvidia driver 515CUDA 11.7KataGo 1.11.0という最新(?)の組み合わせで、NVIDIAやKataGoのドキュメントどおりの手順でいけます。書かれていないことでやったのは、KataGoをビルドする時に、cmakeに-DCMAKE_CUDA_COMPILER=/usr/local/cuda-11.7/bin/nvccとオプションを付けたことぐらい。引っ掛かりポイントは特にありませんでした。そして、それでとても安定しています。他のクラウドサービスのことは、私はぜんぜん詳しくありませんが、g5g.xlargeはオレゴンで0.42USD/時間とお安いので、同じようなことをするのには、まあ良いのではないでしょうか? 今回いろいろ作業していて強く思ったのは、KataGoの動作環境はできるだけ多くの人で共有したほうがいいってことですね。日本棋院とかそういうことやらないんですかね? てかやってるのかな?

[追記 2022/7/26]
現時点で、正式リリース後、19路盤レベル8の作り碁になった対局はCOSUMIの3191勝39敗、レベル7は165勝6敗、レベル6は169勝6敗。今後、ガチな方々が遊んでくれるようになったとしても、強さはもう十分ですね。

KataGo用のサーバを追加した代わりに1台サーバを止めたのですが、結果、KataGo用のサーバ以外のリソースがぎりぎりになってしまいました。事前にユーザの行動が正確に読めなかったので仕方ない部分もあるのですが、正直、全く問題ないだろうと予測していました。AWSのSavings Plansの関係もあり、向こう1か月はこのままの構成で行かせていただきたいのですが、ちょっと無理かもしれません…

[追記 2022/7/28]
どこまでいっても正確な言葉の定義や数字を示しようがないのですが、いろいろ調べてみた感じ、19路盤レベル8でユーザが投了している対局は、作り碁になった対局の7倍ほどあるとみてよさそうです。この数字は、私の予想よりもかなり大きいのですが、投了するようなユーザは、投了で対局を早く終わらせる分、1人あたりの対局数が多いのかもしれません。加えて、これは最初から分かっていたことですが、ユーザが勝った対局も、結構な割合でユーザが人間ではなくコンピュータです(今回はあるのかどうか調べていませんが、COSUMI vs COSUMIとかやる人は昔からちょくちょくいます。ちなみに、私もテスト中に何回もやりました。AutoGo便利!)。となると、人間ユーザの勝率はもう0.1%ぐらいしかないことに… 確かに、レベル8はそれなりに強いのでしょう。しかし、それ以上に思うのは、COSUMIには本当に強い人は全然いないんだなあということです。もともとCOSUMIが弱かったのだから、当然でしかたのないことではあるのですが、これからはそういった方々にも価値を提供できるようになりたいですね。ぜひ一度、名のある方にレベル8をバサバサと叩き切ってもらいたいところです。

後、対局リプレイページにSGFをクリップボードにコピーするボタン用意しておきましたので、便利にお使いください。

[追記 2022/8/27]
9路盤、11路盤、13路盤でもレベル8まで強さを選択できるようにしました。ただ、本当に申し訳ないのですが、いろいろな事情があり、強さの最終的な微調整は、15路盤と19路盤の時とは違って、ユーザとの対局結果を確認しながらでやらせていただきます。ものすごく雑なことをしますが、総合的にそれが一番良さそうに思いました。今一番心配しているのは9路盤ですね。約1日分のデータから判断する限り何とかなってそうでもありますが、レベル8はかなりぎりぎりのようです。できれば残したいのですが…

それから、すべてのレベル、すべての碁盤サイズで、サーバの負荷が高い時に対局が開始できなくなるのを止めました。「9路盤のレベル6とレベル4はできるけどレベル5はできない」みたいなのは、ユーザも混乱するばかりですし、私も気持ち悪いのでそういうことにしました。サーバの負荷を見積もるにあたっていろいろ考慮しなければいけないことがあるのですが、これも約1日分のデータを見る限り、現在のサーバ構成で酷い状態になることは無さそうです。もし危なそうだったら、もうお金で解決してしまう予定です。

次は、KataGoに棋譜を分析させる機能を実装していきたいと思います。

[追記 2022/8/30]
9路盤レベル6~8をレベル0.2相当分ぐらい、11路盤レベル5~8をレベル0.3相当分ぐらい、13路盤レベル5~8をレベル0.4相当分ぐらい、弱くしました。一回これで様子を見てみます。

[追記 2022/9/14]
棋力を調整するために、ここ最近さまざまなデータを調べていたのですが、なんだかちょっと問題が多すぎますね… 詳しくはもうここに書きませんが、棋力を調整すると言ったって、「棋力」という言葉を気持ちよく定義しようがなく、どうにもやりようがありません。これは以前このブログでも書いたことがあるかもしれませんが、私は「COSUMIでは、新しいものを追加するのは自由にしていいけれど、すでにあるものはできるかぎり変更してはいけない」とかなり強く考えています。というのは、長い期間の中で、ユーザがCOSUMIを自身の棋力向上のベンチマークにしていることがとても多いからです。そういう考えがあったので、実際もう何年も、着手の変わる変更は基本的に行ってませんでしたし、また、そういった期間が長くなればなるほど、またさらになにか変更することが憚られるようになっていきました。今回、KataGoを使い始めていろいろ作業している時も、9~13路盤のレベル2以上も全部これに差し替えられたらなと何度も何度も思いましたが(ぱっと思いつくだけでもメリットは腐るほどあります)、それだけは絶対だめだと思い、真剣に検討することは一度も無かったんです。が、ここにきて、それがもうちょっと避けられない気がしてきました。

今回の話に関係する私がCOSUMIで実現したいことを、重要性の高い順に書き出していくとこんな感じです。

  • 以前からあった9路盤のレベル1~レベル5、11路盤レベル1~レベル4、13路盤レベル1~レベル4、15路盤レベル1、19路盤レベル1の棋力を変えたくない
  • 棋力は同じでも、できるだけきれいな手を打たせたい
  • 同じ碁盤サイズの中で、レベルひとつ違いがすべて同じぐらいの棋力の違いに感じられるようにしたい
  • すべての碁盤サイズで、数字の同じレベルが同じぐらいの棋力に感じられるようにしたい
  • 以前からあった9路盤のレベル1~レベル5、11路盤レベル1~レベル4、13路盤レベル1~レベル4、15路盤レベル1、19路盤レベル1の棋風を変えたくない
  • できるだけ説明が容易な基準で、それぞれのレベルの棋力を決定したい
  • サーバの負荷を下げたい

いろいろ考慮した結果、これらをできるだけバランスよく実現するために、次のような変更を行うことにしました。

  • 9路盤レベル2~レベル5、11路盤レベル2~レベル4、13路盤レベル2~レベル4を、それより上のレベルと同じようにKataGoベースに変更する
  • それぞれの碁盤サイズのレベル2以上は自己対戦で同じ勝率になるように調整する
  • レベル1とレベル2の間はまた別の勝率になるように調整する

ここまではもう決定事項です。自己対戦での勝率はもう少し微調整が必要だと思いますが、とりあえず、レベル2以上は9路盤で66%、11路盤で70%、13路盤で73%、15路盤で75%、19路盤で77%、レベル1とレベル2の間は、9路盤で71%、11路盤で75%、13路盤で78%、15路盤で80%、19路盤で82%で調整することにして、すでに変更しました。

変更前との比較を簡単に書いておきます。まず、すべての碁盤サイズでレベル1は何も変わっていません。9路盤レベル2~レベル5、11路盤レベル2~レベル4、13路盤レベル2~レベル4は、棋風が激変していると思います。棋力の方はあまり変わってないはずですが、ここをもう一度チェックする必要があります。9路盤レベル6~レベル8は、下の方は少し強くなり、上の方はあまり変わらず、11路盤レベル5~レベル8は、下の方は少し強くなり、上の方は少し弱く、13路盤レベル5~レベル8は、下の方はあまり変わらず、上の方は少し弱くといった感じ。15路盤と19路盤のレベル2~レベル8は、下の方はあまり変わりませんが、上に行くにつれ弱くなっていってレベル8は変更前のレベル7.2ぐらいです(そういうわけなのでレベル9以上も考えたほうが良いのですが、それはまた今度)。

今回の変更は新規のユーザにとっては間違いなく良い変更ですが、以前からのユーザにとって良いか悪いかは場合によるとしか言えないですね。それでも、もし今後長い期間遊んでもらえるのならば、やはり最終的には良い変更になる可能性が高いとも思います。結局のところ、これはCOSUMIをいつまで続けるのかが大きく関係していて、長く続けたいのであれば必要なアップデートに違いないのですが、私自身COSUMIを長く続けられるイメージがなかなか持てないんですよね… だから、こんなに躊躇してしまうのだと思います。

買ったばかりのc7gのSavings Plans、48万円ぐらいしたのですが、少し腐ったっぽい…(泣) なかなか上手くはいきませんね。なにか使い道はないかな?

[追記 2022/10/1]
5路盤~9路盤(レベル0)のみにあった悪手指摘の機能を廃止し、代わりに19路盤までに対応した新しい棋譜解析の機能をKataGoを利用して作ってみました。以前の悪手指摘機能とは比較にならないくらい精度が上がっていますし、結果的に悪手の指摘がたくさんできるようになっています。そして、悪手が無い時もその局面の良い手を表示するようにもしました。あと、目数による形勢の推移のグラフも用意しました。

今回の棋譜解析機能と以前の悪手指摘機能とのひとつ大きな違いとしては、悪手を指摘するタイミングが1手分早くなっていることがあります。COSUMIは基本的にまず「対局」があって、その後、その対局の手をどうこう言うってところから、一般的なその手の囲碁ソフトの「この局面ではここに打つのが良い/悪い」ではなく、「ひとつ前の局面でここに打ったのが良い/悪い」という1手後のタイミングで指摘が行われていました。理屈としては特におかしなことではなかったように思いますし、私自身、それを見づらいと思ったことは正直今までぜんぜん無かったのですが、今回、表示する情報量が増えたからでしょうか、盤面見ていると不思議な感じに頭がバグって、表示されていることの意味がどうにもこうにも取れなくなってしまったので、一般的なタイミングである1手前に早めました。ただ、そうなると今度は「良い手悪い手は分かったけど、実際に打った手はなんだっけ」ってどうしてもなりますので、次に打たれた石を半透明で表示するようにしています。乱暴な言い方をすると、0.2手分ぐらい今度は遅らせたイメージですね。このあたり、さんざんいろいろ試したのですが、まあこれで良いのではと今は考えています。

それから、ユーザの手番だけではなくCOSUMIの手番も解析しているのも大きな違いのひとつです。今までは、1手とばしで片側だけを見ていましたが、今回、形勢のグラフにも必要なこともあって黒白両側見るようになったので、COSUMIの手番でも良い手悪い手表示するようにしました。ユーザ側だけに表示を限定したいという要望は必ずあると思いますが、特別なUIを用意したくはありませんので、申し訳ありませんがこのまま使ってください。

最後にもうひとつ違いを挙げると、以前の悪手指摘機能は対局リプレイページに飛ぶだけで利用できましたが、サーバリソースが無駄に使われても困るので、今回からは基本的にワンクリック必要にしています。ただし、今現在はまだそうはなっていないのですが、8路盤以下に関しては自動で有効になるようにしようと思っています。というのは、8路盤以下は今までも自動だったからいうことがまずひとつと、あと、今私が作っている8路盤までの棋譜を日本語で添削するNNは、クライアントサイドで動かす予定で、だとしたら必ず自動で有効になるようにしますので、その時ともつながりがいいかなと思うからです。それから、サーバ負荷がまだちょっと正確には読めないので、現在は初手から最大100手までしか解析しませんが、これはおそらく300手までいけると思います。現在、データを取っているところなので、しばらくお待ちください。最終的には、サーバ負荷に応じて、多少の制限はするかもしれません。

それから、これも忘れずに書いておきたいのですが、今回の棋譜解析機能は、COSUMIで打たれた棋譜に限らず使えます。これとかこれとかから、適当にご利用ください。

対局も棋譜解析も、大量のパラメータを手で調整しなければいけませんので、しばらくは微調整が続きますが、KataGoを利用したもろもろの実装は、一応これにてひとまずおしまいです。この死ぬほど強くて、死ぬほど速くて、死ぬほど便利で、死ぬほど安定した神プロダクトを作ってくれたlightvectorぱいせんとゆかいな仲間たちに、心から感謝申し上げます。GNU Goをブラウザで動かしたいと思って始め、Fuegoで大きくなったCOSUMIですが、KataGoですべての夢が叶いました。今現在、KataGoは1日あたり約270万手打ってくれています。

[追記 2022/10/3]
8路盤以下でかつ総手数が100手以下の対局は、棋譜解析機能が自動で有効になるようにしました。また、解析するのが初手から最大100手までだったのを、最大200手に伸ばしました。これでもまだ余裕があるようなら、できるだけ早い段階で300手にします。今の感じだと、たぶん全く問題ないでしょう。それにしても、これだけの処理がg5g.xlargeで足りてしまうのは本当にやばいですね。ついCOSUMIを始めた頃のことと比べてしまうのですが、ハードもソフトも本当に性能向上したんですねえ… 今、囲碁を始めようとしている人が、ちょっと羨ましかったりしてしまいます。

[追記 2022/10/6]
初手から最大300手まで解析するように変更しました。

[追記 2023/2/4]
まだリソースにぜんぜん余裕があったので、15路盤以下でかつ総手数が250手以下の対局まで、棋譜解析機能が自動で有効になるようにしました。また、初手から最大500手まで解析するようにもしました。

それから、今現在使用している「レベル2以上は9路盤で66%、11路盤で70%、13路盤で73%、15路盤で75%、19路盤で77%、レベル1とレベル2の間は、9路盤で71%、11路盤で75%、13路盤で78%、15路盤で80%、19路盤で82%」という自己対戦での勝率は、もうこの数字で固定することにします。いろいろ考えたのですが、まあいいかげんなのではと思います。少し調べてみたところ、KataGoの新しいb18c384nbt-uecっていうモデルはかなり良さそうなので、もうしばらく時間をおいて少し様子を見たうえで、その新しいモデルの使用とこまごまとした修正を入れたものを、COSUMIの最後のバージョンとしたいと思います。そして、その時に19路盤はレベル9も追加すると思います。

去年の春ごろは「もうすぐできるかな?」なんて思っていた日本語で添削する機能は、ちょっと手が止まってしまいました… でも、これもできるだけ早く一回形にしたいと思います。

COSUMIで多数の小さな改良を行いました(2022年4月)

COSUMIで以前から気になっていた部分を、まとめて大量に追加・修正行いました。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/

全て些細なことばかりで大した話は特にないのですが、一応その中で主だったのをここに書いておきます。

まず、対局リプレイページに、そのページのURLが入っている二次元コードを表示するようにしました。何かの時に使えると思います。それと、スライダーを動かしたりして進めたその局面を初期表示とするURLに変更するボタンも用意しました。先ほどの二次元コードやツイートボタンもこの新しいURLでのものになりますので、これも便利な時があると思います。

次に、ただの碁盤で、一番最後の局面で右矢印を連打してもらうと対局リプレイページに行けるようにしました。これ、以前できないかと聞かれたことがあって、その時にどういう仕様で作ればいいかなと考えている内に、もう作った気になっていました…(笑) 本当にすいません。馬鹿みたいにシンプルな作りですが、そこはご容赦ください

それから、オンライン棋譜ビューアのSGFのパーサを改良しました。もうあまりエラーを出さないと思います。

最後に、white shade囲碁ベンチマークのTensorFlow.jsのバージョンを、最新のに上げさせてもらいました。囲碁ベンチマークのベンチマーク結果については、当然、以前のバージョンとは比較不可ですので、こちらもVer. 3.0という新しいバージョンということにしておきました。

話は変わりますが、AWS EC2のC7gインスタンスはまだ使えないんでしょうか? Savings Plansがひとつ切れたので、どうすればいいのか迷ってます。

[追記 2022/6/5]
COSUMIのこれからの予定を、少しだけここに書いておきます。

C7gインスタンスがようやく来たので、ちょうどいい機会だと思い、これからのサーバ構成をどうしようかといろいろ調べていて気が付いたのですが、KataGoってめちゃくちゃ軽いんですね! b20c256playout 1CUDAmatchモードで、g5g.xlarge500~600手/秒g5.xlargeでは1300~1400手/秒出ることに気づいて本当にびっくりしました(さすがに桁を間違えてるだろと、何回も計算をし直してしまいました(笑))。一応補足しておくと、matchモードとかanalysisモードとかでは、複数の局面をまとめてNNに放り込んで高速化するという、とても素敵な実装になっている(これは前から知っていました。しかし凄い!)のが大きいのですが、今まで自分は一体何を勘違いしていたのか、もうよく分からなくなるぐらい思っていたより速いです。COSUMIはg5.xlargeの1.5倍以上のお金を掛けて120手/秒ぐらいなので、もはやKataGoの方が全然安いですね。

先月でCOSUMIは開始してから14年が経ちました。さすがに折り返し地点はすでに通り過ぎてしまっていると思っています。そして、何か新しいものを実装するのも、もう今が最後のチャンスだなという気持ちでもいます。以前からCOSUMI最後の仕事としてKataGoは出来れば使いたいと思っていましたが、直近は、やっぱり少し無理かなと感じてて半ば諦めモードでいたので、それをやらないのならその代わりにと、今ある悪手指摘の機能を置き換える、棋譜添削を日本語で行うNNを、ここ2か月間ほどずっと作っていました。これについてはほぼ見通しが立ったので、残りの作業は必ず最後まで進めますが、上に書いたようにKataGoがこんなに軽いのであれば使わない手はないので、そちらも少し頑張ってみます。安定して動きさえすれば、19路盤でlevel 10とかも余裕でしょう(それができたらなんかすごいですよね。COSUMIじゃないみたい!(笑))。とりあえず今は、analysisモードのレスポンスで、rootInfovisitsが1の時、moveInfosが空になってしまうのが理由が分からずストップしてます… これなんでなんだろう?

ちなみにC7gは、私がいつも使っているGNU Goを同時に100個走らせるベンチでC6gより26%ほど速く、料金は7%ほど高いって感じでした。

[追記 2022/6/9]
なんかいろいろ勘違いしていたのですが、moveInfosが空になってしまうのはそれでいいんですね。なんとか動きそうですが、いつものことながら棋力の調整が死ぬほど難しい…

ナニゴケをアップデートしました (Ver. 1.10.0)

ナニゴケのNNを新しくしました。

ナニゴケ – 苔の種類を判別するWEBアプリ
https://www.nanigoke.net/

今回は、判別可能な種に、「キンシゴケ」、「ススキゴケ」、「ヒメタチゴケ」、「ヒメハイゴケ」、「ミヤマハイゴケ」が追加されました。32000枚だったTrainのデータ数は、36000枚になっています。TensorFlow.jsも最新のバージョンにしておきました。

今回は、それ以外にもいくつかの大きな変更を行いましたので、以下だらだらと書いていきます。

その1。今までは、全面1回、辺の長さ90%で中央1回、辺の長さ80%で一番左上、右上、左下、右下の4回の計6回のpredictの出力を平均して、それをユーザに見せていました。それを今回は、全面を何もしない、左右フリップ、90度回転、270度回転の4回、辺の長さ75%で一番左上、右上、左下、右下の4回、辺の長さ50%で一番左上、右上、左下、右下の4回の計12回としました。また、今までは出力を平均するときに、predictに使用した範囲の「面積(辺の長さ^2)の比」で加重平均していたのですが、これを「辺の長さ^1.5の比」で加重平均するようにしました。狭い範囲でpredictした結果を、今までよりは重視するということです。さらにここまでのことに関連して、predictの回数が増えて重くなったことを緩和するために、NNへの入力の解像度を268×268から236×236へと少し落としました。細部を見ないと判別するのが困難な蘚苔類で、入力の解像度を大きく下げるのは、基本的に私はとても危ないと思っているのですが、今回は、辺の長さ50%というかなり狭い範囲でのpredictを追加しましたので、実質的には今までと同じか、もしくは少ししっかりと細部を見るようになっていると思います。細かい話ですが、今回のこういった変更が可能なように、学習データを作る部分(もう一番分かりやすいところでは、写真の撮り方)でもいろいろ対応をしています。

その2。NNの入力直後の畳み込みを何回か重ねてからAverage Poolingで1/2にダウンサイズしていた箇所に並行して、先にAverage Poolingで1/2にダウンサイズしてから畳み込みを何回か重ねるパスも用意して、後ろで合流させるようにしました。高周波成分を少しとばしてから見てみることも必要かということで、ほんのりOctConv風味、1×1のConv/3×3のConv/2×2のSENet/1×1のSENetの一番真ん中を補完するイメージでもあります。上にも少し書きましたが、蘚苔類の画像分類はもうこれ以上は無いのではと思えるぐらいに、「テクスチャだけ見とけばいいんだよ」なタスクだと私は感じていますが、それはロスなどの数字を改善することだけを目的とした場合に顕著なだけで、実際にユーザが使ってくれる時のことを考えると話はそこまで単純ではありません。ナニゴケみたいなサービスは、「正解したら100点、不正解なら0点」ってことはなく、判別を間違えた時も、その後、ユーザが図鑑を見たりとか他の人に聞いたりとかアクションがあって、そのアクションに良い影響のあるアウトプットをしないといけないと思います。ところが、ナニゴケの間違え方を見ていると、「本当に本当にテクスチャだけしか見てないのね…」って言いたくなるようなことが多くて、これは一般的な人間の感覚とはかなり異なるので、ユーザからナニゴケが間違った理由を推測しづらい。そして、結果的にそれは使いにくいってことになると思います。と言った考えがあるので、数字が悪くならない限り使いたいと思っていたネットワークの構成の変更だったのですが、パラメータが増えたからかなんなのか、数字も少し良くなりましたので迷わず採用しました。また、これに関連して、Data Augmentationで少しぼかしを掛けるようにしました。これはもっと早くやっとけば良かった… なぜだか少し重すぎるような気がしていたのですが、当然ながら別にいうほどではなかったです。

その3。NNの学習時に、今現在119ある「ナニゴケで判別することができる特定の種」を、3%の確率で「このWEBアプリでは未分類の苔」として学習することにしました。ユーザが実際にナニゴケを使ってくれた時に、かなりの確率でそれはナニゴケでは判別できない種であることがあるはずなのですが、今までのNNでは、なかなか「このWEBアプリでは未分類の苔」とは答えてくれなかったので、こういう対応になりました。今までもこの問題はかなり気にしていて、もっと小手先の対策をいくつかしていたのですが、それぞれ、改善する程度が小さすぎる、もしくは別の弊害があるなどと思ったので、もう少し真面目にと(「真面目に」って言って嘘を教えるのですが…(笑))、こういう対策になりました。自分自身でも実際にナニゴケを使ってみて、今後はまた、3%という数字を変更していく可能性があります。

その4。学習時の最適化方法として、SGDなSAM(Sharpness-Aware Minimization)を使用しました。そして、劇的に数字が良くなりました(スゴイ!)。ここ最近は、手元のデータに対するロスがもうそれほど大きくはなかったので、あんまり真剣にこの辺りを探ったりはしていなかったのですが、こいつは大きかった… 今後、ナニゴケを続ける中で、学習方法に関するこれ以上おいしい知見が降ってくることはもう無いでしょう。これにて終了って感じです。ASAM(Adaptive Sharpness-Aware Minimization)も試してみましたが、SAMをはっきり超えるハイパーパラメータが見つかりませんでした。でも、もういいです(笑)。

同じようなことを繰り返し繰り返し書くことがこのブログでは本当に多いのですが、学習データを充実させる以外にできることは、もう本当にほとんど無くなったような気がします。仕方ありませんので、バカは無駄に頭を使わずに、二本付いている足で外を歩いてきたいと思います。

COSUMIが非常に重くなっていたのでサーバを再起動しました

昨日7日14:45ぐらいからでしょうか、COSUMIが非常に重くなっていたので、先ほどの8:45ぐらいにサーバを一度再起動しました。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/

とりあえず、今現在は特に問題ないようですが、しばらくの間、不安定な状態が続く可能性があります。原因は現時点ではよくわかっていません。

サーバ再起動した時に、数百局の対局がぶちっといってしまったと思います。どうかお許しください。

[追記 2022/1/8 10:25]
たぶん分かりました。ハードウェアの障害だと思います。今後、どこかのタイミングで比較的長い期間サービスが停止する可能性があります。先ほどの再起動で改善したようにも見えるのですが、おそらく根本的な解決にはなっていません。うう、めんどくさい…(泣)

[追記 2022/1/8 18:10]
メモリ周りのハードの問題で間違いなさそうです。明日9日の早朝にストレージ以外すべて交換してもらえることになりました。メンテの時はいつもそうですし、確定的なことはとても言えませんので、向こうに予告等を載せておいたりはしませんが、一応、4:00ぐらいに新規の対局開始を止めて、5:00ぐらいにサーバを完全に止めて、7:00までにできれば復帰させる予定だと、ここに書いておきます。

[追記 2022/1/9 6:45]
交換作業が終わりました。今のところ、特に問題ないようです。それではベッドに戻ります。オヤスミナサイ…

ナニゴケをアップデートしました (Ver. 1.9.0)

ナニゴケのNNを新しくしました。

ナニゴケ – 苔の種類を判別するWEBアプリ
https://www.nanigoke.net/

今回は、判別可能な種に、「オオカサゴケ」、「オオサナダゴケモドキ」、「カラヤスデゴケ」が追加されました。29200枚だったTrainのデータ数は、32000枚になっています。ネットワークの構造は特に大きな変更はありません。その他についても学習データの作り方を微調整した程度です。例によってTensorFlow.jsは最新のバージョンにしておきました。

ナニゴケを始めた時に最終的な目標は、「判別できる種の数200・Trainに使用したデータ100,000枚」と書きました。この目標設定はなかなか適切だったのではと思っているのですが、それからするとデータ数的に今回のアップデートで三合目を超えたことになります。ここまでナニゴケのためにもろもろトータルで3000時間(!)ぐらい費やしたんじゃないかと思うのですが、ここから7000時間も掛かるとは思いませんので、1日2時間ペースでやれば10年以内には終わるかな…(泣)

来年は、苔を探しに日本全国いろいろなところに行く予定にしています。お金も少し掛かってしまいますが、どうせいつか行くならできるだけ早く行ってしまった方がいい。ナニゴケをリリースしてからだけでも、もう2年半も経ったのですが、未だにスタートラインにつけていないような奇妙な感覚がなぜだかずっと無くならず、せめてそれだけは自分の中から早く消してしまいたいなあと思っています。

ナニゴケをアップデートしました (Ver. 1.8.0)

ナニゴケのNNを新しくしました。

ナニゴケ – 苔の種類を判別するWEBアプリ
https://www.nanigoke.net/

今回は、判別可能な種に、「スズゴケ」、「ホソオカムラゴケ」、「ミズシダゴケ」、「ヤマトフタマタゴケ」が追加されました。26900枚だったTrainのデータ数は、29200枚になっています。ネットワークの構造などは特に大きな変更はありませんが、今回はデータ拡張をめいいっぱい丁寧にやるようにしてみました(とは言え、元々かなり作りこんでいたので、これでどうということもあまり無いと思いますが…)。そして、例によってTensorFlow.jsも最新のバージョンにしています。

コロナが落ち着いたら、日本各地に苔旅行に行きたいな…

7路盤スペシャルバージョンのコミを8目に変更しました

7路盤スペシャルバージョンのコミを、9目から8目に変更しました。

7路盤スペシャルバージョン
https://www.cosumi.net/seven.html

コミを変更した理由については、ぜひこちらをご覧ください。

http://www.perfectsky.net/blog/?p=494

また考えが変わったら、その時再度変更する可能性はありますが、とりあえずはこれで負けないように定石を追加し続けたいと思います。

あと、現時点での最新の定石もこちらで公開しています。

http://www.perfectsky.net/blog/?p=106

[追記 2021/07/11]
難しい変化に飛び込まなくてもよくなったからでしょうか、主だった手順ではもうあんまり負けてないですね。現時点では、日本ルールの7路盤は盤面8目だと、私はかなり強く思っています。12年以上前に始めた7路盤スペシャルバージョン、少し時間が掛かってしまいましたが、これでだいたい一仕事終わりかなとも感じています。

white shadeをアップデートしました(2021年5月)

white shadeをアップデートしました。

white shade – 囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/whiteshade.html

white shadeのVNの構造に、かなり小さな、けれどもたぶんだいぶ良いと思われる変更を加えました。実際、ロスは少し下がったのですが、以前のバージョンと対局させて強さを計測しても全く変わっていなくてちょっと意外… そういうわけなので、使うかどうか迷ったのですが、手がきれいにはなっているだろうと信じて、アップデートすることにしました。さらに、TensorFlow.jsも最新のバージョンに上げておきましたが、それ以外は基本的に以前と同じです。

今回のアップデートで、一応white shadeをいじるのは最後のつもりです。そんなに強くなくても、きれいにちゃんと打ってくれたら嬉しかったのですが、私にはちょっと難しかったですね。ただし、white shade諦める代わりとして、オンライン版の方でKataGoが使えないかを、時間のある時に少し調べてみます。サーバのリソースもできるだけ無駄なく使いたいので、なんとか実現させたいですね。COSUMI始めてからもう13年が経過したのですが、これがCOSUMIでの最後の大きな仕事でしょうか?

それにしても、今回の変更で少しも強くなっていないというのがまだちょっと信じられないので、CGOSでも少し動かしてみたいと思います。

[追記 2021/07/11]
こちらにも追記しましたが、CGOSで動かしてみました。今回の改良は小さい碁盤サイズで有効だと思われるものだったのですが、9路盤ではやはり少し強くなっているように見えます。手元でもう一度確認してみて、いけそうであれば9路盤にレベル6を戻したいと思います。

[追記 2022/4/23]
ここに書くのをずっと忘れたままだったのですが、あの後、手元で調べたところ、やはりあまり強くなっていないようなので、Tensorflow.jsのバージョン以外はなにも変更せず、そのままの状態で今に至ります

ナニゴケをアップデートしました (Ver. 1.7.0)

ナニゴケのNNを新しくしました。

ナニゴケ – 苔の種類を判別するWEBアプリ
https://www.nanigoke.net/

今回は、判別可能な種に、「アツバチョウチンゴケ」、「コゴメゴケ」、「ジンガサゴケ」、「ツクシナギゴケモドキ」が追加されました。24300枚だったTrainのデータ数は、26900枚になっています。ネットワークの構造は、ReLUを使用していた箇所をすべてSwishに変更してみました。とりあえず、悪くなってはないかな? そして、TensorFlow.jsは最新の3系にバージョンを上げました。動かなくなったりしないか少し心配したのですが、特に問題無さそうです。

いろいろあって、SONYのα6400と18135(と70350)を買ってしまいました。今までとは少しテイストの違う写真が撮れそうなので、期待しています。

COSUMIのサーバを変更しました(2021年3月)

ここに書くのが少し遅くなりましたが、3月末に、COSUMIで使用してた専用サーバ1台をAmazon EC2 c6g.4xlargeに変更しました。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/

全体としてほんの少しだけ処理能力が下がっていますが、大きな違いはありません。

解約した専用サーバは8年以上も借りていたらしくてびっくり! 元はメインだったのが、後輩の現メインサーバが来てからはサブとして使っていたものです。8c16tが2発でそれだけの期間ですから、冗談抜きに歴史上一番たくさん囲碁のことを考えたコンピュータなのでは? 50億手ぐらい(?)は打っているような気がしますが、それが対局としてなら、対コンピュータなのが普通であって、対人間でこれだけっていうのは価値があると思います。詳しいことは本当によくわかりませんが、優秀な君のことだから、きっと次の仕事もあるのでしょう。頑張ってね。今まで本当にありがとう。

ナニゴケをアップデートしました (Ver. 1.6.0)

ナニゴケのNNを新しくしました。

ナニゴケ – 苔の種類を判別するWEBアプリ
https://www.nanigoke.net/

今回は、判別可能な種に、「キャラハゴケ」、「コツクシサワゴケ」、「トサホラゴケモドキ」、「ノコギリコオイゴケ」、「ホソバミズゼニゴケ」が追加されました。21300枚だったTrainのデータ数は、24300枚になっています。また、前回のバージョンでは選択範囲の中央を中心とした計2回のpredictを行っていましたが、今回は中心もずらしつつ計6回のpredictを行うようにしました。以前にも書きましたが、ナニゴケでは2×2のSENetを使用していてそれのことがあるので、predictする範囲の中心をずらすのは、結構良いのではと考えています。ただし、predictの回数が大幅に増えたので、代わりにNNのサイズは少し小さくしてあります。トータルではかなり重くなっていますが、できるだけ一発で良い判別ができたほうが、結果的にユーザにとっては速いと思うので、これでいいと思います。また、predictの回数が増えたので、断定的なことを言いにくくもなって、これも望ましい動作だと思います。そしていつものように、TensorFlow.jsも最新のバージョンに上げておきました。

年越して1月も終わろうかという時に言うことではないのですが、「この秋は本当に本当にやってやる」と思ってたんですよ… でも、最初の方は暑いし、最後の方は寒いし、冷蔵庫にはビールが入ってるしで(笑)、なかなか目一杯で頑張れませんでした。うーん、これ終わらないですね… 次回のアップデートは、5月6月の苔シーズンの直前を予定しています。

white shadeをCGOSで動かしています

なんとかかんとか、white shadeをTromp-Taylorな終局とPositional Superkoに対応させて、以前から一度は挑戦してみたかったCGOSで、今現在、動かさせていただいています。

Computer Go Server
http://www.yss-aya.com/cgos/

9路盤と13路盤でそれぞれひとつずつ動かしていて、player nameは9路盤がws-201217_9lv5、13路盤がws-201217_13lv6です。

Crosstable for ws-201217_9lv5
http://www.yss-aya.com/cgos/9×9/cross/ws-201217_9lv5.html

Crosstable for ws-201217_13lv6
http://www.yss-aya.com/cgos/13×13/cross/ws-201217_13lv6.html

それぞれ、こちらのレベル設定と同じに、内部の設定を合わせていますが、Tromp-Taylorな終局とPositional Superkoに対応させた関係で、厳密には全く同じ強さとは言えません。また、いろいろと無駄に重くもなっているのですが、まあそれでも、ほとんどノータイムで打つと思います。少し話変わりますが、以前から、入門者の方には純碁よりTromp-Taylorの方がいいのでは、と思っています。個人的には、どんどん推していきたいです。普及において、ルールは本当に本当に重要だと思いますが… あと少し気になったのですが、例えばfloodgateにはhumanがいることもあると思いますが、CGOSは全くいないと思っていいんですよね? 申し訳ないですが、終局は決してきれいではありません…

最初、すんなり動かなくて少し頭を抱えたのですが、どうやら、genmoveに対するレスポンスの末尾が、改行2つではなく3つだった(今の今まで、全く気づかなかったよ…(笑))のが、関係していたようでした。それ以外にも、Stopに対して一局やらかしてしまいましたが、それに関しても修正済みです。できるだけご迷惑が掛からないように、またおかしかったらできるだけすぐに止めれるよう気をつけますので、どうかよろしくお願いいたします。

[追記 2020/12/18]
13路盤でAya786m_10kに一局、時間切れ負けしていますが、ログを見る限りエンジンの問題ではなさそうでしょうか? 続けて次の対局も打てていたみたいですが、一旦OSごと再起動しました。

[追記 2020/12/21]
一旦、止めました。また少し期間を空けてから動かします。9路盤と13路盤の両方とも、最終的には少なくとも1000局は打たせるつもりにしています。

[追記 2021/02/12]
ここ最近も少し動かしていたのですが、とりあえず両方とも1000局を超えました。現時点で、9路盤が1630局打ってレートが2091、13路盤が1535局打ってレートが2474です。多様なプレーヤーがいることが、正確なレートの測定に不可欠だと思いますので、これからも可能であれば、定期的にCGOSでwhite shadeを動かす予定です。

[追記 2021/07/11]
ここ最近も、white shadeをCGOSで動かしていました。できれば最新のバージョンと以前のバージョンの両方を同時期にと思い、コンフィグファイルでpriorityを設定してやったりもしました。あとで見返した時のために書いておくと、現時点で、ws-201217_9lv5が2730局打ってレートが2124、ws-210530_9lv5が2962局打ってレートが2196、ws-201217_13lv6が1940局打ってレートが2468、ws-210530_13lv6が1265局打ってレートが2445です。当たり前ですけど、CGOSって対局数がなかなか稼げなくて辛いですね…

white shadeをアップデートしました(2020年12月)

white shadeをアップデートしました。

white shade – 囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/whiteshade.html

今までのバージョンのwhite shadeが全体的に大きく/重くなりすぎてしまっていたので、今回、大幅に小さく/軽くしました(この変更はいろいろ考えてのことなのですが、COSUMI的には今回のバージョンより多くのリソースを食ってしまうものは基本的にNGだと考えています)。今まで動作が怪しかった環境でも、きちんと動くようになっている可能性が、結構あると思います。ただし、この結果、本当に申し訳ないのですが、9路盤のレベル6に関しては、維持することができなくなったので削除しました。あともう一回ぐらいは頑張ってみようかなと思っているので、その時はまた元に戻せるかもしれませんが、とりあえず今現在は無理です。もともと11路盤と13路盤には少し余裕があったのですが、9路盤にはほとんど無かったので、どうにもなりませんでした。

あと、変なタイミングでパスすることがちょくちょくあるのですが、これが減るように少し変更を加えました。実際にどれぐらい効果があるのかは、また時間があったら調べてみます。

さらに、TensorFlow.jsも最新のバージョンに上げておきました。

それから、かなり長い間ほったらかしだった、囲碁ベンチマークも併せてアップデートしました。詳細はこちらに追記しています。今の時期、スマホで5局ぐらい打たせるといい感じにカイロになりますので、ぜひお試しください(笑)。

ベッドに寝転がって、ぼけーっとベンチマーク動かして眺めていると、自分なんかがGTX 1060一発でよくこんなの作れたなと思います(最近はもやっていたし…)。5年前の自分にwhite shadeを見せてもまず信じてもらえないだろうとか、1060ではなく1070買っていたらもはや別の人生だったのではとか、妄想が捗る…(笑) ちょうど今、年季の入ったメインPCを新調しようかなと少し考えていて、もし新しくしたらそれは間違いなく別の人生ですが、まあとにかく面倒なんですよね。もう壊れるまで今のままでいいかな…

COSUMIのサーバメンテナンスをします(2020年11月26日-)

本日、26日23:00頃から、メンテナンスのためCOSUMIを一時止める予定にしています。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/

27日の朝までには、なんとか終わらせるつもりですが、絶対の自信はありません。COSUMIにアクセスできなければそういうことだと思ってください。

[追記 2020/11/27 9:50]
えらく時間が掛かってしまいましたが、一応終わりました。遅くなってすみません。ではでは、オヤスミナサイ…

[追記 2020/11/27 23:00]
今まで使っていたFuegoのバージョンr1670が、今回ビルド出来なかったので、代わりに一番新しいr2038を使うことにしたのですが、それででしょうか、Fuegoがなんか遅いですね。かなり以前に調べた時には、r1670と最新のとで、ほとんど何にも違いが無いように感じていたのですが、そうでもなかったのかな? かなり不味そうなのでこれはすぐに調べます。あと、これはまた別件になりますが、今月の10日~21日あたり、サブのサーバのディスクが溢れていて動いていませんでした…(泣) 本当にごめんなさい。今後は気をつけます。

[追記 2020/11/28]
r1670と最新のとで、ほとんど何にも違いが無いっていうのは、どうやら私の記憶違いだったようで、なにがどう違うのかは、ちゃんと調べてみないとよくわかりませんが、同じplayout数では、r2038の方がはっきり遅そうです。とりあえずr1670のビルドが通ったので、そちらに戻しました。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

RapidSSLからJPRSに乗り換えました

COSUMIで使用していたSSL/TLS証明書の期限が近づいて来ていたので、このタイミングでRapidSSLからJPRSに乗り換えました。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
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併せて、TLS 1.0とTLS 1.1を切って、さらにcipher suiteも大幅に制限しました。

# Apache
SSLProtocol    all -SSLv2 -SSLv3 -TLSv1 -TLSv1.1
SSLCipherSuite ECDHE-ECDSA-AES128-GCM-SHA256:ECDHE-RSA-AES128-GCM-SHA256:ECDHE-ECDSA-AES256-GCM-SHA384:ECDHE-RSA-AES256-GCM-SHA384:ECDHE-ECDSA-CHACHA20-POLY1305:ECDHE-RSA-CHACHA20-POLY1305:DHE-RSA-AES128-GCM-SHA256:DHE-RSA-AES256-GCM-SHA384

この設定はこちらのIntermediateを参考にしたものです。

Mozilla SSL Configuration Generator
https://ssl-config.mozilla.org/

3年前も同じくIntermediateを参考にしたはずですが、状況がかなり変わったんでしょうね、その時と比較すると大幅に厳格になっているように思います。COSUMIはそんなサイトではありませんので、そこまでカリカリに設定する必要もないのですが、もし仮にこれでアクセスできない環境があっても、そんな環境はそもそも対局ゲームなどはまず動きませんので、これで良いと考えています。

JPRSの証明書はさくらで990円/年と十分に安くて良かったです。逆に、最近は有効期間が1年での証明書しか駄目になったようで、毎年この作業をしなければならないのは、結構面倒ですね。

ナニゴケをアップデートしました (Ver. 1.5.1)

ナニゴケのNNを新しくしました。

ナニゴケ – 苔の種類を判別するWEBアプリ
https://www.nanigoke.net/

今回は、判別可能な種の追加はありません。20700枚だったTrainのデータ数は、21300枚に、ネットワークの構造は、少し気になっていたところがいくつかあったのでそれを修正しました。いつも通り、TensorFlow.jsのバージョンも上げてます。

最初のリリース時から、「学習データの拡充」と「学習方法の改良」の両方を行ってきたわけですが、その内、より多くの労力が掛かったのは、断然、前者の方ですが、実際に精度を上げたのはどちらかといえば後者だったのではと考えています(今思うと、最初の方のバージョンはちょっと雑過ぎたかも(笑))。ところが、気づけば今や、手元のデータに対してのロスはいくらも無くなってしまい、もはや、コードを書いて何とかできる余地はほとんどありません。ここから先は、基本的に「学習データの拡充」のみで精度を上げていかないといけないのかと思うと、だいぶ頭が痛いです… まあ、もう少し涼しくなったらたぶん本気出します。それまではアニメとビールの毎日かな… 次回のアップデートは、かなり先になる予定にしています。

日本ルールの7路盤では黒は盤面9目も勝てない?

このブログへのコメントで教えていただいたのですが、7路盤の次の局面で白からAに切る手があるようです。ちなみに今までは単にBに押さえるぐらいと考えられていたはずです。


Sorry, your browser doesn’t support WGo.js.

このキリがあっては、どうもこの局面から黒が盤面9目勝つのも難しいようで、もしも仮にそうだとすると、今まで悪手だと思われていた白6手目のカタツギが唯一の最善手となり、唯一の最善手だと思われていた黒3手目のハネは、ノビと同じ価値になります(併せて、これも最善手のひとつだと思われていた白4手目でのキリチガイは悪手となります)。そしてそれは、従来から言われてきた「日本ルールの7路盤は、最善尽くして黒の盤面9目勝ち」という結論が覆されることを意味しますので、これは結構大変な話ではないでしょうか? ぜひ強い方に調べて頂けたらと思います。

いつも書いていますが、7路盤についてはこちらが詳しいのでどうぞ。

七路盤の研究
http://orange.zero.jp/qin.olive/7ro/

7路盤に関しては、もう今となっては、7路盤専用に強化学習してしまえば、結構簡単にそれなりの答えが出そうな気もしますね。

[追記 2021/6/10]
この手を教えていただいてからも、オープニングブックの修正をちょくちょく行っていたのですが、現時点での私の感覚としては、盤面8目が答えのような気がしています。「勝てるものなら勝ってみな」の7路盤スペシャルバージョンも、コミ8目に変更することを少しだけ考えてみます。

[追記 2021/6/13]
7路盤スペシャルバージョンのコミを8目に変更しました。

ナニゴケをアップデートしました (Ver. 1.5.0)

ナニゴケのNNを新しくしました。

ナニゴケ – 苔の種類を判別するWEBアプリ
https://www.nanigoke.net/

今回は、判別可能な種に、「アオハイゴケ」、「アズマゼニゴケ」、「ヒメコクサゴケ」が追加されました。また、19600枚だったTrainのデータ数は、20700枚になっています。ネットワークの構造は、実質的に変更なし。TensorFlow.jsは、最新のバージョンに上げておきました。

ナニゴケ始めて1年が経過しましたが、さすがに一番最初のリリース時と比べると、手元の数字などは段違いに良くなっています。そろそろ少しぐらいは信じてもらっても良いかもしれません(笑)。

COSUMIのサーバを3台から2台に減らします

かなり長い期間、COSUMIは専用サーバ3台で運用してきたのですが、これを7月末までに2台に減らします。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/

3台目のサーバというのは、実質的にアクセスの多い時間帯の9路盤~13路盤のレベルの高い対局のためだけにあるようなものだったのですが、さすがにそのためだけに年40万+はちょっと辛いので、解約することにしました。本当はもう少し早い時期に行う予定だったのですが、コロナの影響でアクセスがかなり多くなっていたので、ここまで延期することになってしまいました。未だにアクセスは高止まりしたままなので、解約するのは正直かなり怖いのですが、もしもどうにもならないようなら、Amazon EC2辺りを特定の時間帯だけ使おうかなと考えています。今回解約するサーバは6年間以上借りてたみたいで、確かに初期費用も小さくはなかったですが、それでもそろそろ割高になってきそうなのも理由のひとつで、実はまだちゃんと調べてはいないのですが、以前ほどはEC2などに価格の優位性はないはずです。

ただ、一番理想的なのは、9路盤~13路盤はwhite shadeがごっそり受け持ってくれることで、これをなんとかしたいのですが、中途半端な誘導ではみなさんほとんど打ってくれないんですよね…(泣) 私の環境からだとほぼ問題ないのですが、動作しないことも多いのでしょうか? 月末までにいろいろよく考えてみます。

あと、これはかなり今更ですが、サーバのリソースがたっぷり余る時間帯は、逆にそれを贅沢に使ったなにかをやってみたい気もしています。

[追記 2020/7/27 7:50]
やはり常時サーバ2台で済ますのはさすがにちょっと無理があるように思うので、曜日問わず、15:00から18:00まで、EC2をサポートに使う予定です。とりあえずのテストとして、今日(と明日?)は、その時間帯以外、2台でいってみて、データ取れたらまた考えます。

[追記 2020/7/28 8:00]
いやあ、昨日はちょっときつかったですね… とりあえず、今日も少しだけ設定を変更した上で、15:00~18:00以外はサーバ2台でいきます。

[追記 2020/7/29]
15:00~18:00のみというのは、どうも虫がよすぎたようです。少し薄くても構わないので10:00~22:00は必要ですね。しかしそうなると、EC2にはリザーブドインスタンスとかがありますから、時間帯を限らず24時間動かしっぱで良いですね。って、それはただのサーバの乗り換えでは…

ここ最近、EC2のコストパフォーマンスをちょくちょく調べていたのですが、先月出たばかりのC6gというArmのCPUが載ったインスタンスが、COSUMI的に激安なんですよね。24時間動かし続けても、ぜんぜん今のサーバより安そうです。なので、その辺りが落としどころかな… しかしなんにせよ、「サーバ解約する前に良く調べておけよ」って思いました(笑)。

[追記 2020/8/1]
昨日の朝、専用サーバ3台から専用サーバ2台+c6g.4xlargeに変更しました(間に合って良かった…)。今のところは特に問題ないようです。ほんの少しだけ全体の処理能力が落ちましたが、たいしたほどではありません。

ナニゴケをアップデートしました (Ver. 1.4.0)

ナニゴケのNNを新しくしました。

ナニゴケ – 苔の種類を判別するWEBアプリ
https://www.nanigoke.net/

今回は、判別可能な種に、「アカイチイゴケ」、「コモチフタマタゴケ」、「ジャバウルシゴケ」、「トサカホウオウゴケ」、「ナガサキホウオウゴケ」、「ナメリチョウチンゴケ」が追加されました。また、16400枚だったTrainのデータ数は、19600枚になっています。ネットワークの構造は、微調整程度の変更。TensorFlow.jsのバージョンは、最新の2系にしました(どう変わったのかはぜんぜん知らん(笑))。それから、学習データの水増しにおいての左右フリップを、20%だけ行うようにしました。これ、今まで私は絶対絶対絶対絶対やりたくなかったのですが、あまり自己満足だけを追い求めるのは、使ってくださる方たちに悪い気がして、今回少し妥協しました。でも、今後は少しずつ割合を減らしていって、いつかはまた0%に戻したいと思います(「じゃないとダメ」って苔が言ってるような気がする…)。ちなみに、詳しく調べたわけではありませんが、今回ロスがぐっと減ってて少しムカついています(笑)。

その他、今回はさまざまな細かい修正をいれているのですが、主なものだけ列挙しておくと、まず、iOSからファイルを読み込んだ時に画像が回転することがもともとあって、これは一応すでに対応済みだったのですが、最新のiOS(バージョン13.4から?)ではなにか変わったのでしょうか、また再発していたので、使っていたJavaScript Load Imageっていうライブラリを最新のものにして直しました(ただ、ちゃんと調べていないので、なにか勘違いしているかもしれません)。それから、判別結果に表示される種名はGoogleの検索ページへのリンクにしておきました。それから、PCやスマホの横向き画面では、5位まで表示していた判別結果を7位までとしました。さらにその表示形式の場合のみ、判別に掛かった時間を下に小さく表示するようにもしましたので、ちょっとしたベンチマークとしてお使いください。

1年ほど前ナニゴケを初めてリリースした時に、1年後の目標を「判別できる種の数120・Trainに使用したデータ20,000枚」と書きました。今回のバージョンがその課題の提出期限だと思い、ちょうど苔シーズンでもあるのでそれにも間に合わせたいと結構がんばったつもりです(ばたばたしていて、少し遅れましたが…)。でも、「Trainに使用したデータ20,000枚」はだいたい達成しましたが、「判別できる種の数120」にはぜんぜん届きませんでしたね。ごめんなさい。まあ少しだけ言い訳させてもらうと、やっぱり終盤のコロナが痛かった… 一番最後にバスに乗って苔の写真を撮りに行ったのは、去年の年末だったようで、その後は行動範囲が大幅に制限されてしまいました。今年に入ってから、私はまだ一度もタマゴケを見ていないのですが(!)、そんな春を過ごすことになるとは年始の頃には想像もできなかった… ただ、そのかわり徒歩圏内の身近な苔たちと向き合う良い時間になったのも事実です。半年前の自分が聞いたらびっくりしそうな、いくつもの発見がありました。探せばあるんですよ。ほんとにね…

一応、今回のアップデートで、いろいろ気になっていた細かい部分は作り終えました。気分的には、一段落です。ここから先は、もうただひたすらに学習データを増やしていくだけだと思っているので、やらないといけないことがはっきりしてずいぶんと気が楽になりました。

ナニゴケにはかなりの時間を割いてしまい、もうすでにCOSUMIに掛けた時間を超えちゃったんじゃないかと思っているのですが、なんか、やればやるほどゴールが遠くなるような感覚があって、じゃあなぜそうなるのかというと、自分で勝手にゴールを遠ざけているからなんですよね。一番最初に蘚苔類をやってみようと思いついた時(本当に遠い昔のことみたい…)に考えていたゴールは、もうとっくに通り過ぎているような気がします。別に自分が後ろに後退しているわけじゃない。まあ、いつか納得いくものができるんでしょうが、どうせならできるだけ早めのほうがいいなとは思います。

white shadeをアップデートしました(2020年4月)

white shadeに7路盤が新しく追加され、9路盤~13路盤では強さをレベル6まで選択できるようになりました。

white shade – 囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/whiteshade.html

ここ最近、COSUMIへのアクセスが本当にかなり多い状態が続いていて(昨日なんか36,010敗…)、なんとか早急に手を打たないと不味いので、実はまだいくつか問題点が残っているのですが、とりあえずwhite shadeをここで一度アップデートして、できるだけそちらへ誘導していきたいと思います。

その問題点としてはまず、7路盤で対局結果を1目間違えることがよくあります。できるだけ早く直したいと思いますが、きちんとやるには学習やり直さないといけないので、少なくとも2週間でしょうか? その次に、アップデート直前に自分の少し非力なiPadで動かすまで気づいていなかったのですが、今回の設定では動作がちょっと重すぎるみたいなので(そのせいで少し不安定かも?)、これも今後修正したいと思います。今は、white shadeもかなり強くなって、特に大きな碁盤サイズでは、今回のレベル6程度の強さなら、そんなにリソース使わなくてもいけるようになっているのですが、もろもろ事情があって、ここを直すのは、全部やり直さないと無理なので、だいぶ先のことになります。あと、レベルが低い時の手の汚さも気になります。white shadeが強くなるにしたがって、弱い設定にするのがかなり難しくなってきました。今回こんなにアップデートに時間が掛かったのも、かなりの部分、そのせいです。良い方法がどうしても見つからなければ、どうせ置き石もたくさん置けることですし、レベル1は今後無くすかもしれません。

white shadeは、一応COSUMI史上最強だと思いますし、もう少しブラッシュアップできたら、メインコンテンツのひとつに昇格かな? もうちょっとだけ頑張ってみます。

前回のwhite shadeのアップデートはちょうど一年前だったみたいですが、この一年間、私は一体何をしていたのでしょうか?(笑) ほんとに心配なるわ…

[追記 2020/5/10]
原因が思っていたのと違っていたのでだいぶ頭抱えましたが、7路盤でスコアをよく間違える理由がようやく判明しました。分かってしまうと、よくこれで7路盤を普通に打っていたなって感じだし、それ以外の碁盤サイズにもだいぶ悪影響があった気がします… このえげつないバグを見た後に、このまま7路盤を公開したままにするのは、ちょっと気が引けるので、一度、7路盤は削除しました。再度公開できるのは、一回学習を回さないといけないので早くて10日後ぐらいですね。ついでに、少し軽く動くようにもします。たぶん、全体的に手もきれいになるでしょう。レベル調整は狂ってきそうですが、それはまたおいおい修正していきます。あと、7路盤では互先はこのままずっと削除したままにするつもりです。やるならまた別の場所に用意します。

[追記 2020/5/21]
スコアをよく間違えるのが直ったので、互先以外は7路盤を元に戻しました。全碁盤サイズで少し軽くなって、おそらく手が自然になってもいるはずです。9路盤以上の碁盤サイズでは、同じレベルで比較した場合、少しだけ弱くなっているとも思いますが(ただ、元々がたぶん少し強すぎたと思う)、ここを調整するのが一番リソースを食うので、細かい修正を全部終わらせた後に行う予定です。もう少し全体的に軽くするために、できるだけ早くPNも学習し直したいのですが、一回先にやります。

[追記 2020/6/5]
今現在、2種類のPNを使用しているのですが、その内のひとつを大幅に小さくしました。少しだけ弱くなっていますが、だいぶリソースを食わなくなっているはずです。手は自然になっているかもしれません。あと、tensorflowjs_converterの--quantization_bytesというオプションを設定して、すべてのNNのウェイトを4byteから2byteに丸めました。半分になった今現在でファイルサイズが全部合わせて3MB弱ぐらいあって、今まではいくらなんでもちょっと大きすぎだったんですよね… 1byteとかだと、予めそういう学習の仕方をしておかないとだめだと思いますが、2byteだと、出力はたぶんあんまり変わらないんじゃないかと思います(以前調べた気がするのですが、詳しいことは忘れた)。それから、話がちょっと変わりますが、クリック/タップ周りも少し手を入れました。本当はこれもっと早くやらなければいけなかったのですが、こういうところを触るのは本当に怖くて、ずっと見て見ぬふりをしてました。なにかまずそうなら、出来るだけすぐに直します。問題無さそうなら、通常版などCOSUMI全体を書き換えたいと思います。

white shadeが動きにくいことはだいぶ減ったと思うので、ぜひ一度遊んでみてください。

[追記 2020/9/7]
white shadeが極端に早いタイミングでパスすることがあったのですが、ようやくひとつ理由がわかった! ちょっとおかしな話なのですが、左上10×10以外の箇所でコウが発生した時に、そこをコウだとしていませんでした(全く頓珍漢なコードだったので、本来なら盤面全体でそうなるはずが、かなり運悪く左上10×10では動いてしまってた…(泣))。なので、このバグは9路盤以下には影響がなく、11路盤でも限定的ですが、13路盤では大問題となっていました。うーん、条件がかなり限られるので、なかなか気づきませんでした… というわけで、急いで修正しておきましたが、結果的に13路盤(と11路盤)はおそらく大幅に強くなっています。もともと、今現在のこの強さに設定したかったのが、意図せず弱くなってしまっていたということです。いろいろと申し訳ありませんでした。

ただ、今回のバグは手元のPython版には関係なかったものですが、そちらでも早すぎるパスは見たことがありますので、単にVNの精度の問題と言えるケースは、これからも残っていくと思います。

COSUMIのプレイ実況動画

COSUMIを始めた頃だったでしょうか、「アメリカでは若者世代のYouTube視聴時間がテレビ視聴時間を抜いた」というニュースを見て、本当にひっくり返りそうなぐらいびっくりしたのを、今でもよく覚えているのですが、気がつけば、私の家にはテレビは無く、暇があったらYouTubeをずっと観ている毎日になってしまいました。そんなみんな大好きYouTubeに、COSUMIとの対局のプレイ実況動画を上げてくださる方が少しずつ増えてきて、すごくうれしく思っています。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/

今回はその中からいくつか紹介していきたいと思います。

まず最初はVTuber。オドロキノシロサ(笑)。 それにしてもこの子、将棋する人だからでしょうか? 入門者にしては異常にセンスが良いですね…

もう一人VTuber。最後は熱いですねえ。ほんとCOSUMIはクソザコやろーです(笑)。

強い方も打ってくださいました。当然COSUMIは勝てないのですが、この2局はレベルの割に上手できれいに打てていると思うので、正直うれしいです。

政光さんも、純碁の紹介にCOSUMIを使ってくださいました。

上の5つの動画はすべて、今現在、視聴回数がものすごく少なくてなんだか悲しいので、試しに、COSUMIの対局ページにパソコンからアクセスした時、ランダムに選択して右下の空いているスペースに埋め込むことにしました。ささやかですが、COSUMIからの恩返しです。でも、意外と視聴回数伸びるかもしれませんよ。ちなみに、今現時点では上から順に、36回、44回、377回、403回、233回です。

私は、自分の目の前で誰かがCOSUMIと対局しているのを見たことが、今の今までただの一度も無く(もっと言うと、リアルな間柄で私のことを中の人だと知っている人も一人もいない…)、昔、こういうプレイ実況動画を初めて見た時に、「ああ、本当に対局しているユーザがいるんだ」と変に感動した覚えがあります。あと、COSUMIの話をしている人もリアルでは見たことがなく、「COSUMIって声に出して読むとそういうイントネーションなんだ」とかは、今でもよく思ったりします(笑)。

COVID-19とCOSUMI

ここ最近、COSUMIへのアクセスがかなり多い状態が続いています。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/

説得力のあるデータは出せませんし、私も決して断言する訳ではありませんが、これは新型コロナウイルス感染症の流行のみでほぼ説明できると、自分の中では確信しています。

今年に入ってからのCOSUMIが一日に負けた数の推移です。寒さの厳しい時期の話でもありますので、比較対象として前々年と前年もグラフに加えました。

以前からここでも何度か書いていますが、COSUMIは雨や雪が降ると、アクセスが増える傾向があります(これは、他のオンラインゲームなどでも同じようです)。COSUMIへのアクセスの約1/4は海外からで、さらにその内訳に韓国や中国など東アジアが占める割合が多いというのが計算を難しくしますが、とりあえず直近見られる28,000+という数字は、仮に日本全国で大雨が降ったとしても、特別な他の要因が無ければなかなかいくことのない、非常に大きな値です。新型肺炎による健康被害が最終的にどれぐらいのものになるのかは、現時点では私にはよくわかりませんが、もしも実際に、それほどまでに人の外出が抑えられているのならば、経済的な影響についてはすでに甚大なものなのではないでしょうか?

中国でオンラインゲームや動画アプリの利用急増、新型肺炎で – ロイター
https://jp.reuters.com/article/china-health-online-idJPKBN1ZY109

しかし、こんな時ですので、外出を控えること自体はとても良いことだと思います。実はCOSUMIでは、この春、3台あるサーバを2台に減らす予定だったのですが、これについてはとりあえず当面の間、延期します。サーバの負荷が高い時間帯が続いて申し訳ありませんが、あと一か月ほどでwhite shadeをかなり強くできそうなので、そのあたりでそちらへの誘導を強めます。しばらくお待ちください。

[追記 2020/4/1]
3月末までのデータを追加したグラフです。細い線は、7日移動平均です。

なんだかえぐみが増してきましたね… 3月中旬からの自粛ムードの中だるみも、うっすら観測できているような気もします。white shadeは、ちょっといろいろ手間取っています。申し訳ありませんが、もう少しだけお待ちください。

ナニゴケをアップデートしました (Ver. 1.3.0)

ナニゴケのNNを新しくしました。

ナニゴケ – 苔の種類を判別します
https://www.nanigoke.net/

今回は、結構大きめのアップデートになっています。まず、判別可能な種に、「エダウロコゴケモドキ」、「クビレケビラゴケ」、「ケゼニゴケ」、「スギバゴケ」、「ヒメジャゴケ」、「リボンゴケ」が追加されました。また、12600枚だったTrainのデータ数は、16400枚になっています。さらに、ネットワークの構造もいくらか改良しました。その中で、特に性能の改善が著しかったのが、通常のSENetとは別に独立して、Average Poolingで1×1ではなく2×2にするSE-blockを用意して、それも併せて両方いっしょにメインの出力と掛け合わせるというやつで、これがかなり汎化性能を上げました。で、そのあたりを頼りに、パラメータ数が増える形でネットワークを大きくもしました。さらにPredictを全体で1回だけではなく、中央を中心とした少し狭い範囲での2回目も行い、2つの結果を平均したものを、判別結果として表示するようにもしました。そして、TensorFlow.jsのバージョンも上げました。

ということで、もろもろかなり良い改善になっていると思います。判別可能な種の数は、なかなか増やしていくことができなくてちょっと辛いのですが、データ数には少し余裕が出てきました。5月6月の苔シーズンまでには、何とかある程度納得いく形にしたいと、自分で言うのもなんですが、今、結構頑張っています。

私の住む所の周りでは、コバノチョウチンゴケがすでにかなり目立つようになりました。春はすぐそこですね。

white shade使ったベンチマークテストを作ってみました

white shadeを強くしようと、時間のある時に少し手を動かしてはいたのですが、なかなかなかなか強くなりません。もう、真面目に探索しないと、レベル6は難しいですかね? で、なかなかなかなか強くならないのがつまらないので、今回はwhite shadeを利用したベンチマークテストを作ってみました。

囲碁ベンチマーク – 囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/benchmark.html

ひたすらwhite shadeに手を打たせて、速度を測るというやつです。もちろん、こんなのはまともなベンチマークテストではなく、ただのネタにしかすぎませんので、真面目に使おうとはしないでくださいね。

今現在は、white shadeとの対局はレベル4までしかできませんが、今回のベンチマークはレベル5相当の強さになっています。手元のPython版での計測では、13路盤でGNU Go Level 10に、勝率95.2%、平均42.6目勝つぐらいなのですが、地たくさん勝つ割には、勝率が低くて、なんか安定性がないですね。めいいっぱいの設定にしても、勝率は98%に届かない感じ。でも、この強さでも対局できるように、ここらで一度、対局ページの方も後日アップデートしておきます。

このベンチマーク、私のiPhone 8だと速くて4手/秒ぐらい、GTX 1060(ブラウザが使ってくれているみたい)が載っているPC+google chromeで速くて10手/秒ぐらいになります。それだけ速いのならば、もう少したくさん考えさせてもいいのかもしれませんが、私のクソコードで、ユーザのバッテリーを無駄に消費することになるのは、どうも気が咎めるんですよね…(笑) もうしばらく、シンプルな形で強くならないか、探ってみます。

今回のこのプロダクトを、味気ないベンチマークに飽きた囲碁クラスタに贈ります。とんでもない手も多いですが、そこも含めてお楽しみください。後、これから寒さが厳しくなっていって、スマホをカイロ代わりにしたくなった時にも便利にお使いいただけると思いますので、ぜひお試しください(笑)。

[追記 2020/9/18]
少し書くのが遅くなりましたが、コウの扱いがおかしい時があったのを修正したVer. 1.1にアップデートしました。打つ手は以前のバージョンと同じではありませんが、ベンチマーク結果は基本的に比較可能です。

[追記 2020/12/13]
現在のwhite shadeの対局ゲームとほぼ同じ中身の、Ver. 2.0にアップデートしました。強さはレベル5.8ってぐらいで、全体的に自然な着手になっていると思います。ベンチマークテストの性格上、気軽に上げることができなかったTensorFlow.jsのバージョンも、かなり古いものから最新のにしてあります。ベンチマーク結果については、同じ環境でなら以前のバージョンとほぼ同じぐらいの数字が出るように調整しておきましたが、基本的に比較不可です。ご注意ください。

[追記 2022/4/23]
TensorFlow.jsを最新のバージョンに上げて、囲碁ベンチマークのバージョンをVer. 3.0とします。それ以外の変更はなにもありません。ベンチマーク結果については、当然、以前のバージョンとは比較不可です。全然ちゃんと調べていませんが、ほんのり速くなったような、なってないようなですね。

ナニゴケをアップデートしました (Ver. 1.2.0)

ナニゴケのNNを新しくしました。

ナニゴケ – 苔の種類を判別します
https://www.nanigoke.net/

今回は、判別可能な種に、「キヒシャクゴケ」、「シモフリゴケ」、「フジノマンネングサ」が追加されました。また、11100枚だったTrainのデータ数は、12600枚になっています。

先日、白駒の池にまた行ってきました。もう二度と行かなくてもいいようにと、かなり気合入れて向かったのですが、なにからなにまで、もうどこまでいっても終わりのない感じで、軽く絶望しながら戻ってきました。今更ながら、とんでもないこと始めちゃったかもしれない…(笑) まあ、ぼちぼちがんばります。

ナニゴケをアップデートしました (Ver. 1.1.0)

ナニゴケのNNを新しくしました。

ナニゴケ – 苔の種類を判別します
https://www.nanigoke.net/

今回は、判別可能な種に、「チャボヒラゴケ」と「ヒメシノブゴケ」が追加されました。また、10300枚だったTrainのデータ数は、11100枚になっています。TensorFlow.jsも最新のバージョンにアップデートしておきました。NNの構造などは、基本的に何も変えていません。

つい最近、世の中には「標本同定会」と呼ばれる、とっても素敵な催し物(笑)があることを知りました。ただ、夏休みの8月に開かれることが多いみたいで、うーん、また一年後ですね…

形勢を目数で返すNNを公開します

囲碁の局面の形勢を、目数で返すNNを公開します。ここ最近も改良しようといろいろと試していたのですが、ほとんど進歩が無かったので、今回公開するのは最新のバージョンですが、数か月前に作成した、今現在white shadeで使っているものと性能はほとんど同じです。

http://www.perfectsky.net/misc/whiteshade_vn-20190902.h5

white shade – 囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/whiteshade.html

13路盤より大きな碁盤サイズには対応していませんが、それより小さい碁盤サイズは、特になにも問題はないと思います(12路盤、10路盤、8路盤とかもOK)。公開するのは、KerasのHDF5形式のファイルですが、TensorFlow.jsのコンバータも私の環境では問題なく通ります。このNNを使っても、そんなに強い思考エンジンは作れないと思いますが、目数で形勢を返すNNは比較的珍しいと思うので、だれかが何か面白いものを作ってくれたら嬉しいです。

以下、使い方を簡単に説明していきます。わたしも本当によく分かっていないので、難しいこと聞かれても、どうせちゃんとお答えできませんので、この説明で分からなかったら、もう諦めちゃってください(笑)。

入力は「盤上」・「次の手番の石」・「相手の石」・「コウで打てない場所」の4面です。「次の手番の石」・「相手の石」は、「黒石」・「白石」ではないので注意してください。出力は「次の手番から見た目数単位での形勢(中国ルール・コミは無いとして)」です。「黒から見た目数単位での形勢」ではないので注意してください。入力は当てはまる所は1、そうでない所は0です。

例えば次の局面の形勢を知りたい場合は、

次のようなコードになります。

# score.py

from keras.models import Model, load_model
import numpy as np

MODEL = load_model('whiteshade_vn-20190902.h5')

TURN       = 'WHITE' # or 'BLACK'
BOARD_SIZE = 9

BOARD = [
    [' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' '], 
    [' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' '], 
    [' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' '], 
    [' ', ' ', 'W', 'B', ' ', ' ', ' ', ' ', ' '], 
    [' ', 'W', 'B', 'K', 'B', ' ', 'B', ' ', ' '], 
    [' ', ' ', 'W', 'B', ' ', ' ', ' ', ' ', ' '], 
    [' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' '], 
    [' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' '], 
    [' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ']
]

NUM_PREDICT     =  1
MAX_BOARD_SIZE  = 13
NUM_INPUT_LAYER =  4

ON_BOARD = 0
MY_STONE = 1
YR_STONE = 2
KO       = 3


################################################################################


predict_input = np.zeros((NUM_PREDICT, MAX_BOARD_SIZE, MAX_BOARD_SIZE, NUM_INPUT_LAYER))

for i in range(BOARD_SIZE):
    for j in range(BOARD_SIZE):

        predict_input[0][i][j][ON_BOARD] = 1

        if BOARD[i][j] == 'B':
            if TURN == 'BLACK':
                predict_input[0][i][j][MY_STONE] = 1
            else:
                predict_input[0][i][j][YR_STONE] = 1
        elif BOARD[i][j] == 'W':
            if TURN == 'BLACK':
                predict_input[0][i][j][YR_STONE] = 1
            else:
                predict_input[0][i][j][MY_STONE] = 1
        elif BOARD[i][j] == 'K':
            predict_input[0][i][j][KO] = 1

predict_output = MODEL.predict(predict_input)

if TURN == 'BLACK':
    score = predict_output[0][0]
else:
    score = -(predict_output[0][0])

if score > 0:
    print('B+' + str(score))
else:
    print('W+' + str(abs(score)))

$ python ./score.py 2>/dev/null
B+18.516293

13路盤より小さい碁盤は、13×13のどこに描いても大丈夫だと思っていたのですが、四隅のどれかにぴたっとくっつけたデータでしか学習してなかったせいか、例えば9路盤を13×13のど真ん中に描いてpredictさせると、ちょっと精度が悪くなるような気がします。まあ普通に、0の0から使ってください。

このNNは、まず座標ごとにどちらの地になりそうなのかを予測し、それを集計したような構造になっています。これは、そういうふうにした方が、評価関数として性能が良かったからそうしただけなのですが、結果的にその集計前の途中の出力を、副産物として利用することも一応は可能です。ただ、本当に一応ですね。例えば9路盤をpredictさせると、盤外の座標にもスコアがしっかり付いていて(!)、でもどちらかに偏らないようになっていたりと、13×13全体で上手にバランスをとっている感じなので、まあ参考程度に見てください。例えば、次のようなコードで使えます。activation_103っていう名前のレイヤーの出力を使ってください。

# territory.py

from keras.models import Model, load_model
import numpy as np

OUTPUT_LAYER_NAME = 'activation_103'

MODEL   = load_model('whiteshade_vn-20190902.h5')
MODEL_2 = Model(inputs  = MODEL.input,
                outputs = MODEL.get_layer(OUTPUT_LAYER_NAME).output)

TURN       = 'WHITE' # or 'BLACK'
BOARD_SIZE = 9

BOARD = [
    [' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' '], 
    [' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' '], 
    [' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' '], 
    [' ', ' ', 'W', 'B', ' ', ' ', ' ', ' ', ' '], 
    [' ', 'W', 'B', 'K', 'B', ' ', 'B', ' ', ' '], 
    [' ', ' ', 'W', 'B', ' ', ' ', ' ', ' ', ' '], 
    [' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' '], 
    [' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' '], 
    [' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ', ' ']
]

NUM_PREDICT     =  1
MAX_BOARD_SIZE  = 13
NUM_INPUT_LAYER =  4

ON_BOARD = 0
MY_STONE = 1
YR_STONE = 2
KO       = 3


################################################################################


predict_input = np.zeros((NUM_PREDICT, MAX_BOARD_SIZE, MAX_BOARD_SIZE, NUM_INPUT_LAYER))

for i in range(BOARD_SIZE):
    for j in range(BOARD_SIZE):

        predict_input[0][i][j][ON_BOARD] = 1

        if BOARD[i][j] == 'B':
            if TURN == 'BLACK':
                predict_input[0][i][j][MY_STONE] = 1
            else:
                predict_input[0][i][j][YR_STONE] = 1
        elif BOARD[i][j] == 'W':
            if TURN == 'BLACK':
                predict_input[0][i][j][YR_STONE] = 1
            else:
                predict_input[0][i][j][MY_STONE] = 1
        elif BOARD[i][j] == 'K':
            predict_input[0][i][j][KO] = 1

predict_output = MODEL_2.predict(predict_input)

for i in range(MAX_BOARD_SIZE):
    for j in range(MAX_BOARD_SIZE):

        if TURN == 'BLACK':
            darkness = predict_output[0][i][j][0]
        else:
            darkness = -(predict_output[0][i][j][0])
        
        if darkness > 0.9:
            print ('B', end='')
        elif darkness > 0.5:
            print ('b', end='')
        elif darkness > -0.5:
            print ('.', end='')
        elif darkness > -0.9:
            print ('w', end='')
        else:
            print ('W', end='')
    
    print ('\n', end='')

$ python ./territory.py 2>/dev/null
bw.bBBBBBBWBB
.WWw...wBBWWB
WWwbBBBbBBWWB
WWwbBBBBBBWWB
WWwbBBBBBBWWB
WWwbBBBBBBWWB
WWw.BBBbBBWWB
WWWw...wBBWWB
b..bBBBBBBWWB
BBBBBBBBBBWWB
WBBBBBBBBBBBB
WWWWWWWWWWWWB
WWWWWWWWWWWWW

盤上は、左上の9×9なんですけどね。盤外がなんだか凄まじいことに…(笑)

white shadeの方は、NNの入力に「ダメの数」追加するか、少し深く探索した方が良さそうです。そういったことは無しでも、レベル5までは問題なくいけるのですが、できればレベル6が作りたい…

六十秒英単語テストで六十問以上正解する人がいるらしい…

Twitterでたまたまこんなツイートを見つけました。

六十秒英単語テスト
https://www.60byo.net/

問題作った私でも、50問がかなり難しいのですが、63問って…(絶句) この1問/秒以上っていうのは、人間にはちょっと無理ではないかなと、今まで私は思っていました。どんな反射神経しているんでしょうね。本当にすごいです。しかし、さらに調べたところ(ちなみに、調べたデータは8月30日までの分)、なんと64問が1人だけおられました(!)。その次が先ほどの63問で、さらにその次は59問の1人まで結構飛びます。

いい機会なので、テスト結果が上位何パーセントに位置するのかのデータも、久しぶりにアップデートしました(使ったデータはここ1年の分にあえて限定しています)。40問正解で上位10%、43問正解で上位5%、48問正解で上位1%に入れるようです。全体的に数字が上がってきていますね。神の領域に居られる方々の励みになればと、1%より数字が小さくなる時は、小数点以下3桁まで表示するようにもしました。また少し時間を空けて、アップデートします。

あと、一昨日からアクセスがかなり多くなっています。タイミングなどから言って、先ほどの方が何度かツイートしてくださった影響のように感じられます。

ってここまで書いてから、もう一度Twitterをチェックしていたら、こんな方が…

さすがにここまで来てしまうと、特定の環境で動作がおかしいのではと、自分の書いたコードを疑い始めてしまいます(笑)。

[追記 2019/9/1]

うわーやらかしてる! できるだけ早く修正したバージョンをリリースします。

[追記 2019/9/2]
「kidney」が「肝臓」になっていたのを修正した、新しいバージョン1.1をリリースしました。このバージョンでは、テスト結果が上位何パーセントに位置するのかは、データがある程度集まるまで、表示されません。英単語と日本語訳のペアの誤りは、操作ミスや、問題作成時に使っていたいろいろなスクリプトのバグなどでも起こりうるので、最初にリリースした時は、無いわけないだろうと思ってましたが、その後、1年以上経過しても誰にも何も言われないので、大丈夫だったんだと思ったらこれです。

[追記 2019/9/12]
Ver. 1.1でも、テスト結果が上位何パーセントに位置するのかが、表示されるようにしました。まだデータが少ないので、できるだけこまめにアップデートしていくようにします(自動は危険なのでやりません)。ついでにVer. 1も、アップデートしました。こちらのバージョンは、今後アップデートすることはもうありません。

晴耕雨棋

つい先日も、台風10号がやって来るなど、今年もまさに台風シーズンを迎えた日本列島ですが、今日は雨と囲碁の関係についてです。

以前にも少し書いたことがありますが、雨や雪の日は、COSUMIへのアクセスが大幅に増えます。きちんとしたデータを出すのはあまり簡単ではないので、ここではそれは控えますが、ざっくりと言って、「日本全国でしっかりと雨が降ると、日本からのアクセスが約25%増える」という感覚を私は持っています。そしてこれはおそらく、「どこかでしっかりと雨が降ると、その場所からのアクセスが約25%増える」ということだと思っています。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/

雨と囲碁っていうと、「笠碁」という落語の演目を思い出す方が多いかもしれません。調べてみると、元は江戸時代からある話のようですね。その時代においての雨は、仕事をできなくして対局を増やすことの方が多かったのか、それとも、碁敵の所に行くのを阻んで対局を減らすことの方が多かったのか、私にはちょっとわかりませんが、少なくとも現代では、雨が囲碁の対局を増やすものなのは、まず間違いが無さそうです。

苔とWeb

ナニゴケ作ったので、Web上の苔にまつわるもろもろを調べて、一度ブログ記事にしてみます。こういうのを書き残しておけば、何年か後に見返した時に役に立つだろうという当初の意図だったのですが、結果的には、ここにしか残らなそうな内容は特に含まれていません。

ナニゴケ – 苔の種類を判別します
https://www.nanigoke.net/

まず、Googleで「苔」という単語を検索した時の、検索結果件数(って言うのかな?)ですが、検索する条件などにもよるのでしょうが、私の環境では「約 38,500,000 件」となります。この数字の大きさを理解するために、私は反射的に「囲碁」という単語と比較してしまうのですが(笑)、そちらは「約 40,100,000 件」となり、まあだいたい似たような規模のワードようです。そして、検索結果の上位には苔の販売業者のサイトが多く並んでいて、これはちょっと「囲碁」とは様相が違いますね(こういう比べ方もなんですが、碁盤碁石を販売するサイトが上から並ぶことはないですからね)。分かりやすいところでは、楽天が5番目に私の環境では来ます。私は苔を自分で育てるということに興味が無い人ですし、ましてや買うとか発想にも無いですが、世の中的にはそんなものみたいです。こういうの、正直、私は最近まで知りませんでした。それにしても、上の方のサイトもそんなにリンクを集めている感じはないですね。「囲碁」だと日本棋院という強敵もいるのですが(笑)、そんなのも無いし、これは意外とスカスカかな? なんとか一気にぶち抜きたいですね。そして、上位のサイト見ている限り、「苔」はけっこうしっかりと蘚苔類のことみたいです。

次に時系列で見るために、Google Trendsでも調べてみました。最初は「苔」。


まず気が付くのは、季節性があるということですね。ピークは5月6月みたいです(ナニゴケもう少し早くリリースしたかった…(笑))。そして、長いスパンで見ると、右肩上がりの傾向も見て取れます。「最近、若い女性に苔が人気で…」とか聞くと、「また言ってるよ」って正直思っていたのですが、どうやらまんざら嘘でもないようです。で、この最近の苔人気の中心は、苔テラリウムとか苔玉など、観賞用に少量の苔を屋内で育てたいという需要にある気がします。「苔 テラリウム」だとこんな感じ。


他の植物と同じく、苔を観察し愛でる人はいつの時代もどこの国にもいるし、日本だと庭など屋外で苔を積極的に育てるということは昔からあったと思いますが、「屋内」というのが新しいところでしょうか? ちなみに、Google Trendsでの「苔」が蘚苔類のことなのかどうかは、当然のことながらかなり微妙です。

私も普段から、蘚苔類についてWebで調べることが多いですが、まあ嘘が多いです。「どんな分野でもそんなもの」って声が聞こえてきそうですが、かなりはっきりと相対的に不正確な情報が多いと感じています。理由はいくつか考えられるようにも思いますが、これといった説明を一言でするのはちょっと難しいですね。Googleの画像検索で〇〇ゴケを検索した時も、コンテンツの不正確さに、ウェブサイトの論理構造のまずさと、Googleのバカさ(笑)が相まって、かなり酷いことになってるんですが(でも、今見てみると以前よりだいぶましな気も…)、これがナニゴケを作ろうとした動機のひとつだったりもします。

そんな感じで、本当に役に立つサイトが少ないなと感じている私が、いつも勉強させていただいている、おすすめサイトをひとつ紹介します。

そよ風のなかで Part2
https://soyokaze2jp.blogspot.com/

おそらく中の人はごりごりの蘚苔類の専門家ではないはずですが、根拠のない断定とかするような方ではなく内容も信頼できますし、このブログが無かったら、ナニゴケももっと酷いものにしかならなかったと本当に思います。で、このブログの中の人、 左木山祝一さんが、つい最近、「コケの国のふしぎ図鑑」という書籍を出されました。たくさんお世話になったお礼に、私もできるだけ早く購入させていただきます。おまいらも買え!

次は蘚苔類の図鑑についてのブログ記事を書くかもしれないし、書かないかもしれないし、やっぱり書くかもしれない。

[追記 2020/4/13]
「コケの国のふしぎ図鑑」はあの後すぐに購入しましたが、とても良い本でしたよ。写真がどれもとても美しく、見開き2ページ使って1枚の写真という箇所が結構あるのですが、これはなかなか斬新ですね(写真は基本すべて大き目で、ジャゴケの雄器托は6cmぐらいある(笑))。他の方にも強くおすすめできますが、とはいえ包括的な蘚苔類の図鑑ではないですし、フィールドに持ち出すにもあまり向かないと思うので、そこはご注意ください。お酒でも飲みながら、ペラペラめくっていると楽しいと思います。

「そよ風のなかで」は、2014年7月からのページビューが現時点で467,358となっているのですが、これちょっと少なすぎじゃないでしょうか?(こんな素晴らしいサイトがなんで…) ナニゴケやる以上、平凡社の図鑑は10万しようが私は買わないわけにはいかないのですが、その理屈から言ったら「そよ風のなかで」にも同じかそれ以上のお金をお支払いしてもいいくらいで、本当に感謝の言葉もありません。この時代、学術的な図鑑はデジタルでないとさすがに使い勝手が悪いと、いつも強く感じています。スマホ・タブレット用のネイティブアプリで、だれか勝負する人いないのでしょうか?

ナニゴケをアップデートしました (Ver. 1.0.2)

ナニゴケのNNを新しくしました。

ナニゴケ – 苔の種類を判別します
https://www.nanigoke.net/

9400枚だったTrainのデータ数を10300枚に増やしました。それ以外は何も手を入れていませんあと、TensorFlow.jsのバージョンを上げました。

先日、自宅のすぐそばに、ものすごい「フロウソウ」スポットを見つけてびっくりしました。灯台下暗しとはまさにこのこと…

[追記 2019/8/3]
最終的にはデータを10万枚にするのが目標なので、だとしたらここが一合目ですかね。先は長いですが、必ず登り切りたいと思います。でも、8月は本当に外に出たくないよ。こんなことを言ってて、去年もこの時期の写真ほとんど撮れなかったのですが…

ナニゴケをアップデートしました (Ver. 1.0.1)

ナニゴケのNNを新しくしました。

ナニゴケ – 苔の種類を判別します
https://www.nanigoke.net/

8400枚だったTrainのデータ数を9400枚に大急ぎで増やし、その他もろもろ細かい修正を入れて学習し直したので、精度が少し上がったと思います。

2週間後ぐらいまでにもう一度、ある程度しっかりした修正を行い、そこから先はゆっくりしたペースで、改良を続けたいと思います。使ってくれる方が少ない間に、目立つ欠点はさっさと直してしまいたい…

苔の種類を判別するWEBアプリを作ってみました

苔(コケ植物/蘚苔類)の種類を判別するWEBアプリを作ってみました。

ナニゴケ – 苔の種類を判別します
https://www.nanigoke.net/

かなり以前からずっと作ってたやつで、できることなら、もう少しまともなものができてからリリースしたかったのですが、それを言っていると、どこまでいっても、もう本当にきりがないので、ここらで一旦、区切りをつけて、一回、表に出したいと思います。

中身はTensorFlow.jsを使ったよくある画像分類で、学習データはすべて私がデジカメで撮った写真です。労力の8割以上(将来的にはおそらく9割以上になると思う)は、この学習データを用意するところに掛かっています。写真は全部で、約13,700枚撮りましたが、結局、実際に学習に回せたのは8,700枚ほど。ある程度正確にいこうとすると、まあこんなもんですね。特に、最初の頃撮っていた分が、かなりの量ゴミになりました。ただ、今はもう、学習データ作成のコツを掴んだというか、やり方が定まってきて、だいぶいい感じにいろんな作業ができるようになりました。

先ほど、一番最初に撮った写真のタイムスタンプを確認しましたが、2017年4月でした。てっきり、さらにもう1年前だったような気がしていたので、うまく言えませんが、なんかちょっとほっとしました。もちろん、それでも時間が掛かりすぎなのは間違いないのですが… 実は去年の今頃、白駒の池に泊りがけで行ってきたんですよ。このナニゴケの為だけに(笑)。あれから一年ですか… 本当になにをしていたんでしょうね? ちなみに、もう一度今年中に白駒の池に行く予定にしてたりします。

スマホでもPCでもちゃんと動いてほしいと思っているこのWEBアプリですが、iOSはちょっと大き目なNNのモデル使うと、特に2回目以降のpredictでよく固まります。これはSafariだけではなく、Chromeでも同じなのでiOSの問題に思えるんですが、意外と情報少ないです(なんでなんだろう?)。ちゃんと動けばかなり速いので、逆に余計いらつくんですよね(笑)。以前、white shadeでも同じような感じだったのですが、あっちは今は大丈夫そうだし、よくわかりません。リリース直前になって、急遽かなりサイズの小さいモデルを作って、それを使うことにしたのですが、iOSの端末に全体の足を引っ張られるのはちょっとなんなので、もうiOSだけフォールバックさせるかもしれません。ちなみに、[ 設定 > Safari > 詳細 > Experimental Features > WebGL 2.0 ]がONになっていると、固まらなくなるような気がしますが、代わりにそこそこ遅くなります。Androidは、よくわかりません。安価で今どきな端末を、ひとつ買ったほうがいいかな? とりあえず、アクセスログ見て適当に判断してみます。

肝心の判別精度は、正直、現時点ではちょっとあれなんですが、とりあえず1か月以内にある程度はなんとかします。そして、1年後までには、十分な実用性が出せるように、ちょっと真剣に頑張ってみたいと思います。今すぐに冬の写真を、というわけにもいかないので、1年ください。そしてそして、このナニゴケ、できれば自分の人生かけたライフワークにしたいと考えていて、せめて10年後には、本当に良いものにしたいと思っています。COSUMIはいつまで続けるのか、私自身もよく分かりませんが、こっちは最期の日まで止めるつもりはありません。今現在、「判別できる種の数78・Trainに使用したデータ8,400枚」なのですが、1年後の目標は、「判別できる種の数120・Trainに使用したデータ20,000枚」、最終的な目標は、「判別できる種の数200・Trainに使用したデータ100,000枚」、これでいきたいと思います。そこまでいったら、日本で撮影した蘚苔類の写真を世界で一番たくさん持っていることになりそうですね(笑)。今は何番目ぐらいなのでしょうか?

それにしても、ここ最近このWEBアプリに掛かりっきりで頑張っていたので、さすがにちょっと疲れました。机の上に散乱している大量の苔たちも、一度片付けたいと思います(笑)。何種類あるのかも、もうよくわからんけど、20はあるな… 顕微鏡の覗き過ぎで、目を悪くした気がして、とってもやな感じのこの頃です。

この文章を読んでくださっている方の大半は、おそらく苔なんて興味ないと思うのですが、苔はいいよ! ぜひ、ナニゴケ使えるスマホを持って、家の周りの苔を探してみてください。私も実際に外で使ってみましたが、予想以上に面白かったです。

[追記 2019/7/3]
ナニゴケ作っている時に気づいたのですが、ブラウザによってNNの出力が結構変わってきますね。white shadeのレベル設定があれになるので、もう見なかったことに…(笑)

white shadeで11路盤と13路盤の対局ができるようになりました

今まで9路盤しか無かったwhite shadeで、11路盤と13路盤の対局ができるようになりました。

white shade – 囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/whiteshade.html

少し前にできるようになっていたのですが、ブログ書くの忘れてました… 11路盤なら6子、13路盤なら8子まで石を置くことができます。前にも書きましたが、white shadeの9路盤のレベルごとの強さは、「レベル1はGNU GoのLevel 7に勝率60%、レベル4はFuego1.1の7000playoutに勝率50%、それ以外のレベルは、1レベル違いの自己対戦の勝率が同じ」に合わせていますが、11路盤と13路盤は、「9路盤の同じレベルに勝率50%の人間が勝率50%になるぐらいに」というふわっとした感じに定義しておきたいと思います。通常版の強さと少しずれていくかもしれませんが、とにかくこれでいきたいと思います。

使用した学習データにはほとんど含まれていない碁盤サイズですが、7路盤でもほぼ問題なく打つようなので、これは今度追加するかもしれません。

今回のアップデートでは、動作も大幅に高速になって、ほとんどの環境でサクサクだと思います(もし極端に遅い場合は何かおかしい可能性が高いです)。貴重なバッテリーを大切に使うようになりました。そして、打つ手自体も全体的にかなりきれいになったと思います。石をたくさん置いた時にも、こう打ってほしいなと私が考える理想に近い、個人的に好感もてる打ち方をするようになりました。今現在の一番の問題点は、シチョウがだめなのと、大石のアタリをうっかりする(というか、平たく言うと大石の攻め合いがかなりあやしい)ことですね。でもまあ、これから何とかできそうな気もします。そして、それが本当になんとかなれば19路盤も考えるのですが…

NNのモデルは、碁盤サイズにかかわらず同一のものを使っています。いろいろ考慮するとこれが一番良さそうかなと思いました。もうあと一回、VNとPN作り直して、次のアップデートでレベル6はいけるのではないかと… それで無理なら、少し深く探索してみます。そしてできれば、次のバージョンのVNは一度だけ、自由に使ってもらえるように公開したいなと考えています。13路盤以下だけですが碁盤サイズを選ばず、出力が目数単位のスコアなのは、結構使いやすいと思います。それを使って、だれかが何か素敵なのを作ってくれたりはしないかな?

最初は「とりあえず作ってみました」って感じだったwhite shadeですが、今現在はすでにかなり実用的だと思います。通常版と比較しても、特に大きく劣る点も無い気がしますし、実際、「こっちのほうが好き」って方も多いはず。ぜひ一度、試しに遊んでみてください。

完全にwhite shadeがオフラインでも動くようになりました

COSUMIのwhite shadeは、思考エンジン自体はクライアントサイドで動いているので、今までもオフラインでも対局することができたのですが、そもそもオフラインだとウェブページにアクセスして開くことができなかったので、あまり意味はありませんでした。それを、今まで一度でもオンラインの時にwhite shadeのページにアクセスしたことがあれば、次に開こうとした時に、それが仮にオフラインであっても、ちゃんとページが開けて対局もできるようにしました。

white shade – 囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/whiteshade.html

自分で書いててもどういうことだよって感じで、なんだかとても摩訶不思議なのですが、そういうことができるみたいです。時代の進歩って本当に凄いですね。スマホのホーム画面にwhite shadeのページのアイコンを出しておけば、もうほとんどネイティブアプリと同じように使えます。

私は、Service Workerとか言われても、もうよくわかりませんので、今回はUpUpというライブラリをありがたく使わせてもらいました。ひとつだけ注意点として、オフラインでは対局のリプレイは見れませんので、そこだけはご容赦ください(これは今となっては、まあまあ面倒なんです…)。

今後は、空の旅のお供に、もしくは秘境においてのエクストリーム囲碁の対局相手として(笑)、white shadeをぜひご活用ください。

現在、COSUMIのサーバが落ちています

1月23日の朝6時ぐらいから、COSUMIのサーバが落ちています。現在復旧中ですが、再開時期は未定です。どうかしばらくお待ちください…

[追記 2019/1/23 19:30]
本当に申し訳ないのですが、タイミングが悪いことに私の体調がちょっと良くありません。復旧はどんなに早くても明日24日の早朝、もしかするとかなり遅くなるかもしれません。ご容赦ください。

こんな時こそのwhite shadeですよね… あらかじめperfectsky.netにでも用意しておけばよかったです。今はそんな元気はとてもありません…

[追記 2019/1/24 8:00]
朝までの復旧は間に合いませんでした。申し訳ありません。自信ないですが、お昼にはたぶん… 昨日はインフルエンザに罹ったかもと心配したのですが、どうもそうではなかったようで、そうと分かるとなんか急に元気がでてきました(笑)。

[追記 2019/1/24 12:30]
ごめんなさい。もうお昼も無理です… 夕方!

[追記 2019/1/24 17:30]
とりあえず直りました。ハードウェアのトラブルだったのですが、いろんな事情が重なって時間がかかってしまいました。これはいつものことなのですが、動かし始めた途端、tail -fしたウェブサーバのアクセスログ(ほぼ1行1手)がものすごい勢いで流れ始めて、もう本当に怖いです…(笑) お待たせして本当に申し訳ありませんでした。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/

[追記 2019/1/24 18:00]
今頃気づいたのですが、こんなに長い時間COSUMIが止まったのは、今までで初めてですね。しかも断トツで一番だと思います。うーん、その割には私に危機感が無かったかもしれません…(笑)

クライアントサイド版COSUMIを作ってみました

このブログ記事は、以前書いた記事の続きです。よろしければ、そちらもどうぞ。

Keras/TensorFlowでDNNな囲碁の評価関数を作ってみる
http://www.perfectsky.net/blog/?p=350

Keras/TensorFlowでDNNな囲碁の評価関数を作ってみる その2
http://www.perfectsky.net/blog/?p=380

囲碁の思考エンジンを作ってみる
http://www.perfectsky.net/blog/?p=389

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以前から作っていた囲碁思考エンジン「white shade」を、JavaScriptに書き直してブラウザで打てるようにしてみました。COSUMIのクライアントサイド版です。

white shade – 囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/whiteshade.html

今現在は9路盤しかできませんが、強さはレベル1からレベル4まで選択できるようになっています。それぞれのレベルでの強さは、一応、通常版のとできるだけ合わせましたが、通常版を手元で再現するのがちょっとめんどくさくて、なかなか完璧にはいっていません。一応、クライアントサイド版では、レベル1はGNU GoのLevel 7に勝率60%、レベル4はFuego1.1の7000playoutに勝率50%、それ以外のレベルは、1レベル違いの自己対戦の勝率が同じになるようにしていきます(これでまあだいたい通常版と同じです)。最終的には、通常版にも無いレベル7ぐらいまで行きたいですね。まだやれることはたくさんあるので、それぐらいはなんとかなりそうな気はしています。現状は、目一杯の設定で、だいたいレベル4.5ぐらい。GNU Goに一局あたり平均16目ぐらい勝てるのですが、それでも勝率は90%を辛うじて超える程度で、100%っていうのはやはりかなり大変そうですね。

レベル1では、4子までの置き碁もできるようにしました。GNU Goにこれをさせると怪しいことになるのでちょっとあれなんですが、white shadeは、どれだけ形勢が悪くても結構自然に打つので、特に問題は無さそうです。今後はもっと大きな碁盤サイズでも対局できるようにしていきますが、8路盤以下は、もうこれで許してください…

JavaScriptのDNNライブラリ(って呼んでいいのかな?)は、TensorFlow.jsを使っています。私も使えたので(笑)、たぶんそんなに難しいものではないです。元々のPython版white shadeも、GTPとかデバッグ用のコードとかもろもろ除けば、実質200行ぐらい(?)のプログラムだったので、JavaScriptに書き直すのも大した手間ではありませんでした。一番たいへんだったのは、先ほどの強さの調整ですね。きれいに弱くするということがこんなに難しいことだとは、本当に思っていませんでした。後、少し心配しているのが、JavaScript版にした時に、NNのモデルのコンバートなんかで弱くなってたりしていないかなんですが、自分が打っている限りでは、大丈夫なように見えます。JavaScript版の強さの計測は、これも今後ちょっと厄介ですね。

簡単にwhite shadeの中身についても、書いておくと、基本的に、左上から右下まで本当に全幅で1手読んでるだけですが、人の手のみを学習したPolicy Networkの出力も少しだけ加味して手を決定していて、あとは、自然に打てるように微調整ですね。レベル4が少し重いかもですが、それ以外のレベルは、ちゃんと動きさえする環境ならば、おそらくサクサクだと思います。で、問題はそのちゃんと動く動作環境なんですが、今現在、iPhone/iPadのiOS系が安定して動かないと思います(後、IEもですがこれはもう本当にどうでもいい。Androidはちょっと分かっていません)。これは結構色々調べたのですが、まず、iPad+Chromeはだめで、Mac+Safariは大丈夫なので、iOSがだめっぽいのですが、NNのモデルを小さいものに変更するとかなり安定するようになるので(ちなみに今現在、Value Networkが92万、Policy Networkが45万パラメータぐらい。本当はもっと大きなNN使いたいぐらいなのに…)、端末が非力なことが単純に問題なのかもしれません。とはいえ、とりあえず動くだけは動いて欲しいのですが… iPhoneで動かない限り、トップページからのリンクもちょっと張れません。これはまた、なんとかします。

今現在、COSUMIは年間のサーバ代(最初に掛かった初期費用は入れず)が130万ぐらい掛かっているのですが、それがこのクライアントサイド版でいつか半分ぐらいにならないかなあと、つい皮算用してしまいます。私は今、車が欲しいんです(笑)。生まれてこのかた、一度も車なんて買ったことないのですが、今猛烈に欲しいんですね。軽でいいんですけど、新車が欲しい(笑)。そのためにも、このサーバ代はなんとかしなければいけません。話変わりますが、なんかネット見ていたら、さくらインターネットからお中元が来たって方がちょくちょくいるのですが、今までに新車のポルシェ一台分ぐらい貢いだ私はもらったことがない!(笑) うー、まだ足らないのかな… おいらもチョコが食べたい。

[追記 2018/9/2]
今回は、white shadeで囲碁の対局をできるようにしたわけですが、いつかは、9路盤以下の悪手指摘機能をこれで置き換えたいですし、もっと言うと、white shade Teach作りたいですね。この場合、teachするのは、囲碁というよりも、white shadeの囲碁に対する気持ちぐらいでしかありませんが(笑)、それでも、初心者の方には、十分有益なような気がします。忙しいので当面の間は無理ですが、またいつかがんばります。

[追記 2019/1/5]
ブラウザがロードするTensorFlow.jsのライブラリのバージョンを上げたら、iOSでもwhite shadeが動くようになったみたいです(やほい!)。ひさしぶりに私も対戦してみましたが、この子、そんなに弱くはないのですが、ときどきとんでもない転び方するので、ちょっと面白いです。ぜひiPhoneで一局打ってみてください。

今現在、9路盤以外でも対局できるように準備していますので、そちらはもうしばらくお待ちください。

COSUMI 10周年

[以前の関連記事] : COSUMI 5周年

今日2018年5月26日で、COSUMIは開始から10周年を迎えることになりました(実は、黒嘉嘉と誕生日がいっしょなんです(笑)。あっ、先生お誕生日おめでとうございます)。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/

10年間の総ページビューは、221,499,920(におくにせんまん…)。もう本当に訳の分からない数字ですが、個人的には、セッション数59,413,618と平均セッション時間12分22秒という2つの数字が一番やばいと思っています。単純に掛け算すると約1398年。人生80年だとすると、17.47人分ですよ!(もう怖えーよ…) そして、COSUMIは10年間通算で、40,599,753敗しました。うーん、たくさん負かされましたね。究極の目標は1億敗なんですが、いつか達成できる日が来るのでしょうか?

10年間のページビューの推移(ともろもろ)です。

基本的にCOSUMIは、非常にゆるやかな右肩上がりをずっと続けてきました。このグラフを形作っているのは、そのほとんどがCOSUMI固有の要因だと言えると思いますが、その中で、唯一といっていいほど例外的に、外部的な要因で大きくアクセス数が変動したのが、2016年3月のAlphaGo-セドル戦で、結局のところ、この10年の間に起こった、囲碁をやらない人までを巻き込んだ大きな囲碁の話題って、この時一回きりだったのだと思います。AlphaGo-柯潔戦とか、井山七冠達成とかは、ニュースバリューがほとんどなかったと見るべきでしょう。

COSUMIの今後については、現時点ではあまりはっきりしたことは言えませんが、新しい機能の追加とかはもうあまりないと思ってください。ただし、使用している囲碁の思考エンジンは、最近、急に出てきた非常に強いオープンソースのソフトや、今現在、私が作っているソフトに、部分的には置き換えられていく可能性が高いと思います。たぶん、そのあたりが今COSUMIに一番足らない部分ではないでしょうか?

そして、ここ最近、私がよく考えていることとして、「いつまでCOSUMIを続けるのか」っていうのがあるのですが、一応、最低でもあと5年は続けたいなと思っています。ただ、それ以降については、私ではなく時代が決めることなのかなという気がしています。

似たような内容のことを、このブログでも何度か書いていると思いますが、COSUMIを最初に作っていた時は、10年後、まさかこんなことになるとは、夢にも思っていませんでした。驚くほどたくさんの方に遊んでいただきましたが、一番楽しんだのは自分自身なんだということについては、よく理解しているつもりです。これも以前からの繰り返しになりますが、すばらしいソフトウェアを自由に使わせてくださっているGNU GoとFuegoの開発者の方にも、再度お礼申し上げます。そして、今までCOSUMIで遊んでくださった方々へ。10年間、本当にありがとうございました。感謝しています。

10周年にかけて、10路盤の対局ができるようにしてみました(笑)。強さはLevel 1相当です。COSUMIは黒しか持たないようになっています。これは、今だけの期間限定です。一週間ぐらいしたらまた元に戻しておきます。

[以後の関連記事] : COSUMI 15周年

[追記 2018/5/27]
セッション数と平均セッション時間を掛けた1398年という数字は、ユーザがCOSUMIを見ていてくれた延べ時間ぐらいの意味で出したのですが、実情は、おそらくそんなものではありません。古いログは解凍するのも恐ろしいので(笑)、きちんとした数字を出すのはここではやりませんが、例えば、この2週間の間にCOSUMIが打った手数が70,843,582手(+α)、同期間のページビューが1,623,460pvで、割り算すると43.6手/pvぐらいです。それに、全期間のページビューを掛けると約96.7億手(本当によく知らないけど、AlphaGoといい勝負になってない?(笑) GNU Goは軽いですね)。COSUMIでは、これに10秒掛けたのがだいたい対局時間と考えてよいので、そうなると約3065年になります。これはかなり適当な計算ですが、とはいえ、対局リプレイを見ている時間なども含まれていません。

囲碁の思考エンジンを作ってみる

このブログ記事は、以前書いた記事の続きです。できれば、まずはそちらをお読みください。

Keras/TensorFlowでDNNな囲碁の評価関数を作ってみる
http://www.perfectsky.net/blog/?p=350

Keras/TensorFlowでDNNな囲碁の評価関数を作ってみる その2
http://www.perfectsky.net/blog/?p=380

時間ができたので、以前から作っていたDNNな囲碁の評価関数を使って、囲碁の思考エンジンを作ってみました。「パスも含めて全幅で深さ1だけ読む」という単純なプログラムです。9路盤しか打てません。一応、名前も必要かと思ったので、コードネームだったのをそのまま使って、white shadeと名づけました。由来は、Procol Harumの例の曲です。特にそれ以上の深い意味はありません。ちなみにこの映像は、ちょうど今から50年前のものみたいですが、ポピュラー音楽って本当に進歩がないですね。コンピュータ囲碁は、この5年だけでもめっちゃくちゃ強くなったのに…(笑)

ということで、早速、GNU Goとの対戦を行ってみました。使用した評価関数は、BottleneckアーキテクチャになっているRes-Blockのネックの部分が、32Filterなのと48Filterなのとの2種類。共に10 Res-Block(ちなみに、32Filterはパラメータ数が210,769で、48Filterは368,529。できれば、このあたりのサイズで何とかしたい…)。それぞれ、8対称形の平均をとったのと、とらないのとの、計4種類です。対局数は、先後を換えて150局ずつ計300局。同じような対局ばかりになりがちなので、twogtpに付属していたオープニングブックを使用しています。結果は、

32Filter 106勝194敗 (勝率 35.33%)
32Filter/8対称形の平均 144勝156敗 (勝率 48.00%)
48Filter 128勝172敗 (勝率 42.67%)
48Filter/8対称形の平均 176勝124敗 (勝率 58.67%)

うーん、よくわからんけどまあこんなものかな? とりあえず、ここがスタートですね。棋譜を見ていると、序盤はかなり上手なんですが、この子どうやらアタリがよく分かってないみたいで(笑)、後半すさまじいファンタを見せてくれます。一番強い48Filterの8対称形平均版から適当に3局選んでみたので、ご覧ください。


Sorry, your browser doesn’t support WGo.js.

Sorry, your browser doesn’t support WGo.js.

Sorry, your browser doesn’t support WGo.js.

こんなのに半分以上負けるGNU Goもどうなのよって感じですが(笑)、まあ強い時は強いからしかたないか… でもって、何でこんなにアタリがわからないのかっていうと、いろいろ理由はあるんでしょうが、おそらく一番大きいのは、学習データにこういう局面があまり含まれていないからだと思います。もちろん、大石がアタリになっている局面はそれなりの数あるのですが、そのほとんどが、アタリにされている方の手番になっていて、つぐなり逃げるなりすれば大事にならないので、それで深刻なことだと学習できていない気がします。NNの入力にダメの数を入れるとか、深さ2読むとかしたら、ここまでひどいことにはたぶんならないと思いますが、そんなことしなくても評価関数だけでこれぐらいは分かってほしいですし、こんなことも分からなくて、もっと高度なことが分かるはずもないような気がするので、なんとかしたいのですが、どうするのがいいかな? 「いっぱい対局させて、それをRayに添削してもらって、酷そうな手の前後を学習データに追加していく」みたいな感じでだめかな? また少し試してみます。

9路盤での最終的な目標は、GNU Goに対して1局平均10目勝ちです(今はだいたいイーブンぐらい)。勝率はあまり気にせず、そこを目指していきたいと思っています。そこまでいけたら、ブラウザで打てるようにしたいですね。

いろいろやっている間に、Rayが出してくれる形勢判断が常に1目ずれていること(黒番の時と白番の時で向きが逆、平均すれば0。簡易的な日本ルール対策?)に気づいて、その分を修正しようとしたのですが、今度は別のところで矛盾が生じてきて絶賛混乱中です。もう一目ぐらいどうでもいいか… あと、現在、Policy Networkも作っています。Value Networkもそうですが、よくこんなのでちゃんとしたアウトプットが出てきますね… なんだか、狐につままれた気分です。

あとあと、CapsNetで囲碁やった人とかいないんでしょうか?

[追記 2018/5/6]
最近、Policy Networkを作っているのですが、学習データを普通の棋譜からランダムに切り出して使ったりすると、結構ラベルに偏りが出てくるのが気になります。ということで、囲碁で一局を通して、座標ごとにどれぐらいの回数打たれるのかっていうのを調べてみました。例えば、COSUMIの9路盤のレベル1の作り碁ならこんな感じ。一番打たれる回数の多い場所を100として、それとの割合です。

 14  29  40  52  59  52  40  29  14
 30  44  56  68  71  67  55  44  30
 40  56  76  86  88  86  75  56  41
 53  68  87  96  95  96  86  68  54
 60  73  89  95 100  95  88  73  60
 54  68  87  97  94  95  86  68  53
 41  57  76  86  87  85  75  56  41
 30  45  56  68  71  67  56  44  30
 15  31  41  53  59  52  40  30  14

そして、レベル5ではこんな感じです。

 24  48  56  67  71  67  57  48  24
 48  64  74  82  85  82  74  64  48
 57  74  89  95  97  95  89  75  57
 67  83  96  99  98  99  95  83  67
 71  86  97  99  99  98  97  86  72
 67  83  95 100  98  99  95  83  68
 57  74  89  95  96  94  88  74  56
 48  65  74  83  86  83  74  64  47
 25  48  57  67  71  67  57  48  25

どうでしょう、ちょっと不安になってきませんか?

今現在、学習に使っているデータは、COSUMIの棋譜から取って、いくつかの条件でふるいをかけたものですが、それの検証用データのラベルの合計がこちら。これを[1]とします。

 1628 2786 3627 4372 4508 4372 3627 2786 1628
 2786 4038 4507 5506 6126 5506 4507 4038 2786
 3627 4507 5296 6662 6550 6662 5296 4507 3627
 4372 5506 6662 8024 6928 8024 6662 5506 4372
 4508 6126 6550 6928 7928 6928 6550 6126 4508
 4372 5506 6662 8024 6928 8024 6662 5506 4372
 3627 4507 5296 6662 6550 6662 5296 4507 3627
 2786 4038 4507 5506 6126 5506 4507 4038 2786
 1628 2786 3627 4372 4508 4372 3627 2786 1628

そして、そのデータと同じ作り方をしている学習用データで学習したNNで、先ほどの検証用データを予測させた時の最後のsoftmaxの出力をそのまま合計したのがこちら(この数字をここで使うことが正しいのかがちょっと確信持てませんが…)。これを[2]とします。

 1584 2745 3695 4300 4598 4301 3668 2754 1594
 2735 3890 4561 5532 6039 5525 4578 3922 2746
 3678 4605 5399 6763 6706 6754 5334 4583 3663
 4272 5503 6705 7787 7231 7720 6611 5479 4303
 4623 5987 6656 7232 7764 7128 6517 5946 4598
 4308 5513 6673 7657 7236 7645 6586 5511 4306
 3756 4626 5447 6669 6662 6638 5312 4612 3694
 2820 3924 4578 5491 5972 5544 4613 3944 2766
 1609 2763 3694 4276 4583 4272 3667 2726 1592

それぞれの座標で、[2]/[1]*100したのがこちら。

  97  99 102  98 102  98 101  99  98
  98  96 101 100  99 100 102  97  99
 101 102 102 102 102 101 101 102 101
  98 100 101  97 104  96  99 100  98
 103  98 102 104  98 103 100  97 102
  99 100 100  95 104  95  99 100  98
 104 103 103 100 102 100 100 102 102
 101  97 102 100  97 101 102  98  99
  99  99 102  98 102  98 101  98  98

ほんの少しだけ、それっぽい傾向が見受けられるような気もしますが、まあこれぐらいならぜんぜんOKでしょうかね? とりあえずは気にしないことにします。

[追記 2018/5/25]
「white shadeの棋譜をRayに添削してもらって、悪手っぽいところの前後を学習データに追加して、それをもう一度学習する」ってやり方で、いきなりGNU Goに1局平均10目ぐらい勝てるようになったのですが、それってそれなりの棋力がないとできないはずだと思って実際に棋譜を眺めてみても、そこまで強そうには見えません。どうも、最後にねちねちやられてGNU Goが自爆していることが、ちょくちょくあるからみたいです。手法自体はかなり有効そうなので、目標を「1局平均20目」に変更して、現在、二周目やってます。

[追記 2018/8/29]
ブラウザで対局できるようにしてみました。続きの記事をどうぞ。

クライアントサイド版COSUMIを作ってみました
http://www.perfectsky.net/blog/?p=402

Keras/TensorFlowでDNNな囲碁の評価関数を作ってみる その2

このブログ記事は、以前書いた記事の続きです。できれば、まずはそちらをお読みください。

Keras/TensorFlowでDNNな囲碁の評価関数を作ってみる
http://www.perfectsky.net/blog/?p=350

ずいぶん長い間ほったらかしにしていたのですが、そろそろ自分でも、囲碁の思考エンジンを作ってみたいと思い、ここ最近、久しぶりに以前作っていたディープラーニングな評価関数の作成の続きをやっています。

ただ、思いつくことはある程度、前回の時に試していたこともあって、ほとんどの試行はたいした改良に繋がらないのですが、その中で唯一、非常に大きく数字が改善したのが、Squeeze-and-Excitation Networks(SENet)というやつです。

[1709.01507] Squeeze-and-Excitation Networks
https://arxiv.org/abs/1709.01507

このモデルがどのようなものかを解説するのは、私にはちょっと難しいので、詳しくはリンク先を読んでいただくとして、以下簡単に、私が試してみたテスト内容とその結果を書いてみたいと思います。

現在、最終的にはクライアントサイドで思考エンジンが動くウェブアプリの制作を目標にしていて、その関係もあって、とりあえず今回は9路盤です。データの作成方法などは前回とほぼ一緒。対称形に8倍して切りの良い数字にまで少し減らして、230万局面分。95%を学習用に、5%を検証用に使います。

NNのモデルは、基本的に、前回の最後の方で使っていた普通のResNetみたいなのが性能良いのでは、と思っているのですが、今回は非力なスマホなどでも動かしたいので、できるだけ小さなモデルにしなければいけません。特に、パラメータ数は、モデルのファイルサイズになってネットワークの転送量とかにまで影響してくるので、少ないにこしたことはないように思います。ということで、Residual Block内は1×1 -> 3×3 -> 1×1のいわゆるBottleneckアーキテクチャにしました。そもそも、たかだか19×19の囲碁で、3×3のConvが30も50も重なるのって、なんかおかしいような気が以前からしていて、なんというか、そんな遠くの場所よりも、まずはもっと近いところとの関係をよく見ないといけないのではと、つい思ってしまうんですよね… 9路盤なんか、たった4つの3×3のConvで、天元のところにすべての座標の入力の情報が来るわけで、そういう意味でも、3×3を一定量1×1に置き換えるのは、理にかなっているような気がしています。「5×5は3×3が2つの方が良いように、3×3はdepthwiseとpointwiseに分けたほうが良い」みたいなことを言われてしまうと、確かに3×3のConvはちょっと大きすぎですよね… 囲碁だったら、四隅の欠けた3×3の、「十字型」なんかどうなんでしょうか?

ってすみません。話がそれてしまいました。元に戻って今回のNNのモデルですが、前回からの変更点としてもうひとつ、入力層の所でまず、周囲をゼロパディングして、9×9だったフィールドを13×13に広げています。これはパラメータ増やさず、ロスを下げます。やっぱり9×9って小さすぎるんですよね、ってまた似たような話に…(笑)

入力は、「手番のプレーヤーの石の配置」、「相手の石の配置」、「コウで打てない場所」、「全部1」の4面(9,9,4)です。最後の「全部1」と、先ほどの入力層でのゼロパディングで、盤上/盤外を表現したつもりです。

その他の条件は、だいたい前回と同じかな?

コードはこんな感じ。まずは「SENetなし」。

BOARD_SIZE = 9
FIELD_SIZE = 13


def rn_block(input):

    relu_1 = Activation("relu")(input)
    bn_1   = BatchNormalization()(relu_1)
    conv_1 = Conv2D(32, (1, 1))(bn_1)

    relu_2 = Activation("relu")(conv_1)
    bn_2   = BatchNormalization()(relu_2)
    conv_2 = Conv2D(32, (3, 3), padding='same')(bn_2)

    relu_3 = Activation("relu")(conv_2)
    bn_3   = BatchNormalization()(relu_3)
    conv_3 = Conv2D(128, (1, 1))(bn_3)

    return conv_3


input = Input(shape=x_train.shape[1:])

main    = ZeroPadding2D(padding=(int((FIELD_SIZE-BOARD_SIZE)/2), int((FIELD_SIZE-BOARD_SIZE)/2)))(input)
rn_fork = Conv2D(128, (3, 3), padding='same')(main)

main    = rn_block(rn_fork)

rn_fork = add([main, rn_fork])

main    = rn_block(rn_fork)

rn_fork = add([main, rn_fork])

main    = rn_block(rn_fork)

rn_fork = add([main, rn_fork])

main    = rn_block(rn_fork)

rn_fork = add([main, rn_fork])

main    = rn_block(rn_fork)

rn_fork = add([main, rn_fork])

main    = rn_block(rn_fork)

main    = add([main, rn_fork])

main    = Activation("relu")(main)
main    = BatchNormalization()(main)
main    = Conv2D(1, (3, 3), padding='valid')(main)
main    = AveragePooling2D(pool_size=(FIELD_SIZE-2, FIELD_SIZE-2))(main)

output  = Flatten()(main)

そして「SENetあり」。

BOARD_SIZE = 9
FIELD_SIZE = 13


def rn_block(input):

    relu_1 = Activation("relu")(input)
    bn_1   = BatchNormalization()(relu_1)
    conv_1 = Conv2D(32, (1, 1))(bn_1)

    relu_2 = Activation("relu")(conv_1)
    bn_2   = BatchNormalization()(relu_2)
    conv_2 = Conv2D(32, (3, 3), padding='same')(bn_2)

    relu_3 = Activation("relu")(conv_2)
    bn_3   = BatchNormalization()(relu_3)
    conv_3 = Conv2D(128, (1, 1))(bn_3)

    return conv_3


def se_block(input):

    ap      = AveragePooling2D(pool_size=(FIELD_SIZE, FIELD_SIZE))(input)
    conv_1  = Conv2D(8, (1, 1))(ap)
    relu    = Activation("relu")(conv_1)
    conv_2  = Conv2D(128, (1, 1))(relu)
    sigmoid = Activation("sigmoid")(conv_2)
    us      = UpSampling2D(size=(FIELD_SIZE, FIELD_SIZE))(sigmoid)

    return us


main    = ZeroPadding2D(padding=(int((FIELD_SIZE-BOARD_SIZE)/2), int((FIELD_SIZE-BOARD_SIZE)/2)))(input)
rn_fork = Conv2D(128, (3, 3), padding='same')(main)

#main    = rn_block(rn_fork)
se_fork = rn_block(rn_fork)
se_out  = se_block(se_fork)
main    = multiply([se_fork, se_out])

rn_fork = add([main, rn_fork])

#main    = rn_block(rn_fork)
se_fork = rn_block(rn_fork)
se_out  = se_block(se_fork)
main    = multiply([se_fork, se_out])

rn_fork = add([main, rn_fork])

#main    = rn_block(rn_fork)
se_fork = rn_block(rn_fork)
se_out  = se_block(se_fork)
main    = multiply([se_fork, se_out])

rn_fork = add([main, rn_fork])

#main    = rn_block(rn_fork)
se_fork = rn_block(rn_fork)
se_out  = se_block(se_fork)
main    = multiply([se_fork, se_out])

rn_fork = add([main, rn_fork])

#main    = rn_block(rn_fork)
se_fork = rn_block(rn_fork)
se_out  = se_block(se_fork)
main    = multiply([se_fork, se_out])

rn_fork = add([main, rn_fork])

#main    = rn_block(rn_fork)
se_fork = rn_block(rn_fork)
se_out  = se_block(se_fork)
main    = multiply([se_fork, se_out])

main    = add([main, rn_fork])

main    = Activation("relu")(main)
main    = BatchNormalization()(main)
main    = Conv2D(1, (3, 3), padding='valid')(main)
main    = AveragePooling2D(pool_size=(FIELD_SIZE-2, FIELD_SIZE-2))(main)

output  = Flatten()(main)

「SENetなし」はResidual Blockが6つと7つの2種類、「SENetあり」はResidual Blockが6つの、計3種類をテストしてグラフにしてみました。

「SENetなし/Residual Block 7つ」と「SENetあり」は、パラメータ数、予測に掛かる時間、1エポックあたりの学習時間などがそれほどは大きく変わらず、それでいてこのロスの差なので、すばらしいです。ILSVRC2017チャンプは伊達ではない(笑)。しばらく忙しいのですぐには無理そうですが、いずれこいつを使って一手全幅君を作ってみたいと思います。

[追記 2018/4/4]
現在使用している学習データのラベルは、Rayに付けてもらったものですが、それをそのデータを学習したDNNで付け替えて、もう一度最初から学習し直したらどうなるのか、試してみました。

学習する局面は上と同じ230万局面分。95%を学習用、5%を検証用に。ネットワーク構成も上のSENetありと基本的に同じで、10 res-blockです。今回の複数のテストでの唯一の違いは学習データのラベルで、まずは次の3種類、

  • [1] Train/ValidateともRayが付けたもの
  • [2] Trainを[1]の50エポック目のDNNが付け、ValidateはRayが付けたもの
  • [3] Train/Validateとも[1]の50エポック目のDNNが付けたもの

です。[3][2]とTrainのラベルが同じなので、Validateだけ調べれば良かったのですが、実際にやってみると、想像以上に低い数字が出て来て自分の書いたコードが信用できなくなり(笑)、念のために、いつもと同じように最初から学習回しながら、Validateを計測してみました(どうやら、自分の書いたコードは合ってたみたい…)。乱数の加減も今回はあまり関係無かったようで、赤の実線は緑の実線にきれいに隠れていますが、そこにあります(一応、少し太くしておいた(笑))。

正直、驚きの結果です。DNNに予測させるのは、Rayにラベルを付けてもらうより、遥かにコストが掛かからないので、「もし、DNNが付けたラベルでそれなりに学習できたら、データの水増しが可能になるかも」ぐらいに思っていたのですが、ばっさりと全部差し替えても全く問題なさそうですし、グラフ見ているだけでははっきりしませんが、囲碁の神様が付けたラベルに対して、[1]より[2]/[3]の方が性能が高い可能性までありそうに見えます。しかし、そんなうまい話本当にあるのかなあ? どうも信じられないのですが…

以前にも書きましたが、同じ局面の対称形をDNNで予測させると、結構ばらばらな数字を返してくるので、

  • [4] Trainを[1]の50エポック目のDNNが予測した8対称形すべての平均にして、ValidateはRayが付けたもの

もテストしてみました。

このブログには書いていませんが、以前Trainのラベルに平均0の乱数を混ぜて学習させてみたことがあったのですが、その時も意外とValidateの数字が大きく悪くはなったりせず(もちろんTrainはノイズの分がっつり悪くなります)、たくさんのデータで鍛えるとそんなものなんだなあと思ったことがあったのですが、今回の[2]は、[4]に平均0の乱数を混ぜたようなものなので、似たような結果と言えるでしょうか、ってじゃあやっぱり精度の高い予測が欲しい時は、平均とって使った方が良さそうですね。うーん、めんどくさ…

[追記 2018/4/30]
続きの記事があります。

囲碁の思考エンジンを作ってみる
http://www.perfectsky.net/blog/?p=389

1回60秒の英単語テストを作ってみました

1回60秒で行う、英単語のテストを作ってみました

六十秒英単語テスト
https://www.60byo.net/

順に出題される単語の意味を、3つの選択肢の中から選んでいくという、よくあるタイプのテストなんですが、正答率ではなく、60秒の間に何回正解できるかを競うところがちょっと変わっていて、もし回答が不正解だったら、3秒間停止して次の問題に進めないようになっています。「正答率だけではなく、回答に掛かった時間も考慮すれば、もっと正確に(高速に)能力が評価できるのでは?」という発想で作ってみました。紙ではできない仕様で、ここはうまくいっているのではと思っています。よかったらぜひ一度、挑戦してみてください。ある程度データが集まったら、テスト結果が上位何パーセントに入るのかとかも、表示させたいと思っています。

このウェブアプリ、作り始めたのはもう2年ぐらい前(もっと前かも?)のことで、おおまかな所はかなりあっさりと制作できたのですが、一番最後にやり始めた肝心の問題の作成がもうめちゃくちゃに大変で、こんなに時間が掛かってしました(というより、こんなのやってられないと途中で何回もぼつにしようとしたんですが…)。信じられないかもしれませんが、のべ数百時間は掛かっています…(泣) いやもう、自分が一番信じられません。本当に馬鹿じゃないのか…

そして、その問題の作成なんですが、かなりいろいろなことを考慮しながら行いましたので、結構気持ちよく回答していけるのではないかなと思います。そのあたりのことも、ここで書こうかと思ったんですが、もういいや。めんどくさい(笑)。

実は今、苔の画像を見て種類を判別するウェブアプリを作っているのですが、今回みたいなことにならないように、とりあえずの性能で良いので、さっさとリリースするようにします。いや本当に、Done is better than perfect. って良い言葉だと思うよ…

[追記 2018/2/7]
テスト結果が上位何パーセントに位置するのかを、表示するようにしてみました。一応、すべての問題を7秒以内に答えた時のみに限定して、テストの途中で諦めてしまったケースなどを、ある程度除外してあります。データがもっと集まれば、再度数字をアップデートする予定ですが、とりあえず今現在、36問正解で上位10%、40問正解で上位5%、45問正解で上位1%に入れるようです。最高記録は48問正解。なかなかすごいですね。問題作った私ですら、これは簡単ではないです。

[追記 2018/4/25]
テスト結果が上位何パーセントに位置するのかのデータを、アップデートしました。37問正解で上位10%、40問正解で上位5%、47問正解で上位1%に入れるようです。最高記録は52問正解でお一人だけ。これは本当にすばらしい反射神経だと思います(笑)。

[追記 2018/8/25]
テスト結果が上位何パーセントに位置するのかのデータを、再度アップデートしました。36問正解で上位10%、41問正解で上位5%、48問正解で上位1%に入れるようです。最高記録は54問正解だそうです…

COSUMIを常時SSL化しました

COSUMIにSSLを導入して、トップページからなにからすべて、暗号化するようにしました。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/
https://www.cosumi.net/

大変申し訳ないのですが、チャレンジモードの段級位とか、1/2 ClickやサウンドOn/Offの設定が引き継がれません(引き継ぐための細工をしていません)。チャレンジモードに関しては、代わりにといってはなんですが、最初の連勝中は一級まで2ランクずつ上がっていけるようにしましたので、それでご容赦願います。それから、今回SSL 3.0は切りましたので、極端に古い環境からは、ページの閲覧が一切できなくなっていると思います。

httpからhttpsへリダイレクトされるように設定してあるので、以前張っていただいたリンクなどは、もうそのままで全然問題ないのですが、もし可能であれば、今後はhttpsなURLを使っていただけるとうれしいです。

COSUMIのFlash版を廃止します

来年の5月で、COSUMIはなんと10周年を迎えることになるのですが、そのあたりのタイミングで、「Flash版がメインでHTML5版がサブ」っていう感じの現状を、「HTML5版がメインでFlash版がサブ」っていう感じに変更しようかなあと、少し前から考えていました。ところが先日、Flashが2020年に廃止されるというニュースを聞いた時に、その変更を行うのは、もう今すぐにでも良いのかもと思い始め、さらにその後いろいろ考えているうちに、あまり段階を踏まずに、すっぱりFlash版を無くす方がいいのかも、という気になってきています。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

Flash版はいずれ廃止しなければいけなくなりますし、結局のところ、問題はそのタイミングだけなんですが、まだ最終決定ではないですが、おそらく今年の10月末ぐらいまでには、Flash版は廃止することになると思います。正式に決定したら、また事前に通知します。

Flash版を廃止するのを今まで躊躇していた理由は、主に次の二つかなと思います。

一つ目は、「HTML5版が全く動かない環境があるから」です。そんな環境っていうのは、ずばり古いIEなんですが(と言っても、現時点で、実際にどのバージョンが動かないのかよく分かってないですが…(笑))、これは最近調べてびっくりしたのですが、現在すでに、IE10以下って基本的にベンダがサポートしていないんですね… ベンダがサポートしていない環境を、COSUMIでサポートしなきゃいけない義理はないので(笑)、これはもう大丈夫そうです。

そして二つ目は、「HTML5版では音がきちんと再生されない環境があるから」です。実は、最初にHTML5版を作った時に(これ、もう5年前なのか…)、audio要素を使用してサウンドも鳴るようにコード書いたのですが、環境によって鳴ったり鳴らなかったり、それもいろいろな形でおかしなことになったんですよね。iOSなどは、そもそも仕様が本当にふざけてますし…(これ今もなんでしょうか?) そんなこんなで、その時は匙を投げたのですが、これから試してみないとはっきりとは分かりませんが、今は状況も少しはましになっているんでしょうし、なんとか最低限の形にはなりそうな気がするので、これもたぶん大丈夫だと思います。MP3だってもう使って良いですかね? いろいろ、昔とは違ってきているのではないかなと期待しています。

実は、自分の中でCOSUMIを作り始めた瞬間となっているのは、ネットで買ったFlash Basic 8のパッケージを開けた時なんですよね… 「Flash版はもっと早く廃止したかった」とも思っていますが、実際に無くすとなると、寂しい気持ちが全くないわけではありません。

– – – – – – –

ブログのコメントが簡単にスパム判定されるのは、まだ直ってないですね… ごめんなさい。WP-SpamShieldっていうプラグイン使っているのですが、Akismetの方がいいのかなあ?

[追記 2017/8/13]
Flash版を廃止するのは、少し急なのですが、8月27日と決定しました。廃止するに当たって、手を動かさなければいけないことがいろいろあったですが、一旦やり始めてみると、なんかあっと言う間にほとんど出来てしまいました。そして、そんな作業の中で、Flash版を残して続けていた弊害に、今更ながら気づくことも多くて、もう善は急げで今月中に廃止してしまうことにしました。こまごまとした、いくつかの機能追加もあるので、ほとんどの方には良い変更になると思います。そして、ごく一部の方には、ぼろくそに文句言われそうです…(笑) 毎日、万の単位の人に遊んでもらっているので、結構勇気は要りますね。

「現在のFlash版ページ(例えばhttp://www.cosumi.net/play.html)がHTML5版となり、現在のHTML5版ページ(例えばhttp://www.cosumi.net/mobile/play.html)へのアクセスはそのページにリダイレクトする」って形で行きます。Flashじゃなくなったことに気づかない人も、たくさんいるかもしれません。

ちなみに、サウンド関係はhowler.jsっていうので一発でした。良い時代ですね。

[追記 2017/8/28]
Flash版を廃止しました。それ以外にも、外から見える所も、見えない所も、結構な量、手を入れましたので、なにかやらかしていないか、かなり不安ですが、とりあえず大丈夫かな? 音も出ます。前からやりたかった、チャレンジモードの秒読みも再生されます。

今回、「今後5年間、戦えるように」と考えながら作業していたのですが、その中で、今はまだできていないけれど、これだけはすぐにでもやらないといけないかなと思ったことがひとつだけあって、それはSSLの導入です。はっきり言って、COSUMIはそんな(どんな?)サイトじゃないので、今までSSL無しだったのは、まあ良いと思います。COSUMIエゴサーチが日課の私ですが(笑)、いまだかつてそのことについての指摘を見たことは一度もないですし、ユーザの肌感覚とも合っていたんだと思います。ただ、常時SSLなどということが、これだけ言われるようになっている2017年現在は、SSLってみるのにちょうど良いタイミングな気がするので、時間見つけて一度勉強してみます。たぶんですが、お金はたいしたことなさそうです。SSLサーバー証明書は、例えばさくらのラピッドSSLなら、3年で税込み3,456円だそうで、これならほとんどただみたいなものだし、サーバリソースも、年数千円レベルしか余分に食わないんじゃないかなあ? 桁が違ってたら、ちょっといやですが…

[追記 2017/9/2]
今回初めて、oggとかmp3とかのファイルを用意することになったのですが、stagefrightという文字列の入ったUser agentの行儀が非常に悪くて、繰り返し、繰り返し、同じ音声ファイルを取りに来ます。おそらく、この方とかこの方とかの言っていることと、問題の種類は同じではないかと思いますが、意外と情報少ないですね。Androidのバージョンとしては、4.4.2とか4.2.2とかあたりが多いです。他のサウンドよりも圧倒的に石音のサウンドへのアクセスが多いところから(2番目は、どこかのボタンをクリックしたときのサウンド)、音を鳴らすたびに取りに来ているのかなあと推測しますが、はっきりとは分かりません。結構うざいのですが、下手に弾くのも怖いので、もうこやつらが絶滅するのを待つほか無いのでしょうか…

後、エゴサしていたら、ちょっと嫌なのを発見。ぱっとは理由が分かりませんが、とにかくこちらの問題でないことを、祈るばかり… しかし報酬 1500円って、COSUMIのためだけにいいのであろうか…(笑)

レベル2以上のすべてのレベルでサーバの負荷が高い時に対局が開始できなくなりました

COSUMIのサーバの負荷が高い時に、今までのように9路盤レベル5と11路盤と13路盤のレベル4だけではなく、レベル2以上のすべてのレベルで、高いレベル・大きな碁盤サイズから順に、対局の開始ができなくなるようになりました。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

実質的に今までとそれほど変わりはないですが、一応今後はこういう仕様にさせていただきます。

13路盤にレベル4を追加しました

COSUMIの13路盤に、レベル4の強さ設定を追加しました。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

ただし、今回もサーバの負荷が高い時に対局が開始できず、9路盤レベル5や11路盤レベル4よりもさらに早い段階で、対局開始不可能になりますのでご了承ください。今現在は、一日の内、1/5ぐらいは動かない感じなんですが、今後は正直ちょっとよくわかりません。「打てればラッキー」ぐらいでお願いします。棋力は、囲碁クエだと1700にはちょっと足りないくらいでしょうか? 自分でも何局か打ちましたが、まだ少し調整が必要な気はしています。

今回の13路盤レベル4ははっきり言って重いです… あまりに重いので、一局あたりサーバ代がいくらになるのかを試しに計算してみると、サーバのリソースをきっちり使い切ったとして、0.15円ぐらいでした。最初、「意外と安いな」と思ってしまった自分がいて怖かったのですが、いやいやぜんぜん安くないから!(笑) でも、サーバの負荷が高い時間帯に止めれば、実質タダであります。

今回はRay先生のお世話になろうかと、当初考えていたのですが、とりあえず実績のあるFuegoでいってみます。あと、今回の13路盤レベル4の棋譜がある程度たまったら、後日まとめて公開したいと思います。

[追記 2017/1/8]
棋譜を公開しました。

http://www.perfectsky.net/blog/?p=339

サーバの負荷が高い時に9路盤レベル5と11路盤レベル4の対局が開始できなくなりました

COSUMIのサーバの負荷が高い時に、9路盤レベル5と11路盤レベル4の対局が開始できなくなりました。

囲碁ブラウザゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

現時点では、これは予防的処置なので、実際に対局が開始できない時間帯はほとんどないはずです(井山七冠が誕生したら知りませんが…)。ただ、もし今後、対局ができない状態がある程度常態化しても、それがもうよっぽどではないかぎり、サーバの増強は控えさせていただきます。実は、この一年間にお支払いしたサーバ代が160万を超えていて、いくらなんでもさすがにやりすぎだったので、ちょっと自重します。私はここ何年もの間、「朝起きたら、GNU GoとFuegoが二子ずつ強くなっていないかな」と思いながら床に就く日々を送らせていただいております(笑)。

というマイナス方向の改変のお知らせでしたが、今回のような対策をすれば、今度は逆に今後13路盤レベル4が追加できるかもしれません。せっかく高いお金を出して買ったリソースなので、できるだけ全部使い切りたいですしね。状況見ながら考えておきます。

という訳で、井山七冠対策はこれにて終了。何とか間に合いました(結構早い段階からいろいろがんばっていたおかげで、AlphaGo騒動も乗り切ることができました。何もしていない時にあんなの始まったら、どうにもなんない(笑))。「ここまでやってだめならもう知らない」って感じなんですが、しかし、今のところなんだか盛り上がりに欠けますねえ。AlphaGoのインパクトが強すぎたせいもあるんでしょうか?

衝撃のAlphaGo

「今年のUEC杯はすごいよ。保木さん、山本さん、西海枝さんのコンピュータ将棋開発者組に加えて、あのFacebookもいるよ!」って感じのブログ記事書こうかと思っていたら、とんでもないニュースが飛び込んできました。

Google Japan Blog: AlphaGo: マシンラーニングで囲碁を
http://googlejapan.blogspot.jp/2016/01/alphago.html

AlphaGo | Google DeepMind
http://www.deepmind.com/alpha-go.html

いろんな情報が一気に出てきて、把握できていないことも多いのですが、すごく簡単に書くと、

  • Googleが開発した囲碁ソフト「AlphaGo」が、ヨーロッパチャンプに互先で5戦5勝
  • 他の強豪ソフトに対しても、495戦494勝!
  • 今年3月に、イ・セドル九段と対決。賞金100万ドル。たぶんYouTubeで生で見れそう

今回、AlphaGoと対戦したFan Hui二段は、Remiさんのレーティングによると、阿部良希初段髙嶋湧吾初段後藤俊午九段万波奈穂三段あたりと同格で、イ・セドル九段とのレートの差は599。現時点では、まだAlphaGoはトッププロの域に達していないのではないかと私は思っているのですが、大橋先生曰く、「3月はあぶないそうです。なんだか、たった一日で世界が変わってしまいましたね…

COSUMIも今日は本当に大盛況で、アクセス数の最高記録を大幅に更新することは間違いありません。特に海外からのアクセスがすさまじく、中でもアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアなどの英語圏が相対的に多いですね。一次ソースが英語だと、こんな感じになるんですかね? 英語圏の人に刺さりやすい話題だってことは、特にないですよね?

あと、ここ最近COSUMIのレスポンスが悪い時間帯が多くて申し訳ありません(たぶん今日はひどかったですね…)。理由は分かっていて、サーバのリソースが足りていない訳ではなく、ウェブサーバの設定が悪いだけなのですが、このとおり24時間ものすごいアクセスなので、直すタイミングが無くなってしまいました… 適当な時を見計らって直しますので、もうしばらく我慢していただけたらと思います。

最後にAlphaGo vs Fan Huiの全5局の棋譜を置いておきます。


Sorry, your browser doesn’t support WGo.js.

Sorry, your browser doesn’t support WGo.js.

Sorry, your browser doesn’t support WGo.js.

Sorry, your browser doesn’t support WGo.js.

Sorry, your browser doesn’t support WGo.js.

[追記 2016/1/28]
なにこれ…(絶句) 22:55ぐらいです。報道ステーションらしい。ルール解説のページだけで457。しばらくこんなのが続くのか…

[追記 2016/1/30]
書き忘れたこととか、後で知ったことなど書いていきます。

このペーパーがとても面白いので、がんばって読んでみるんですが、対Fan Hui戦は、公式には5勝0敗ですが、それ以外に非公式な対局が5局行われていて、結果はAlphaGoの3勝2敗だそうです。この非公式な対局は、3 periods of 30 seconds byoyomi のみの時間の短かい碁だったみたいですね。このあたりをどう見るのか… そして、Ericaの作者、Aja Huangさんのお名前を発見! DeepMindでお仕事されているんですね。あんなに強いソフトを作っておられたのに、もうやめちゃったのかと勝手に思っていました。私が知らなかっただけのことですが、なんだかちょっとうれしかったです。

対イ・セドル戦は3月8日~15日に行われ、先に3局勝った方が勝ちの5番勝負と言うことですが、途中の結果にかかわらず5局全部打つらしいです。セドル先生の対コンピュータ戦が5局も見れるなんて本当に夢のようですね。結果の予想については、当初、私はセドル乗りだったのですが、いろいろ考えているうちになんだかイーブンな気がしてきました。とりあえず5局も打ったら相当な確率で1発入りそうな気がします。そしてもし本当にそうなれば、まさに歴史に残る大偉業と言えるでしょう。しかし、3月8日~15日ってUEC杯の前に差し込んでくるんですね(笑)。なんか「UEC杯が霞んだ」みたいなこと言う人が多いですが、実際は、UEC杯と電聖戦はそれはそれでかなり面白いと思います。

ここからしばらく、囲碁関係の大きな話題が続きそうなので、私はCOSUMIが安定して動きつつけるようにだけはがんばってみます。ひとまずウェブサーバは新しい設定で再起動したので、今はサクサクかな?

[追記 2016/2/7]
対セドル戦の日程は、3月9日、10日、12日、13日、15日と決まりました。もう、ほんの一ヶ月後のことですね。もしタイムマシンがあったら、一ヶ月前に戻って「二ヵ月後、100万ドルを賭けた、コンピュータとセドルの5番勝負があって、戦前の予想はけっこう拮抗してるよ」って言って回りたいですね(笑)。まあ、誰も信じてはくれないでしょう。私が思うに、このタイミングでのAlphaGoの出現って、いわゆるブラックスワンじゃないかと。2016年(違った。2015年だった)にAlphaGoが存在していることを、「予測可能だった自然なもの」として受け止め始めている世間(もしかしたら私も)の現状に、なんというか軽い狂気を感じます。

もう一方のZenはというと、4子で伊田先生に勝ったようです。

[追記 2016/2/7]
今年に入ってからの、COSUMIのアクセスの推移です。まずは全体。

そして、英語ページ限定。

どーんと来た後、元の水準まで完全に戻りきらなかったことは、今までちょっと記憶にありません。AlphaGoは囲碁普及に大いに役立ったのではないでしょうか?

COSUMIに纏わる数字の話

COSUMIを始めて7年ちょっと経ちました。今では、当初は想像もしなかったようなたくさんのアクセスがあって、本当に驚くばかりです。Googleで「囲碁」という単語で検索しても、当然環境には左右されるのですが、一番上に表示されることが多くなり、そうなってくると、もはやCOSUMIの様々な統計情報も、自分で眺めてニヤニヤするだけではなく(笑)、囲碁普及に努めておられる方々と、ある程度共有していかないといけないような気がしますので、今日はCOSUMIに纏わるもろもろの数字を、まとめて公開していきたいと思います。

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
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今回の記事はかなり長めになりますが、いきなりハイライトです(笑)。Google Analyticsでの平均セッション時間、直帰率、新規セッション率がとにかくすごいです。

平均セッション時間 12分9秒
直帰率 37.17%
新規セッション率 14.77%

(データは直近一ヶ月)

これから分かることは、「COSUMIはアブノーマル。でもたぶん嫌われてはいない」(笑)。アクセスがそれなりにあって、こんな数字になるサイト、実際のところ他にどれだけあるのでしょうか?

次は、COSUMIが打っている手数(ユーザが打っている手数は含まず)です。これも現在なかなかどえらいことになっていて、例えば、6/28~7/4の7日間では計26,386,121手でした(実際はもうほんの少しだけ(1%以下)多いですが、正確にカウントできるのだけに限定しました。以下、COSUMIが打った手数についてはすべて同じ)。平均して3,769,446手/日、157,060手/時間、2,618手/分、43.6手/秒になります。同じ期間中の、1分単位で見た一番のピークは7/4(土)の17:46台で、4,854手/分、80.9手/秒。COSUMIが手を打った後、同じ対局の次の手を打つまでの間隔(要するに黒白1手ずつ計2手対局が進む時間)は平均10秒ぐらいなので、このピーク時は800面打ち(!)ぐらいになっている計算に…(いや、何て言うか、囲碁が不人気だとかオワコンだとか、絶対嘘でしょ?(笑)) あと、COSUMIの2台のサーバもちょっとすごい。1台で400人相手できるとか、なんかもうかっこいい。現在メインで使用しているサーバはレンタル開始から2年半ぐらいになりますが、歴史上、囲碁の手を一番たくさん考えたコンピュータじゃないかと、本気で思っています(笑)。

続けてCOSUMIが打っている手数を時間帯別に見ていきます。次のグラフは7/1(水)の0時~24時の24時間を1分単位で見たものです。

典型的な平日の推移となっていて、昼・夕方・夜の3つの山が確認できると思います。その中でも、特に注目していただきたいのは、昼の山(ピークは12:41台)で、このいかにも「隙間時間に何とか碁を打ちたい」って感じは、これからの囲碁普及の結構重要なポイントではないでしょうか? 時間さえ許せば、みんなきっと碁を打ちたいんだと思います。

さらに今度は碁盤サイズ・レベル・置石の数などの対局条件別にCOSUMIが打っている手数を見ていきます。次のグラフは、6/28~7/4の7日間のデータです。Lはレベル、Hは置石の数、Hの後の-(マイナス)はCOSUMIが石を置いていることを意味します。ちょっと見にくいかもしれませんが、グラフをクリックしていただくと、たぶん大きく表示されます。

ひとつだけ、なんだかおかしな数字になっている項目があるので、スケールを変更したグラフも用意しました。

実は今回いろいろ調べていて、一番驚いたのがこの数字です。見ていただいて分かるとおり、19路盤の互先がなんかもうよく分からないぐらい多いです。19路盤が多いと言うのは、ある程度分かっていましたが(それも正直想像以上ですが…)、それはともかくとして、互先と置き碁にこんな差があるというのは、今の今まで全く知りませんでした… 15路盤にも全く同じ傾向が見られるのですが、これはCOSUMI固有の現象なのでしょうか? それとも、みんな置き碁が好きではないのでしょうか? 9路盤~13路盤では、レベルが一番低いのと一番高いのが人気なのが見てとれると思いますが(個人的には、これは理解できます)、それと比較すると、ちょっと異様な感じがします。あと、9路盤・13路盤・19路盤という昔からよく打たれていた碁盤サイズの手堅い人気も見てとれます。11路盤・15路盤は、打てる環境が無いから打たないのではなく、打つことができても打たないのですね。とは言え、その大本の原因は、「元々打てる環境が無かったから」でしょうから、これから時代が進むにつれ、このあたりも少しずつ変わっていくのでしょうか? ちなみに、大きな碁盤サイズの方が、一手に掛かる時間が短い傾向がありますが、程度としてはあまり大きなものではないので、「COSUMIが打った手数」を「ユーザが対局している時間」に置き換えて上のグラフを見ていただいても、特に問題はありません。

今回調べていて、もうひとつ初めて気がついたことがあります。それは、囲碁のルール解説のページ(http://www.cosumi.net/learn.html)へのアクセスが、日曜日だけ少し多いということです。ある程度落ち着ける休日に、新しい趣味を始めたいのかもしれませんし、それならそれで感覚的にも分からなくはないですが、しかし、土曜日は特にアクセスが多かったりはしませんね。日曜日ですか… これは怪しいですね(笑)。ということで、6/28(日)~7/4(土)の7日間を1時間単位で見たグラフを用意しました。比較対象としてFlash版の囲碁対局ページ(http://www.cosumi.net/play.html)へのアクセス数に[learn.htmlへの7日間の総アクセス数/play.htmlへの7日間の総アクセス数]を掛けたものも表示しています。

日曜日のお昼がおかしいですね。ピークは13時台、その次は多いのが12時台。もうお分かりだと思いますが、NHKの囲碁の時間ですね。先ほど、初めて気がついたと書きましたが、今まで、NHKの囲碁の時間の影響を気にしたことが無かった訳ではありません。むしろとても興味のあるところなので、今まで何度か調べてみたことはありましたし、その上で特に大きな影響は無いんだなと判断していました。実際、囲碁対局ページへの影響は特にあるように見えませんし、これは囲碁のルール解説のページだけに顕著なようです。あの放送を見て、囲碁に興味を持つような人が毎週毎週これだけいるのならば、この人たちを丁寧に掬い上げてあげられたら、それだけで囲碁人口は結構増えていきそうなものですが… 個人的に面白いなと思うのは、テレビを見て囲碁に興味を持った人って、ほとんどリアルタイムでウェブ検索するんですよね。今の人って、「後で、誰かに聞こう」とか、「今度、本を買ってこよう」とかではなく、「今、ぐぐってみよう」になるわけで、ウェブ上に、しっかりとした入門者向けのコンテンツがあるというのは、当たり前のこととはいえ、ものすごく大切なことだと思うのですが、しかし実際は、今ある囲碁関連のウェブコンテンツって、ものすごくしょぼく感じます。いや、本当に「お前が言うな」ですけど(笑)、もうちょっと何とかならないでしょうか?

次は、モバイル関連の話です。Google Analyticsでの全セッションに対する「デバイス カテゴリ」ごとの割合はこんな感じ。

desktop 78.26%
mobile 15.66%
tablet 6.08%

(データは直近一ヶ月)

そうなんです、モバイル端末からのアクセスがちょっと少ないです… たぶん、「囲碁のゲームがやりたい」ってなったら、ウェブなんか調べず、アプリを探すんでしょうね。囲碁のゲームぐらいネイティブアプリじゃなくてもと、私なんかはつい思ってしまうのですが、うーん、これはどうしたものか…

次は、国別の利用状況です。Google Analyticsでの全セッションに対するアクセス元の国ごとの割合はこんな感じ。

日本 81.90%
中国 7.37%
アメリカ 4.20%
韓国 2.06%
カナダ 0.66%
台湾 0.37%
オーストラリア 0.30%
イギリス 0.28%
香港 0.19%
ドイツ 0.18%

(データは直近一ヶ月)

意外に思われるかもしれませんが、海外からのアクセスも決して少なくありません。中国からは結構以前からアクセスが多かったのですが、ここ最近は他の海外の国からのアクセスが増えました。とは言え、海外からのアクセスは伸び悩んでる感じもあって、ちょっと寂しいです。伸び代はまだまだあるはずですが…

ということで、たくさん調べて、たくさん文章書きました。うーん、疲れた…

[追記 2015/7/12]
iPadだけとiPhoneだけに限定した、対局条件別のCOSUMIが打っている手数のグラフも作ってみました。期間は6/28~7/4の7日間。まずはiPad。

そしてiPhone。

タブレットなら碁盤サイズを好きに選べるけれども、スマホではさすがに19路盤は厳しいということでしょうか? スマホを触っているときはあまり時間が無いってこともあると思います。

悪手の指摘が少し正確になりました

COSUMIの5路盤~9路盤(レベル0)の対局リプレイでは、ユーザの打った悪手を指摘する時がありますが、これが少しだけ正確になりました。

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
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今までは、Fuegoに初手から調べさせて、ユーザから見たwin rateが下がったところを悪手としていました。ただ、これだと勝っている局面で、不必要な手入れをした方がいいと言うことがたびたび起こり、ちょっとみっともないことになっていました。そこで、今度からはさらにGNU Goの意見も聴くようにし、GNU Goが「確かにFuegoの指摘する手の方が得だ」と判断しないかぎり、COSUMIとしてはその手を悪手とは指摘しないようにしました(実際は、今までも今現在も、そこまで単純ではありませんが…)。

例えば、次の棋譜は実際にCOSUMIで打たれたものですが、最後に2回、自陣に手を入れろと指摘が入っています。Fuego的にはそうした方がだいぶwin rateが高くなるようですが、正しくはこれらの手は不必要な手入れであり、かなり問題のある指摘になっています。逆に、GNU Goはこういうところであまり不正確にならないので、Fuegoの主張をいい感じに却下してくれます。という訳で、今現在は、同じ棋譜の対局が行われても、悪手の指摘はしなくなっています。

[9路盤 レベル0] 黒(You)12目勝ち – オンライン囲碁ゲーム COSUMI

今回は同時に、Fuegoが悪手と判断する基準も緩くしたので、COSUMIが悪手とする回数自体はあまり変わっていないと思います。

ということで、今回の変更でなかなか良くなったのではと思っているのですが、サーバの負荷がしゃれになっていないので、これから何とかチューニングしてみます。なんだったら最後はお金の力で…(笑)

JavaScriptな囲碁の棋譜ビューア WGo.js

2015.02.10  |  JavaScript, ウェブ制作, 囲碁  |  Comments (12)

このブログでは囲碁の棋譜ビューアとしてGoswfという、Flashのソフトを使っていたのですが、自分でiPadを使っている時にも当然見ることができなくて、さすがにそろそろまずいかなあと思っていました。ところが、じゃあJavaScriptなので何かないかと探しても、意外なことに適当なのがぜんぜん見つからないんですね(最初に探し始めたのは、1年ぐらい前だったような気がする…)。せいぜいちょっとオールドファッションなEidoGoぐらいで、これは9路、13路、19路以外はちゃんと対応していないみたいです。というわけで、時間は掛かりましたが、ようやく見つけたのが今回のWGo.jsです(正確には、WGo.jsを利用したWGo.js Playerで棋譜再生ができます)。

WGo.js – javascript library for game of go
http://wgo.waltheri.net/

SGF Player | WGo.js
http://wgo.waltheri.net/player

こんな感じで表示させることができます。

Sorry, your browser doesn’t support WGo.js.

クリックしないと対局結果が表示されないのは気が利いていますし、コメントに座標が含まれていれば、その座標にマウスオーバーすると、その場所が画面に示されるのは、ちょっとおしゃれです。

以下、簡単に使い方の解説をします。

まず、ファイルをダウンロードしてきます。正式版では、パス(着手放棄)の扱いがおかしかったりするので、こちらから開発版を落としてきたほうが良いと思います(最新の開発版はこれはまたこれで、本当はできるはずの碁石の大きさの変更ができないような気がしますが…)。必要なファイルは、wgo/wgo.min.jswgo/wgo.player.min.jswgo/wgo.player.csswgo/wood1.jpgだけです。単色の碁盤、もしくは自前の碁盤の画像を使う場合は、wood1.jpgも必要ありません。その場合は、後で説明するように、碁盤の設定をしてください。

次に、ファイルをサーバにアップロードして、headタグ内で、wgo.min.jswgo.player.min.jswgo.player.cssをロードします。

<script type="text/javascript" src="path/to/wgo.min.js"></script>
<script type="text/javascript" src="path/to/wgo.player.min.js"></script>
<link type="text/css" href="path/to/wgo.player.css" rel="stylesheet" />

CMSなどを利用する場合は、絶対パスの方が良いかもしれません。wood1.jpgwgo.min.jsと同じところに置いておきます(もしくは、後で説明するように、パスを設定してください)。

最後に、ウェブサイトの棋譜ビューアを表示させたい所に、このように記述します。

<div
style="width:650px"
data-wgo="(;GM[1]FF[4]SZ[9];B[aa];W[bb];B[cc];W[dd];B[])"
>
Sorry, your browser doesn't support WGo.js.
</div>
Sorry, your browser doesn’t support WGo.js.

外部ファイルを読み込むこともできます。

<div
style="width:650px"
data-wgo="path/to/sgf-file.sgf"
>
Sorry, your browser doesn't support WGo.js.
</div>

初手以外を初期局面としたい場合は、このように記述します。

<div
style="width:650px"
data-wgo="(;GM[1]FF[4]SZ[9];B[aa];W[bb];B[cc];W[dd];B[])"
data-wgo-move="3"
>
Sorry, your browser doesn’t support WGo.js.

デフォルトでは、碁盤の画像はwgo.min.jsと同じ場所に置かれているwood1.jpgが使用されますが、それ以外の画像を使いたい場合は、このように記述します。

<div 
style="width:650px"
data-wgo="(;GM[1]FF[4]SZ[9];B[aa];W[bb];B[cc];W[dd];B[])"
data-wgo-board="background:'path/to/image.png'"
>
Sorry, your browser doesn't support WGo.js.
</div>
Sorry, your browser doesn’t support WGo.js.

碁盤を単色にすることもできます。

<div 
style="width:650px"
data-wgo="(;GM[1]FF[4]SZ[9];B[aa];W[bb];B[cc];W[dd];B[])"
data-wgo-board="background:'#bbccbb'"
>
Sorry, your browser doesn't support WGo.js.
</div>
Sorry, your browser doesn’t support WGo.js.

スタイルシートのwidthプロパティで、表示サイズを変更することができます。ただし、レイアウトも変わってしまう時があります(ちゃんと調べてないので、ちょっとよく分かっていません)。

これ以外にも、WGo.jsはかなりいろいろとカスタマイズすることができ、この手のソフトに求められる機能は、ほぼ網羅されている気がします。詳しくは本家サイトで調べてみてください。

WGo.jsは最低でも向こう5年、もしかすると向こう10年、問題なく使い続けることができるソフトだと思います。廃墟(笑)のようになったJavaを使ったウェブサイトとか、もう見たくありません(作られた時はものすごい労力がかかったでしょうに…)。今このタイミングで、Java、Flash、EidoGoからWGo.jsにみんなで移行しませんか?

チャレンジモード

COSUMIに、勝敗に応じて段級位が昇降格する「チャレンジモード」というのを作ってみました。

チャレンジモード
http://www.cosumi.net/mobile/challenge.html

COSUMIでは初めて、持ち時間のある対局ゲームとなっていて、方式は個人的に大好きなフィッシャーです。囲碁ではこれに限ると思っています。対局条件やコンピュータの強さは、もしかしたら比較的早い時期に微調整するかもしれません。もうあまりFlashはやりたくないので、今回はHTML5版のみです。

間接的にでも、他の人と競えたら面白いかなという発想で作ってみました。ぜひ、家族や友達といっしょに挑戦してみてください。

[追記 2014/11/2]
現時点では、六段になった人がまだいないみたいです。実際、そこまで難しくはないと思うのですが、必要があれば対局条件などを微調整したいと思います。

[追記 2014/11/9]
とりあえず六段になられた方はいるみたいなので、上の方はもういいかなと思うのですが、十五級の人の作り碁になった対局の勝率が62%程度しかなく、こっちはちょっとまずそうです… ということで、十五級はコミ15目ではなく20目でスタートとし、そこから十級まで、級位がひとつ上がるごとに2目ずつ減っていくということにします(そこから上は今までどおり)。対局条件などを変更することは、おそらくもうありません。

変更前までの、それぞれの段級位の人が打った、作り碁になった対局の数のグラフを載せておきます(作り碁だけに限定しているのは、それがすぐに調べやすかったからです。それ以外の理由はありません)。

どんなに強い人でも最初は十五級ですから、左側のボリュームが大きくなるのは当然です。またさらに、強い人ほど負けている碁を作らないで投げる割合が多そうですので、だとすればこれも右側のボリュームが減る原因になります。というようなことを考慮しつつ見ていただくとして、やはり気になるのは、二級をピークとした小さな山ですね。まあ、ここが平均的な囲碁プレーヤーなのでしょう。ざっくり言って、COSUMIのチャレンジモード二級は、KGSで同じく2kぐらいでしょうか?

[追記 2015/3/26]
ちょっと気になったので、もう一度、最初から現在まで全期間のデータでグラフを作ってみました。

やはり、ピークは二級ぐらいのようです。

置かせ碁

COSUMIの15路盤と19路盤で、相手に石を置かせた対局ができるようになりました。

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
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COSUMIがもっと強くなるのが本当は一番いいのですが、15路盤と19路盤ではもうそれはちょっと無理だと思うので、こういう形でお茶を濁しておきます。

祝1000万敗!!

COSUMIが1000万敗を達成しました!

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
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もう何を見ても驚かなくなりました。とりあえず続けてさえいれば、1億敗だってありうるんじゃないかという気にすらなっています…(笑)

今日のGoogleトップページのロゴは本因坊秀策です

今日のGoogle(google.co.jp)のトップページのロゴは本因坊秀策です。

https://www.google.co.jp/

最初見た時、碁石の意味するところがすぐに分からなかったのですが、普通に「Google」でした(笑)。どうしても、「Go」の部分が瞬時に「碁」に変換されてしまって… しかし、そうなると秀策と碁盤を、「Google」の4文字目のgに見立てていることになりますが、いつも感じますがちょっと無理筋ですねえ… 碁盤の上で、初手の小目から最後は「秀策のコスミ」までがアニメーションで打たれるのですが、「秀策のコスミ」は7手目で、それがアルファベットで7番目の文字、gを表しているということかもしれません。

さらに、本当に毎度のことですが(笑)、すばやくCOSUMIのアクセス解析もチェックしてみると、英語ページへのアクセスが見たことない数字になっています(それ以外も多め)。てっきり日本だけでの表示だと思い込んでいたので少しびっくりしたのですが、こちらのページに今回のDoodleの詳細が載っていて、表示地域は日本、台湾、インドネシア、ラトビア、ウクライナ、ギリシャ、ドイツ、アイルランド、ポルトガル、コロンビアとなっています(たしかにこれらの国々からのアクセスが多い)。もう少し多くの地域で表示してもらえたら、囲碁の普及に大変役立ったのではないかと思うと同時に、どのような理由で、これらの国々だけに限定されているのかという疑問も少し湧いてきます。

[追記 2014/6/10]
6月1日から6月9日までの、COSUMI全体のアクセスの推移です。

そしてこちらが、英語ページのアクセスの推移です。

11路盤にレベル4を追加しました

COSUMIの11路盤に、レベル4の強さ設定を追加しました。

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9路盤はレベル5、11路盤はレベル4、13路盤はレベル3までという現状は、かなり限界に近いです。少なくとも当面の間は、これ以上はありません。

FAQページを用意しました

このブログのコメントや、その他ネット上でよく見られるCOSUMIに関する質問に対する回答ページを用意してみました。

よくある質問 – オンライン囲碁ゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/faq.html

このブログにご質問いただける場合は、事前に一度、こちらに目を通していただけるとありがたいです。

ただの碁盤

単純に石を順番に碁盤の上に並べていくことができるだけの、「ただの碁盤」を作ってみました。

ただの碁盤 – オンライン囲碁ゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/mobile/goban.html

COSUMIに再利用できそうなコードがたくさんあったから作ってみました。というか、COSUMIで使っていたコードを削り倒しただけです。友達が「囲碁のルールを教えて」って言ってきたけど、手元には囲碁アプリなんか入っていないタブレット端末しかないって時にでも使ってみてください。

Flash版は無し。HTML5版のみです。使える時がかなり限定される、機能の少なさですが、これ以上作り込む気はありません。

9路盤に対局条件が定先のレベル0を追加しました

COSUMIの9路盤に、対局条件が定先のレベル0を追加しました。

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「9路盤はレベル1でもそこそこ強いです。ルールを覚えたばかりの方は、5路盤から順にやってください」っていうのが、COSUMIのスタンスなんですが、「初心者は9路盤から」(多くの場合、その意味は「初心者は小路盤から」のような気もしますが…)と他の人に言われているからか、ルールがあやふやな状態でも9路盤から始める人が多いように感じたので、それに対する簡易な対策です。

この9路盤のレベル0では、8路盤以下と同様に悪手の指摘をするようにしましたが、はっきり言って精度が悪いです(この辺りのこともあるので、初心者の方には8路盤以下をしていただきたかった/していただきたい)。そしてサーバ的にもめちゃくちゃ重いです。精度に関しては、今後の課題とさせてください。今はwin rateの推移を見てるだけって感じなんですが、何目ぐらい損したかって観点も絡めないと、どうも不自然になってしまいますね。

COSUMI 5周年

COSUMIをスタートさせてから、今日で5年になります。

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この5年間の、1日あたりのCOSUMIが負けた数の推移はこんな感じ。

中央付近で0になっているのは震災の時に一時止めてたからで、最後のほうでぐっと伸びているのは19路盤をメインの対局ゲームに統合したからです(メインの対局ゲームの負けた数しか数えていません)。この数が増えていくのが、私にとって一番うれしいことです。なので、これからもみなさんどんどん負かしてください(笑)。トータルでは今現在4,620,131敗です。ものすごい数ですね…

当然のことながら、COSUMIが打っている手の数もものすごいことになっていて、1日あたり約1,900,000手ぐらい。平均して、79,167手/時間、1,319手/分、22手/秒(!)ぐらいになりますね。以前から漠然と思っていたのですが、今までGNU Goが生成した手(これを正確に定義するのはちょっと難しいんですが…)のほとんどは、「COSUMI上で」ではないかなと思っています。もしそうだとすれば、COSUMIは「GNU Goというすばらしいソフトを世に広めるのだ」と作り始めたサイトですので、こんなにうれしいことはありません。

COSUMIを最初に作っていたのが、本当に昨日のことのようです。もちろん、あの時は5年後にまさかこんなにたくさんの人に遊んでもらえるようになるとは思っていませんでした。どちらかというと、あの時はウェブサイトが完成しない可能性を心配していたのですが…(笑) 今まで、COSUMIで遊んでくださった方々、本当にありがとうございました。すばらしいソフトウェアをこんなに自由なライセンスで公開してくださっている、GNU GoとFuegoの開発者の方々にも改めてお礼申し上げます。あと5年はCOSUMIを続けていると思うので、その時どうなっているのか今から楽しみです。

[以後の関連記事] : COSUMI 10周年
[以後の関連記事] : COSUMI 15周年

jQuery 2.0を使い始めます

COSUMIのHTML5版ではjQueryを使用しているのですが、先日正式にリリースされたバージョン2.0に切り替えました。

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
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jQueryは現在、1.9系と2.0系という2つの系列があって、1.9系が通常版で2.0系がIE6~8に非対応なスペシャル版的な位置付けになっているんですが、COSUMIのHTML5版はもともとIE6~8では動かなかったので、割り切って2.0系を使い始めることにしました。たぶん、なんの問題も発生しないと思いますが、なにかあってもすぐに直せると思います。

オンライン囲碁ゲーム GUZUMI

COSUんでばかりではつまらないので、昨日はGUZUんでみました。

黒番、黒番、黒番、黒番、また黒番…

COSUMIの囲碁対局ゲームで、1局目の自分の石の色が、ページをリロードなどしない限り、2局目以降もずっと続いたり、1局目で白番が当たった後、8路盤以下や置き碁など自分が必ず黒番になる対局を行おうとするとエラーが発生してしまうバグを修正しました。

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

このバグは、Flash版では先日19路盤をメインの囲碁ゲームに統合した時から、そしてHTML5版では最初からずっと(←おいっ!)あったようです… ほんとひどいですね。ごめんなさいです。

COSUMIのサーバを交換しました(4回目)

一昨日、COSUMIのメインのサーバを新しいのに交換しました(変えたとたん、ハードウェアの障害でさんざんでしたが、たぶんもう大丈夫です)。

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
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新しいサーバは、「さくらの専用サーバ」のエクスプレスG2シリーズの一番高いやつ。Xeon E5-2670が2発のモンスターマシンで、/proc/cpuinfoがすごいことに…(笑)

$ cat /proc/cpuinfo | grep processor | wc -l
32

COSUMI的な性能は、以前のと比べて2.5倍ぐらい。今回のサーバは5代目なんですが、初代との比較なら100倍(!)ぐらい速いんじゃないでしょうか?

なぜここまでのスペックが必要になったかというと、それはもうすべて9路盤Level5のせいです(笑)。さすがにちょっと調子に乗りすぎました…

今までは専用サーバ1台、VPS4台だったんですが、これからは専用サーバ2台でやっていく予定です。

現在COSUMIが止まっています

ごめんなさい。今のところ、いつ復旧できるかわかりません…

[追記 2013/2/6 9:30]
復旧しました。5日22時ぐらいから6日9時15分ぐらいの間止まってました。サーバのハードウェアの障害です。また今夜メンテナンスで少し止めます。

一昨日の「情熱大陸」は井山裕太五冠でした

[以前の関連記事] : タモリ倶楽部がCOSUMIにたくさんの人を連れてきてくれたかもしれない

この手の話大好きなので、またさせて頂きます(笑)。

一昨日の13日、TBS系列で放送されているテレビ番組「情熱大陸」で、井山裕太五冠が特集されていました。事前に井山先生が出演されるのを知っていたので、とても楽しみにしていたのですが、放送終了後すぐに、こちらもちょっと楽しみにしていた(笑)COSUMIのアクセス状況を確認したんです。

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

いやー、びっくりしましたよ。Google Analyticsのリアルタイムのアクティブユーザーが300オーバー!(200オーバーはちょくちょく見るのですが…) ただ、通常はこの数字が200を超えるとサーバ負荷が危険な状態になるので大急ぎで確認しましたが、そっちはぜんぜん大したことはなかったです(これは対局している人が多くないことを意味します)。そして、10分そこらでまた200を切ってました。普段は決して多くないトップページ囲碁のルール解説のページへのアクセスが、とても多かったですね。

13日~14日のアクセスの推移です。もう一目瞭然です。

あと、1日単位で見たアクセス数で14日(13日ではなく)が過去最高でした。これについては、今回の放送との関連がいまいちはっきりしません。

COSUMIは数ある囲碁関連サイトの中のひとつにしか過ぎないわけで、そう考えるとなんかすごいですね。NHK杯だとかヒカルの碁だとかではなく、いつもは囲碁の話が出てこないテレビ番組で囲碁の話が出てくると大変なことになりやすいようです。

[追記 2013/1/15]
14日のアクセスが多い理由、今気づきました。大雪の影響です。まず間違いありません。COSUMIは以前から台風の日にアクセスが多い傾向がありましたが、それと同じことだと思います。ちなみに、今までで一番アクセスの多かった日は去年の9月30日だったのですが、この日も台風だったようです。

[追記 2013/1/16]
昨日書き忘れましたが、14日のアクセスの多さが大雪だったからだと気づいたのは、パズドラが(おそらく大雪の影響で)ダウンしたというニュースを見たからです。暇つぶし系は、基本的にどこもこういう傾向があるんだと思います。

[追記 2013/1/22]
井山先生は、先週金曜日のNHKのニュースウオッチ9でも特集されていたようです。

史上初 囲碁六冠に挑む | NHKニュースウオッチ9 ピックアップ
http://cgi2.nhk.or.jp/nw9/pickup/index.cgi?date=130118_1

ということで、18日~19日のアクセスの推移です。

情熱大陸ほどではないですが、これも結構すごく思えます。

WebKit系ブラウザでcanvasタグがborder-radiusを無視する時がある

非常にささいな話なのですが、COSUMIの囲碁対局ゲームの碁盤は、ほんの少しだけ角を丸めています。ところが特定の環境では、HTML5版の方の碁盤の角が全く丸くならないことに気づきました。

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

少し調べたところ、このバグが原因のようです。

css – How to hide canvas content from parent rounded corners in any webkit for Mac? – Stack Overflow
http://stackoverflow.com/questions/10616668/how-to-hide-canvas-content-from-parent-rounded-corners-in-any-webkit-for-mac

要約すると、「WebKit系ブラウザにおいて、指定されたwidth属性とheight属性の積が66000以上のcanvasタグが、border-radiusを無視する時がある」ということのようです。リンク先では「canvasタグの親要素に指定されたborder-radius」という話になってますが、COSUMIではcanvasタグ自体にborder-radiusが指定されています。ちなみに私の環境では、Win7+ChromeとNexus7+Chromeはだめ、iPad3+SafariとiPad3+Chromeは大丈夫でした。

COSUMI側でも簡単に修正することができますが、これは明らかにブラウザ側のバグだと思われますので、とりあえずこのまま放置します。たぶんそのうち直るでしょう。

COSUMIのFlashがきれいに拡大・縮小するようになりました

COSUMIの囲碁対局ゲームでページ全体を拡大・縮小した時などに、Flashががたがたせずに滑らかに拡大・縮小するようになりました。

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

「なんでこんなにがたがたしちゃうんだろう」と、以前からかなり気にはなっていたのですが、「できることは全部やってるはずだし、こんなものなのかな」と、もうほとんどあきらめてました。ところがここにきて、その理由がわかった!

ActionScript 2.0のMovieClip.attachBitmapメソッドは、4番目の引数smoothingで、画像を滑らかに拡大・縮小するかを指定することができます。この項目は省略可能なんですが、省略した時のデフォルトはtrueだと自分の手元にあった日本語の公式のリファレンスに書いてあるんですよ。で、これが嘘でした…(泣) デフォルトはfalseです。公式のリファレンスにもいろいろなバージョンがあるのかもしれませんが、ちゃっと調べた感じ、英語の方には正しく載ってるみたいなんですけどね。ほんと、なんでこうなるの…

iOS6ではページをスクロール中に発生したタッチイベントからJavaScriptのタイマーがセットされない?

このブログ記事で問題にしているiOSのバグは、iOS6.1ですでに修正されています

– – – – – – –

先日公開したCOSUMIのHTML5版には、「iPad3でページをスクロール中に碁盤や碁盤の周りのクリッカブルな所をタップするとその後の動作がおかしくなる」という不具合がありました。私もいまだによく分かっていないところがたくさんあるのですが、原因とそれに対してとった対策を簡単に書いておきたいと思います(このブログ記事には私の勘違いが含まれている可能性が高いです。すべてを鵜呑みにはしないでください)。

この不具合に気づいた時、まず最初に思ったのは、これはフェードイン・フェードアウトが絡んでいるのでは、ということでした。スクロール中のフェードイン・フェードアウトは、描画がたいへんなのではないかなと。しかし、必ずしもそうだと言い切れないような感じだったので、少しネットで検索してみると、こんな情報が見つかりました。

javascript – setInterval pauses in iphone/ipad (mobile Safari) during scrolling – Stack Overflow
http://stackoverflow.com/questions/11177774/setinterval-pauses-in-iphone-ipad-mobile-safari-during-scrolling

おおこれだと思いました。jQueryの.fadeIn()/.fadeOut()はJavaScriptのsetIntervalを使っているようです。しかしちょっと腑に落ちないのは、なぜタイマーが止まっただけで、その後の動作がおかしくなるのかです。再開さえしてくれれば問題無いはずですが… そこで、もう少し調べてみると、こちらのブログのコメント欄に、ちょっと気になることが書いてありました。

There is one more bug I haven't seen anybody writing about. If a touch event causes a setTimeout, but that same touch event causes scrolling, that timer will never fire.

More information and a workaround here: https://gist.github.com/3755461

あれっ? なんかおかしい… 「止まる」のではなく「発火しない」と書いてあります。そしてリンク先のios6-timers.jsをCOSUMIのに試させてもらうと、不具合が完全に起こらなくなりました。

簡単なサンプルページを用意してみました。モバイル端末から試してみてください。Startボタンをタップすると、赤と青の四角が右に動きます。赤い方はJavaScriptのsetIntervalを使っていて、青い方はCSSのtransitionを使ってのアニメーションです。

http://www.perfectsky.net/misc/20121002.html

<!DOCTYPE HTML>
<html>
<head>
<meta name="viewport" content="width=640px">
<title>iOS6 Timer Test</title>

<style>
div{
  position : absolute;
  left     : 20px;
  width    : 100px;
  height   : 100px;
}
#div1{
  background-color : #ee4444;
  top              : 20px;
}
#div2{
  background-color : #6666bb;
  top              : 140px;
}
button{
  display   : block;
  margin    : 300px auto 0;
  font-size : 200%;
}
</style>

<script src="http://code.jquery.com/jquery-1.8.2.min.js"></script>
<script>
$(function(){

  var pos = 20;

  $("#div2").css("transition", "left 10s linear");

  $("button").on((window.ontouchstart === null) ? "touchstart" : "mousedown",
                 function () {

                   $(this).remove();

                   var timerId = setInterval(
                     function(){
                       $("#div1").css("left", ++pos);
                       if(pos >= 520){
                         clearInterval(timerId);
                       }
                     }, 20);

                   $("#div2").css("left", "520px");

                 });
});
</script>

</head>
<body>
<div id="div1"></div>
<div id="div2"></div>
<button type="button">Start</button>
</body>
</html>

まず最初は、Startボタンをタップして赤と青の四角が右に動き始めたらそこでページをスクロール(ピンチイン/ピンチアウトでもいいです)してみてください。たぶん、両方の四角が停止すると思います。そしてスクロールしていた指を離すとまた動き始めます。これは、iOSやAndoidではよく知られた挙動のようです。

そして次は、まずページをスクロールし、その指を離さないままStartボタンを押して、最後にスクロールしていた指を離してみてください。私の持っているiOS6のiPad3では(SafariでもChromeでも)、下の青い四角は動きだしますが、上の赤い四角は動き始めません。これはどうやらiOS6のバグのようです。そして先ほどのios6-timers.jsを使うとこの不具合は起きません。

肝心のCOSUMIへの対策ですが、最初はjquery.animate-enhanced pluginを使えばそれだけで直るかなと思ったのですが、よくは調べてませんがそれではうまくいかなかったので、最終的にはjQueryの.fadeIn()/.fadeOut()をすべて.show()/.hide()に書き換えることによって解決しました。他にも書き換えないといけないところがありそうでしたが、とりあえずCOSUMIの場合は、すべてjQueryの.fadeIn()/.fadeOut()に絡んでいたようです。ios6-timers.jsの使用は副作用があってもいやなのでちょっと控えました。将来的にはできればもうちょっとましな対策をしたいと思いますが、とりあえず今はこれでいきます。

今回のバグは、ページのスクロール中という限られた状態でしか発生しないためか、当初は全くといっていいほど情報がありませんでしたが、すこしずつ気づいた人がでてきたようです。

javascript – iOS 6 safari, setInterval doesn't get fired – Stack Overflow
http://stackoverflow.com/questions/12683510/ios-6-safari-setinterval-doesnt-get-fired

setTimeout while scrolling in iOS 6 doesn’t work, works in iOS 5 – Google グループ
https://groups.google.com/forum/?fromgroups=#!topic/phonegap/3Xe_M79qHEM

[追記 2013/1/29]
今回のiOSのバグは、iOS6.1で修正されたようです。COSUMIの方もまた今度元に戻しておきます。

[追記 2013/2/7]
.fadeIn()/.fadeOut()に戻しておきました。たったこれだけのことで、リッチな感じになるんですよね。

COSUMIにモバイル端末向けHTML5版ができました

COSUMIに、Flashを使用しないモバイル端末向けHTML5版の囲碁対局ゲームを作ってみました。

囲碁対局ゲーム(モバイル端末向けHTML5版)
http://www.cosumi.net/mobile/play.html

かなり以前から作り始めていたのですが、ちょっと完成までに時間が掛かってしまいました。とりあえずiPadでは動きます。WindowsではChromeとFirefoxは大丈夫です。IEですか? もうよく知りません…(笑) IEが入っている環境なら、きっとFlashも入っているのでそれでもういいかな? 音は出ません。これは宿題とさせてください。とりあえずテスト公開です。しばらくしてから、トップページなどからリンクを張ります。

もし遊んでみて動作がおかしかったら、お使いの環境も含めてぜひ教えてください。明らかバグは大抵直せるはずです(逆に、微妙な不具合は少し難しいかもしれません…)。反対にちゃんと動いたよという報告も、たいへんありがたいです。どうかよろしくお願いします。

最後に、制作中に感じたことなど、ぐだぐだと書いていきたいと思います。

「携帯でCOSUMIが動けばなあ」というのは、思い返せば、一番最初にCOSUMIを制作し始めたころから思っていたことでした。しかし、当時は自分自身のスキルや状況がそれを許さず、どうにもなりませんでした。その内、AndroidでFlashが動くようになり「へへ、やっと時代がCOSUMIに追いついたぜ」と余裕をかましていたら(笑)、そのまま時代に追い抜かれてしまいました(泣)。仕方なく、重い腰を上げHTML5版の制作に取り掛かったという次第です。

当初は携帯電話を常に念頭に置いていたのですが、作っていく内にCOSUMIの主戦場はスマフォではなく、タブレット端末じゃないかと思うようになりました。これについては、今後のアクセス解析がちょっと楽しみです。

技術的なことも少し書いておくと、碁石はCanvasで描いています。画像を貼っているとかじゃなくてグラデーションをつけて丸を描いています。いろいろ試したのですが、これが速くて綺麗でした。絵を手直ししたい時も、少し数字をいじればいいだけなのでものすごく楽です。

それから、動作確認のためにiPad3買ったのですが、Retinaディスプレイが本当に綺麗です。そしてこういったモバイル端末使っていると、画像がドットバイドットで表示されることを期待する時代は完全に終ったんだということを実感します。例えば、どこのサイトを見ていても、画像汚い・テキスト綺麗です。こういうのはものすごく驚きでした。

iPadと言えば、新しいiOS6です。個人的には地図は許せますが(笑)、この仕様(バグ?)は許さん! 少しはまってしまいました。なんでPOSTのレスポンスをキャッシュするんだ… これ、もう少し世間的に大ごとになりそうなものですけどね。

[追記 2012/9/29]
トップページからのリンクも張って、正式公開としました。ウェブサーバのアクセスログを見る限り、Androidでも動いているのかな?

ただ、ちょっとした不具合がひとつだけ見つかりました(正確には制作中になんどか経験していた不具合の再現方法がようやく分かりました)。それは、「iPad3でページをスクロール中に碁盤や碁盤の周りのクリッカブルな所をタップするとその後の動作がおかしくなる」というものです。時間はかなり掛かったのですが、少しずつ原因も分かってきました。この話はこの話だけで一度ブログ記事にしたいと思います。ちなみにこの不具合は、まだちゃんと確かめてはいませんが、たぶん直せると思います。

[追記 2012/10/2]
この不具合を修正しました。技術的な詳細はこちらをみてください。

iOS6ではページをスクロール中に発生したタッチイベントからJavaScriptのタイマーがセットされない?
http://www.perfectsky.net/blog/?p=152

COSUMIのサーバを交換しました(3回目)

昨日、COSUMIのメインのサーバを新しいのに交換しました。

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

新しいサーバは、「さくらの専用サーバ」のエクスプレスシリーズの一番高いのです。お値段は、35,800円/月から13,800円/月に!(幸せです。いやほんとに) しかも、COSUMI的な性能はそれほど変わらないかなと思っていたのですが、新しいのは倍近く処理能力があるみたいで… 特に意外だったのは、GNU Goを同時にたくさん動かしている時に、Hyper-Threadingで4割ほど多く仕事してくれること。テストする前はゼロみたいなものだろうと思ってました。

サーバのスペックも良くなったので、少し贅沢にリソースを使うようにもしました。Fuegoのバージョンも0.4.1から1.1に変更(ずっとほったらかしだった…)。定石も少しアップデートしました。という訳で、もろもろ結構良くなっているはずです。

あと、今現在COSUMIのHTML5版を作成中です。最初は大変かなと思っていたのですが、作り始めたらそうでもなかった… とりあえず、iPhoneやiPadなどのiOS系で動くようにだけはしたいと思います。

19路盤

COSUMIで19路盤の対局もできるようにしました。

19路盤
http://www.cosumi.net/nineteen.html

COSUMIが黒番の時の初手以外は、もう完全に全部GNU Goです。正直、ローカルでお好きなGUI使ってGNU Goと対局してもらった方が何かと良いと思うので、存在意義がちょっと薄い気もしますが、まあとりあえず作ってみました。一応、この19路盤だけはサーバの負荷が高い時は対局できない仕様にさせてもらいますが、実際はたぶん基本的にいつでも動くと思います。というか、いつでも動くようにサーバを増強し続けたいと思います。

今回の19路盤の対局ゲームでは、さくらのVPSを初めて使ってみました。最近になって気づいたのですが、このサービスちょっと安過ぎではないでしょうか? 鯖をたくさん食べたければ(笑)丸ごと一匹買ってくるのが良いに決まってると思ってたのに、この小さい切り身はとってもお買い得に見えます。もし今回これでうまくいくようなら、今後はこのさくらのVPSをたくさん借りて負荷を分散させていく予定です。本当にありがたいことなんですが、現在のCOSUMIのアクセス量は4コアXeon2発ではとても捌ききれません… サーバが複数台の構成になるのは技術的にいろいろ大変ですが、もうこれは避けようがなさそうです。

Yahoo!と囲碁ガール

かなりいまさらな話ですが、先々月の10月24日(か23日)、Yahoo! JAPANのトップページのニュースがいろいろ載っている欄に、「囲碁ガール」がうんたらかんたらというのが出てました。その時のリンク先のページは今はもう消えているみたいなんですが、そのリンク先のページに載っていた記事自体はこちらです。

“囲碁ガール”が増殖中! 知られざる囲碁の魅力とは? | web R25
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/girlscolumn_detail/?id=20111020-00021797-r25

そして、先々月のCOSUMIの(Google Analyticsで言うところの)ユーザー数の推移がこれです。

「囲碁ガール」と「COSUMI」にそこまでどんぴしゃな関連性があるとは思いませんので、Yahooすごいとしか言えません…

COSUMI APIを停止します

サーバの負荷がかなり増えてきたので、今月末の5月31日をもってCOSUMI APIを無期限停止します。

囲碁Web API 「COSUMI API」
http://www.cosumi.net/api.html

そもそも、COSUMI APIは負荷が高い時には正常にレスポンスを返さない仕様なので、今だって停止しまくりだったりするわけですが、「売り物が無いのに店を開け続けている」のはちょっとなんなので、こういうことになりました。

続けられなくてごめんなさい。もしも再開することがあったら(まずないとは思いますが)、その時は24時間いつでも使えるようにします。そうじゃないと、結局使いようがないと思います。

[追記 2011/6/1]
止めました。

節電にご協力ください

当面の間、COSUMIの囲碁対局ゲームを停止します。

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

現在、政府や電力会社が節電を呼びかけていますが、その様な状況で、PCでゲームっていうのはないんじゃないかということです。ご理解ください。

また、他にも身の回りに不必要な電気の使用がないか、今一度ご確認ください。どうかよろしくお願いいたします。

私自身、今回のような判断が正しいものなのか確信は持てませんが、COSUMIと似たようなサイトの運営者の方が、熟慮のうえで追従してくださるのなら、とてもうれしく思います。

[追記 2011/3/22]
昨日21日、再開しました。本当にいろいろなことを考えた結果、このタイミングになりました。ご理解ください。

一色碁

作ってってコメントをこのブログにいただいたので、COSUMIに「一色碁」の対局ゲームを作ってみました。ていうか、目隠し碁を作った時にいっしょに作っておけば良かったんですが…

一色碁
http://www.cosumi.net/onecolor.html

一色碁って目隠し碁より簡単とはいえ思ったより難しいですね。正直、9路盤なら余裕かと思ってましたが、途中から白の巨大な団子石としか見えなくなってきて…(笑)

話のねたによかったら遊んでみてください。

* * * * * * *

Android 2.2+ではFlash Playerが動くようになったので(端末によっては動かないこともあるらしいけど)、これでこれからは携帯なんかでもCOSUMIで遊んでもらえるなあと喜んでいたんですが、実際に動くかどうかは今まで全く確認していなかったので、少し調べてみました。とりあえずアクセスログを見た感じでは、GALAXY Tab SC-01C、GALAXY S SC-02B、SIRIUS α IS06、GALAPAGOS SoftBank 003SHなどで終局まで打たれている形跡がありました。操作のしやすさなどに関しては全くわかりませんが、一応動くのは動くようです(良かった!)。私もAndroidのスマートフォンが少し気になってるんですが、もう買っちゃおうかな?

タモリ倶楽部がCOSUMIにたくさんの人を連れてきてくれたかもしれない

COSUMIで使っているさくらの専用サーバには、データ転送量をグラフにして見せてくれるサービスがあります。今日、たまたまそれを見ていたら、昨日(日付変わっていたので正確には今日だけど)の深夜に突発的に転送量が増えていた時間帯がありました。

このグラフはサーバ全体のデータ転送量のグラフなので、必ずしもウェブサーバへのアクセスによるものではありません。例えば、自分が大きなファイルをアップロードしたりダウンロードしたりすると、当然こんなものではないぐらい跳ね上がります。ですが、昨日のその時間は暖かい布団の中で夢の中… 自分では何もしていません。また、誰かがどこかでCOSUMIのことを紹介してくれたので、一気にアクセスが増えたってこともありえますが、真夜中のことなのでちょっと考えにくい。うーん、普段から全くないことでもないので、こういうのを気にしすぎてもあれなんですが、気持ち悪いので一応サーバのログなどを調べておいた方がいいかなあなんて考えている時に、ふとあることを思い出しました。

「タモリ倶楽部で囲碁の話題をやるって言ってたけど…」

そうなんです! 昨日のタモリ倶楽部は「アンガールズ田中の恋人、友達募集!!ただし囲碁のできる方」という回で、もろに囲碁の話だったんです! 中島美絵子先生が出演されて、例の「碁的」の話なんかもあったらしい… 放送時間は0:20~0:50。上のグラフと比べてみてください。どんぴしゃですね。

ということで、普段は全くないような種類のアクセスがあったようなのでもう少し調べてみます。先ほどのグラフにロードアベレージの推移を重ねてみました。

全体に見られる転送量とロードアベレージとの相関が、例の時間帯では大幅に弱くなっていて、明らかに通常とは異質のアクセスがあったことがうかがえます。COSUMIでは、「ロードアベレージが高い」イコール「囲碁対局ゲームがたくさん行われている」なので(本当にほとんど完全にイコールです)、例の時間帯はウェブサイトには来たけど、囲碁対局ゲームはやらなかった人が多かったと言えそうです(テレビを見てた? 囲碁のやり方がわからない?)。それから、他の時間帯と比べると、Outbound/Inbound比がやや大きいのは、ブラウザのキャッシュにCOSUMIのファイルが無かったからという可能性があります(初めて来てくれた人が多かった?)。ちなみに、昼の12:40ぐらいにあるピークの時は、100面打ちから150面打ちぐらいになっていると推定しますが(昨日はちょっと多かった)、そことの比較で、いかに深夜のこのアクセスがすごいか分かっていただけるでしょうか?(ていうか、ウェブサーバのログ解析してもっとましなデータ持って来いって怒られそうですね。でも、めんどくさいのでやりません(笑))

私は、テレビの将来はかなり暗いと常々思ってますが、直接関係がある訳でもないウェブサイトに、深夜にも関わらずこんなにもたくさんの人を連れてくるこの底力は本当にすごいなと驚きました。タモリ倶楽部は、放送日が地域によってかなりばらばららしいので、うまくいけば、第2波、第3波も観測できるかもしれません。

[追記 2011/1/9]
ウェブな数字を出さないで、話をこのまま終わらすのはあまりにいいかげんなので、1時間単位のデータしか見れないのがなんですが、Google Analyticsのページビューのグラフも貼っておきます。1つ目のが1月5日~1月7日の合計、2つ目のが1月8日分です。放送時間だったのは、2つ目の一番頭の部分です。


明らかにボリュームがありますし、「新規ユーザー」と「リピーター」の逆転も見られます。放送時間終了後も、この逆転がしばらく続いているのも分かりますね。

ということで、この時間ウェブサイトへ多くのアクセスがあったのは間違いありません。後はこれがタモリ倶楽部の影響だったかどうかですが、”tamoriclub”なんてリファラが付いてくるわけでもないので(笑)、正確に調べるのはなかなか難しいですね。上で、放送日が地域によってかなりばらばらだと書きましたが、こちらのサイトを見た感じでは、主だったものは1月22日(正確には23日。放送時間は地域で微妙に違う)の岐阜・愛知・三重・長崎・沖縄と、1月29日(同じく正確には30日)の滋賀・京都・奈良・大阪・兵庫・和歌山・徳島の2日だと思われるので(注意! 放送日が正しいかどうかは私は全く保証できません)、この2日についてはちゃんと調べて事後報告したいと思います。

[追記 2011/1/9]
先ほどページビューのグラフを貼ってた時に、1月8日分の23時台に違和感を感じていたんですが、理由が分かったような気がします。またも似たような話ですが、その時間帯のNHKのトップランナーって番組に、井山裕太名人が出演されていたんだそうです! たまたまかそれともこのブログ記事を書いたからかな、なんて思っていたのですが違いました。っていうかテレビってやっぱりすごいですね。ただ、日本棋院のウェブサイトとかならともかく、COSUMIなんかがこんなに影響を受けるってのが不思議な感じもあるんですが…

とりあえず細かい動きが分かるので、また転送量のグラフを貼っておきます。ページビューのグラフは明日にでもまた貼ります。

書かなくても大体分かりそうな感じですが(笑)、放送時間は23:30~23:59でした。その前の時間帯に軽く谷を感じますが、これは「今から井山君がテレビに出るのに、COSUMIなんかで遊んでいる場合じゃない!」ってことでしょうか? ちょっと面白いですね。

一応、過去の金曜日、土曜日の夜に似たような傾向が無いか調べましたが、はっきり言って皆無でした。明らかにこの2日間は特別だったと思います。

[追記 2011/1/10]
1月9日分のページビューのグラフです。上の1月8日分からの続きにあたります。

トップランナーの放送終了直後の0時台からがなかなかすごいです。「新規ユーザー」と「リピーター」の逆転もまた見られますが、今のCOSUMIではこれは相当珍しい現象です。

[追記 2011/1/22]
タモリ倶楽部の関西圏の放送は、17日の夜だったようです。放送時間は1:42~2:12かな? ということで1月18日分のページビューのグラフです。

かすかに2時台に波を感じますが、首都圏での放送時とは全く様子が違いますね。

[追記 2011/2/7]
タモリ倶楽部の名古屋での放送は、2月5日の夜だったようです(遅すぎ!)。放送時間は0:55~1:24。ということで2月6日分のページビューのグラフです。

関西圏での放送時に同じく、かすかに1時台と2時台に波を感じますが…

COSUMIにツイートボタンを付けてみました

COSUMIの対局リプレイページに、先日公開された公式のツイートボタンを付けてみました。

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

「初心者が負けた対局をつぶやくと、優しい有段者が教えてくれる」って感じの流れが生まれたらいいなと思ってます。Twitterのアカウントをお持ちの方は、ぜひ活用してみてください。

COSUMIのサーバを交換しました(2回目)

[以前の関連記事] : COSUMIのサーバを交換します

アクセス量が限界に近づいてきたので、COSUMIのサーバを新しいのに交換しました。

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

交換したサーバは、さくらのアドバンスドの一番高いのです。前に使っていたさくらのアドバンスドの一番安いのと比較して、4倍弱ほどCOSUMI的に速そうです。ここ最近、止まっている時間の長かったCOSUMI APIも、とりあえず今なら24時間いつでも動くと思います(まあ、言ってる間にまたアクセスが増えそうなんですが…(笑))。

また、このタイミングでかなりの量のコードを書き直しました。新たなバグを仕込んだ可能性も高いですが、ごく一部の環境では、今までより動作が大幅に安定したんじゃないかなと思います。それから、定石も少しアップデートしました。

COSUMIはちょうど2年前の今頃始めたサイトなんですが、当時と今とでは比較にならないほど全体的に良くなりました。棋力も今が一番だと思います。ぜひ一度遊んでみてください。

速いサイトは良いサイト

2010.04.10  |  ウェブ制作  |  Comments (0)

Googleは、検索順位決定の要素として、サイトのレスポンス速度を含めるようにしていくようです。

Official Google Webmaster Central Blog: Using site speed in web search ranking
http://googlewebmastercentral.blogspot.com/2010/04/using-site-speed-in-web-search-ranking.html

ほとんどの人は、ウェブサイトの反応が遅いことを理由にそのサイトを見るのをやめたことがあると思いますが(個人的にはしょっちゅうです)、検索エンジンの仕事とは、そういった行動を取ることがあるユーザたちが探しているサイトを見つけることなので、今回の決定は正しいと思います(そしてうれしいです)。たぶん、内部的にもほとんどコスト掛からないでしょう。また、これはただの私の直感ですが、「サイトのレスポンス速度」と「サイトのコンテンツの質」にも比較的大きな相関性があるような気がします。これも、Googleはもう調べ終えているでしょうね…

これからは、「SEOするなら、どこどこのレンタルサーバがいいらしいよ」みたいな話が頻出するんでしょうか? それはちょっといやだな…(笑)

さくらの共用サーバがFTPSに対応

2010.02.21  |  ウェブ制作  |  Comments (0)

さくらの共用サーバ(ライト・スタンダード・プレミアム・ビジネス・ビジネスプロ)と最近始まったマネージドサーバが、FTPS(FTP over SSL)に対応するようになったみたいです。

SAKURA Internet // 2010年02月17日 レンタルサーバ系サービス FTPS機能対応のお知らせ
http://www.sakura.ne.jp/news/archives/20100217-002.news

さっそくFileZillaで試してみたところ、ちゃんとFTPSで接続することができました。設定は、サイトマネージャの[サーバの種類][FTPES – 明示的なTLS/SSL上のFTP]にするだけです(でいいんだよね?)。

これで、SFTPが使えないライトプランの価値がぐっと上がった気がします。

Flashな囲碁の棋譜ビューア Goswf

Goswfは、自分のウェブサイトで囲碁の棋譜を再生することができる、Flashでできた棋譜ビューアです。この手のソフトとしては、ほとんど完璧だと思います。

Gludion – Go game
http://www.gludion.com/go/

特徴を箇条書きしてみると

  • グラフィックがきれい
  • UIが分かりやすい
  • 表示サイズを変えられる
  • 色を変えられる
  • 棋譜の分岐に対応している
  • 日本語が通る
  • Flashでできている

と、いいことづくし。囲碁版KiFLAもすばらしいですが、こっちの方が個人的には好みです。

[追記 2009/12/5]

紹介だけでなく、このソフトの使い方も簡単に書いておきます。

上に貼り付けたのは、こんな感じのソースになっています。

<object data="http://www.perfectsky.net/flash/goswf.swf"
        type="application/x-shockwave-flash"
        width="520"
        height="390">
<param name="movie"
       value="http://www.perfectsky.net/flash/goswf.swf" />
<param name="FlashVars"
       value="url=http://www.perfectsky.net/misc/kifu/20091129.sgf&amp;move=127" />
</object>

FlashVarsurlでSGFファイルへのパスを、moveで初期表示局面が何手目かを指定します。ブログなどに貼り付ける場合は、urlは絶対パスの方がいいでしょう。棋譜の一番最後の手を初期表示局面にする場合は、moveを手数を超える大きな数字にするのが簡単で便利です。moveは必須ではありません。省略すると、対局開始時(0手目)が初期表示局面になります。

色を変えるには、navbgを指定します。色の濃い水色の部分がnavで、色の薄い水色の部分がbgです。

<object data="http://www.perfectsky.net/flash/goswf.swf"
        type="application/x-shockwave-flash" 
        width="520"
        height="390">
<param name="movie"
       value="http://www.perfectsky.net/flash/goswf.swf" />
<param name="FlashVars"
       value="url=http://www.perfectsky.net/misc/kifu/20091129.sgf&amp;move=127&amp;nav=4a8c48&amp;bg=cae6b2" />
</object>

高さより横幅が大きいと横長レイアウト、横幅より高さが大きいと縦長レイアウトに自動的になります。横長レイアウトの場合は、横幅と高さを4:3の比率にしないと無駄な余白ができ、縦長レイアウトの場合は、高さが横幅より十分に大きくないと下が少し切れてしまいますので注意してください。

<object data="http://www.perfectsky.net/flash/goswf.swf"
        type="application/x-shockwave-flash"
        width="390"
        height="520">
<param name="movie"
       value="http://www.perfectsky.net/flash/goswf.swf" />
<param name="FlashVars"
       value="url=http://www.perfectsky.net/misc/kifu/20091129.sgf&amp;move=127" />
</object>

以上、簡単な使い方の解説でした。

[追記 2010/4/4]

最近のバージョンでは、棋譜を直接ソースに書き込むことができるようになっています。

<object data="http://www.perfectsky.net/flash/goswf.swf"
        type="application/x-shockwave-flash"
        width="520"
        height="390">
<param name="movie"
       value="http://www.perfectsky.net/flash/goswf.swf" />
<param name="FlashVars"
       value="url=(;GM[1]FF[4]PB[安田秀策]PW[井上因碩]SZ[19]KM[0]RE[B+]
              ;B[qd];W[dc];B[pq];W[oc];B[cp];W[cf];B[ep];W[qo];B[pe];W[np];B[po];W[pp];B[op];W[qp];B[oq];W[oo]
              ;B[pn];W[qq];B[nq];W[on];B[pm];W[om];B[pl];W[mp];B[mq];W[ol];B[pk];W[lq];B[lr];W[kr];B[lp];W[kq]
              ;B[qr];W[rr];B[rs];W[mr];B[nr];W[pr];B[ps];W[qs];B[no];W[mo];B[qr];W[rm];B[rl];W[qs];B[lo];W[mn]
              ;B[qr];W[qm];B[or];W[ql];B[qj];W[rj];B[ri];W[rk];B[ln];W[mm];B[qi];W[rq];B[jn];W[ls];B[ns];W[gq]
              ;B[go];W[ck];B[kc];W[ic];B[pc];W[nj];B[ke];W[og];B[oh];W[pb];B[qb];W[ng];B[mi];W[mj];B[nd];W[ph]
              ;B[qg];W[pg];B[hq];W[hr];B[ir];W[iq];B[hp];W[jr];B[fc];W[lc];B[ld];W[mc];B[lb];W[mb];B[md];W[qf]
              ;B[pf];W[qh];B[rg];W[rh];B[sh];W[rf];B[sg];W[pj];B[pi];W[oi];B[oj];W[ni];B[qk];W[ok];B[qe];W[kb]
              ;B[jb];W[ka];B[jc];W[ob];B[ja];W[la];B[db];W[cc];B[fe];W[cn];B[gr];W[is];B[fq];W[io];B[ji];W[eb]
              ;B[fb];W[eg];B[dj];W[dk];B[ej];W[cj];B[dh];W[ij];B[hm];W[gj];B[eh];W[fl];B[fg];W[er];B[dm];W[fn]
              ;B[dn];W[gn];B[jj];W[jk];B[kk];W[ii];B[ik];W[jl];B[kl];W[il];B[jh];W[co];B[do];W[ih];B[hn];W[hl]
              ;B[bl];W[dg];B[gh];W[ch];B[ig];W[ec];B[cr];W[fd];B[gd];W[ed];B[gc];W[bk];B[cm];W[gs];B[gp];W[li]
              ;B[kg];W[in];B[lj];W[lg];B[gm];W[jf];B[jg];W[im];B[fm];W[kf];B[lf];W[mf];B[le];W[gf];B[hf];W[ff]
              ;B[gg];W[lk];B[kj];W[km];B[lm];W[ll];B[jm];W[ge];B[he];W[ef];B[ea];W[cb];B[fr];W[fs];B[dr];W[qa]
              ;B[ra];W[pa];B[rb];W[da];B[gi];W[fj];B[fi];W[fa];B[ga];W[gl];B[ek];W[em];B[ho];W[el];B[en];W[jo]
              ;B[kn];W[ci];B[lh];W[mh];B[mg];W[di];B[ei];W[lg];B[qn];W[rn];B[re];W[sl];B[mg];W[bm];B[am];W[lg]
              ;B[eq];W[es];B[mg];W[ha];B[gb];W[lg];B[ds];W[hs];B[mg];W[sj];B[si];W[lg];B[sr];W[sq];B[mg];W[hd]
              ;B[hb];W[lg];B[ro];W[so];B[mg];W[ss];B[qs];W[lg];B[sn];W[rp];B[mg];W[cl];B[bn];W[lg];B[ml];W[mk]
              ;B[mg];W[pj];B[sf];W[lg];B[nn];W[nl];B[mg];W[ib];B[ia];W[lg];B[nc];W[nb];B[mg];W[jd];B[kd];W[lg]
              ;B[ma];W[na];B[mg];W[qc];B[rc];W[lg];B[js];W[ks];B[mg];W[hc];B[id];W[lg];B[fk];W[hj];B[mg];W[hh]
              ;B[hg];W[lg];B[gk];W[hk];B[mg];W[ak];B[lg];W[al];B[bm];W[nf];B[od];W[ki];B[ms];W[kp];B[ip];W[jp]
              ;B[lr];W[oj];B[mr];W[ea];B[sr])
              &amp;move=127" />
</object>

Askの日本語検索が復活

2009.11.21  |  ウェブ制作  |  Comments (0)

今年6月に終了していたAskの日本語での検索が、再度できるようになったようです。

Ask.com
http://jp.ask.com/

日本法人は撤退したけど、アメリカの本社がこれからやっていくということらしい… 現在、http://ask.jp/にアクセスすると、上のURLへリダイレクトされます。検索結果も一応まともっぽい。シンプルなUIはいいですね。

YSTが本当に無くなるのなら(実際のところはよく分かりませんが)、実質GoogleとBingだけになってしまいますので、Askあたりにもぜひ頑張ってもらいたいところです。

COSUMIのサーバを交換します

たいへんありがたいことなんですが、ここ最近COSUMIへのアクセスが急激に増え、サーバの負荷が高い状態が続いています。ということで、来月中をめどにサーバをもっと速いのに交換したいと思います。

オンライン囲碁ゲーム COSUMI
http://www.cosumi.net/

ひどい時には、GNU GoとFuegoのプロセスが10個以上同時に走っているのですが、これは、10面打ちをしている状態ということではなく、15面打ちだか20面打ちだかしていて、COSUMIの手番になっている対局が10局あるということでして、うーん、なんともオソロシイ…

しばらくの間、時間帯によっては遅かったり弱かったりすると思いますが、まったりとお楽しみください(笑)。

[以後の関連記事] : COSUMIのサーバを交換しました(2回目)

[追記 2009/10/16]
交換しました。今度のサーバは、さくらのアドバンスドの一番安いやつです。以前のサーバと比べて8倍くらいは処理能力があるんじゃないかと思うのですが、ここ最近のアクセス数の伸びは、本当に本当に凄まじく、これもいつまで持つやら… 先月1ヶ月の間に、COSUMIが考えた総手数(COSUMIの手だけ。遊んでくれているユーザの手は含まず)は、なんと1,000,000手を超えてたんですよ! 平均すると、33,333手/日、1,389手/時間、23.1手/分、0.386手/秒。ピーク時はこんなものではないですから、GNU Goはどんだけ軽いんだって話ですよね。

でも、今月はもっと凄そうです…(泣)

でも、調子に乗ってFuegoの一手あたりのPlayout数を少し増やしました!(笑) ちょっと怪しそうだったので… それから定石もちょっぴり追加しました。

[追記 2009/11/11]
なにかいろいろと勘違いしていたようで、処理能力は8倍も上がっていません。4倍ちょっとぐらいかな? 困りましたね…

Yahoo!とMicrosoftが検索分野で提携するって!

2009.07.30  |  ウェブ制作  |  Comments (0)

らしいです。うまくいくといいですね。

MicrosoftとYahoo!が検索分野での提携を発表 – スラッシュドット・ジャパン
http://slashdot.jp/it/09/07/30/048215.shtml

Yahoo!とMicrosoftが検索事業で提携、検索プラットフォームはBingに一本化::SEM R
http://www.sem-r.com/09/20090729222027.html

ちなみにこの話が発表された後、Yahoo!の株が売られてMicrosoftの株が買われています。

米Yahoo!株が急落 Microsoftとの提携条件に投資家が失望 – ITmedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0907/30/news020.html

売られ方と買われ方の程度にかなり差がありますが、現在Microsoftの時価総額はYahoo!の約10倍ほどあるようなので、これでもマーケットは「全体的にはややプラス」と判断したと言えそうです。

個人的には、AdSenseの競合サービス(pubCenterっていうやつかな?)をがんばって欲しい。よろしくー

[追記 2010/7/29]
しかし、Yahoo! JAPANはGoogleを選びました。

ヤフーとグーグルが提携、アルゴリズム検索技術にGoogleを採用::SEM R
http://www.sem-r.com/news-2010/20100727153000.html

「囲碁用語辞典」を作ってみました

2009.04.29  |  ウェブ制作, 囲碁  |  Comments (0)

囲碁で使われる専門用語の意味を解説したウェブサイトを作ってみました。似たような内容のサイトは、もちろんすでにたくさんあるんですが、どうも、ここっていう感じのものが無かったので、ちょっとがんばってみました。

囲碁用語辞典
http://www.godictionary.net/

最初は簡単にできるだろうと考えていたんですが、思っていたよりもはるかに時間が… またおいおい追加・修正はしていきたいと思います。

それにしても、囲碁の専門用語ってへんちくりんなのが多い(笑)。

AWStatsをさらにかっこよく JAWStats

2009.02.04  |  ウェブ制作  |  Comments (0)

アクセス解析ソフト、AWStatsの解析結果をさらにかっこよく表示してくれる、JAWStatsというソフトの紹介です。

JAWStats Web Site Statistics & Analytics | An AWStats Companion
http://www.jawstats.com/

ウェブサーバが動いていないと使えないのがちょっと残念ですが、デモページを見ると、とてもかっこよくていいですね!

日本語での表示も可能なようです。

SFTPにアスキーモードはない?

2008.11.30  |  ウェブ制作  |  Comments (0)

最近知ったことなんですが、SFTP(SSH File Transfer Protocol)にはプロトコルレベルでアスキーモード(テキストモード)とバイナリモードの区別がなく、すべてのファイルは改行コードの変換が行われないで転送されるんだそうです。SFTPに対応したクライアントソフトの中には、ソフト自身でそれをしてくれるものもあるみたいですが、それはFTPのアスキーモードとはちょっと意味が違うとのこと。そこで、普段使用しているFilezilla(バージョン 3.1.5.1)はどうなっているのか確かめてみると、SFTPで接続時はファイルの種類や設定に関わらず、改行コードの変換が行われていませんでした([転送]-[転送モード]もグレーアウトしている)。うーんしかしこれは、知らないで使っているとなにかの時に嵌りそうな話ですね…

ただ、SFTPのアスキーモードについてもう少し調べてみると、こんなのとかこんなのが見つかりました。うーん、難しくてよく分かりませんが、将来的には…ってことでしょうか?

コメントスパム対策にWP-SpamFreeを使ってみる

2008.11.29  |  WordPress, ウェブ制作  |  Comments (2)

このWordPressを使った新しいブログにも、ちょこちょことコメントスパムが来だしたので、その対策に先日からWP-SpamFreeというプラグインを使い始めました。普通はみんなAkismetを使っているんだと思いますが、ユーザ登録が必要だったりするのがちょっといやだったので、簡単・お手軽なこちらのプラグインを選んでみました。

WP-SpamFree: A Powerful Anti-Spam Plugin for WordPress! | WebGeek
http://www.hybrid6.com/webgeek/plugins/wp-spamfree

一応今までのところ、100%完全にスパムコメントをブロックしていてくれています。後は誤判定さえなければいいのですが、大丈夫かな?

ちなみに、WP-SpamFreeはJavaScriptとCookieが有効になっているかを調べてスパム判定しているようなので、もしコメントできなかったら、その二つを確認してみてください。

さくら専用サーバエントリープランの使用感

COSUMIは、さくらの専用サーバエントリープランで現在運営しています。このサーバを借り始めてから半年近く経ったので、このあたりで使ってみた感想を記事にしておきたいと思います。と言っても、ごく単純なウェブサーバとして使っているだけなので、高度な内容の話はなにもありません。

専用サーバ|エントリー:月額7800円ではじめられるさくらの専用レンタルサーバ
http://server.sakura.ad.jp/dedicated/entry/

ハードウェアはCeleron 215、メモリ 1GB、HDD 80GBとかなりミニマムなスペックです(なんて言ったら贅沢か(笑))。Celeron 215ってのが調べてもあまりよく分かりませんが、一応こんな感じのCPUです。

$ cat /proc/cpuinfo
processor	: 0
vendor_id	: GenuineIntel
cpu family	: 6
model		: 14
model name	: Intel(R) Celeron(R) CPU          215  @ 1.33GHz
stepping	: 8
cpu MHz		: 1333.439
cache size	: 512 KB
fdiv_bug	: no
hlt_bug		: no
f00f_bug	: no
coma_bug	: no
fpu		: yes
fpu_exception	: yes
cpuid level	: 10
wp		: yes
flags		: fpu vme de pse tsc msr pae mce cx8 apic mtrr pge mca cmov pat clflush
 dts acpi mmx fxsr sse sse2 ss tm pbe nx constant_tsc up pni monitor tm2 xtpr
bogomips	: 2667.65

なにを見てそう勘違いしたのか、借りる前はデュアルコアのCPUだと思ってたのですが、ではないです(泣)。ただしこちらからダウンロードしてきたSuperπでベンチとってみると、そこそこ速そう。

Start of PI calculation up to 1048576 decimal digits
 End of initialization. Time=       0.651 Sec.
 I= 1 L=       0        Time=       2.072 Sec.
 I= 2 L=       0        Time=       2.379 Sec.
 I= 3 L=       1        Time=       2.381 Sec.
 I= 4 L=       2        Time=       2.378 Sec.
 I= 5 L=       5        Time=       2.383 Sec.
 I= 6 L=      10        Time=       2.377 Sec.
 I= 7 L=      21        Time=       2.381 Sec.
 I= 8 L=      43        Time=       2.377 Sec.
 I= 9 L=      87        Time=       2.380 Sec.
 I=10 L=     174        Time=       2.377 Sec.
 I=11 L=     349        Time=       2.380 Sec.
 I=12 L=     698        Time=       2.376 Sec.
 I=13 L=    1396        Time=       2.379 Sec.
 I=14 L=    2794        Time=       2.374 Sec.
 I=15 L=    5588        Time=       2.371 Sec.
 I=16 L=   11176        Time=       2.358 Sec.
 I=17 L=   22353        Time=       2.324 Sec.
 I=18 L=   44707        Time=       2.266 Sec.
 I=19 L=   89415        Time=       2.104 Sec.
 End of main loop
 End of calculation.    Time=      46.937 Sec.
 End of data output.    Time=       0.195 Sec.
 Total calculation(I/O) time=      47.132(       1.321) Sec.

COSUMIはCPUがボトルネックなので、このあたりの数字が結構気になるのですが、とりあえずOKかな? ただ、今現在さくらのサイトでは、CPUはIntel CeleronまたはIntel Atomってなっていますので注意してください。Atomにもいろいろ種類があると思うのですが、どうなんでしょうか?

OSはCentOS 5のみです。上位のプランだともっとたくさんの種類の中から選べるのですが、個人的には他の選択肢があったとしてもCentOS 5を選ぶと思うので、別に構いません。

OSは選択できませんが、パッケージ構成は、「標準構成」と「最小構成」の二つから選べます。うちは最小構成なんですが、今さくらのサイト見てみると、最初はウェブサーバも入ってなかったんですね。自分で入れた記憶がちょっと無いんですが…(笑) 参考までに今現在こんな感じ。

$ rpm -qa | wc -l
478

自分で入れたパッケージはそんなにたくさんはないはずです。

それから、標準サービスとしてトラフィックレポートを見ることができるのがGood! サーバでの設定等は一切必要ありません。

専用サーバ|トラフィックレポート – さくらインターネット
http://server.sakura.ad.jp/dedicated/service/traffic.html

全体的な感想としてはかなり満足です。とりあえず今までのところ安定して動いてますし、サーバのレスポンスも悪くないと思うので。価格もまあ妥当ではないでしょうか? 初期費用が0っていうのは、気軽に始められるのですごくいいです! だめならだめでどこかに乗り換えればいいだけですしね。月額10,000円以下の専用サーバを探している時は、候補に入れてみてはいかがでしょうか?

[追記]
他の方が書かれたこちらの記事も参考にしてみてください。

さくらの専用サーバーエントリープランが良かった6つの理由(+嫌な点3つ)
http://p0t.jp/archives/2008/10/post-35.html

クオリティの高い背景画像がダウンロードできる ava7 patterns

さまざまなテイストのハイクオリティな背景画像がダウンロードできるサイトです。現時点で500種類以上公開されてます。

ava7 patterns | free seamless background patterns
http://patterns.ava7.com/

使用条件は、「ウェブサイトで使う時はリンクしてくれるとうれしいけど、絶対必要ってわけではないよ。でも、売ったり配布したりするのはダメ!」みたいな感じ。さっそく、COSUMIで使わせてもらうことにしましたが、すごくいいです!(色合いは少し変えちゃってますが… 改変はOKだよね?) ずいぶん品が良くなりました。

とっても囲碁なWeb APIを作ってみました

囲碁の棋譜を送るとその次の一手を考えて返すという、とっても囲碁なWeb APIを作ってみました。今現在のところ、9路盤と11路盤のみにしか対応してませんので使い道はかなり限られると思いますが、このWeb APIを利用した楽しい「なにか」を、だれかが作ってくれたらうれしいです。

囲碁Web API 「COSUMI API」
http://www.cosumi.net/api.html

このWeb APIは、あくまでサーバのリソースが余っていたら仕事するって感じなので、サーバが過負荷な状態の時は手を考えないでエラーレスポンスを返すようになっていますが、今現在ならほぼ24時間いつでも正常にレスポンスを返せると思います。こういうWeb APIは継続してサービスを提供し続けることがすごく大切だと思うので、約束は一切できませんが、できるだけ長い期間使えるようにがんばります!

「仕様がおかしい!」とか、「仕様どおりに動いてない!」とかがあればぜひ教えてください。それもできるだけがんばって直してみたいと思います。

[追記]
13路盤にも対応しました。

AWStatsとクエリストリング

2008.06.18  |  ウェブ制作  |  Comments (0)

WordPressを使い始めて気づいたのですが、デフォルト設定のAWStatsは、URLに付加されたクエリストリングを無視してアクセスを集計するようになっています。例えば、

http://www.example.com/?p=foo

というアクセスは、

http://www.example.com/

へのアクセスとしてカウントされます。当然の振る舞いのようにも思いますが、クエリストリングが付いている時に全く別の内容が表示される場合は、できれば別々にカウントして欲しいですね。そういう時は、コンフィグファイルのURLWithQueryという項目を設定するといいようです。デフォルトは0になっているのでこれを1にします。

URLWithQuery=1

ただし、特定のパラメータに関してはデフォルトどおり無視してほしい場合もあります。その時は、URLWithQueryWithOnlyFollowingParameters、もしくはURLWithQueryWithoutFollowingParametersという項目のどちらか1つもいっしょに設定します。例えば、

http://www.example.com/?p1=foo&p2=foo
http://www.example.com/?p1=foo&p2=bar
http://www.example.com/?p1=bar&p2=foo
http://www.example.com/?p1=bar&p2=bar

こんな4つのURLへのアクセスがそれぞれ1回ずつあった場合、

URLWithQueryWithOnlyFollowingParameters="p1"

と設定すると、

http://www.example.com/?p1=foo
http://www.example.com/?p1=bar

という2つのURLへのそれぞれ2回ずつのアクセスとカウントされます。

URLWithQueryWithoutFollowingParameters="p1"

と設定すると、

http://www.example.com/?p2=foo
http://www.example.com/?p2=bar

という2つのURLへのそれぞれ2回ずつのアクセスとカウントされます。

両方の項目ともスペースで区切ることによって、複数のパラメータ名を設定できます。例えばこんな感じです。

URLWithQueryWithOnlyFollowingParameters="p1 p2"

ちなみに、このURLWithQueryWithOnlyFollowingParametersURLWithQueryWithoutFollowingParameters
を同時に設定すると、エラーが出て動きません。「どちらかが優先される」とかではないようです。

CGI.pmは重い

2008.06.08  |  Perl, ウェブ制作  |  Comments (3)

今更な話なのですが、いつもお世話になっているCGI.pmには、ものすごくたくさんの機能があることを最近初めて知りました。いつも、単に「フォームから渡されたパラメータを取得すること」にしか使っていなかったんですが、そのためだけのモジュールではないんですね…(ホント今更な話ですみません(笑))

それとは別に、最近初めて知ったものに、mod_perlやSpeedyCGIというのがあります。通常、Perlで書かれたCGIは、呼び出される度にコンパイルされて、そして実行されるんですが、mod_perlやSpeedyCGIは、一度コンパイルしたプログラムをそのまま残しておいて、次回以降のコンパイルプロセスを省くことにより、CGIの動作を高速化することができます。場合によっては数十倍も速くなるらしく、それはそれでかなりすごいのですが、そもそも実際のプログラムの実行ではなく、コンパイル時のコストがこんなに大きいってのが驚きです。

話し戻ってCGI.pmです。先ほども書いたように、大したことに使ってないのに、この巨大なモジュールを毎回コンパイルしているのは、かなり無駄が大きそうです。そこで試しに、このCGIをCGI.pmを使わないように書き直して、ab(Apache Bench)でベンチをとってみたら、なんと約4倍も速くなりました。おそらくこれはかなりレアなケースだと思いますが、大変な違いですね。「車輪の再発明」は良くないかもしれませんが、車輪一つが必要な時に10tトラック持って来るのも品がありません(この例えも品がないけど(笑))。

CGI.pmの軽量版モジュールにCGI::Minimalっていうのもあります。

CGI::Minimal – A lightweight CGI form processing package – search.cpan.org
http://search.cpan.org/dist/CGI-Minimal/lib/CGI/Minimal.pod

ベンチが載っているので引用します。

CGI.pm (3.05) via standard CGI - 16 fetches per second CGI::Simple (0.075) via standard CGI - 20 fetches per second CGI::Deurl (1.08) via standard CGI - 36 fetches per second CGI::Thin (0.52) via standard CGI - 38 fetches per second CGI::Lite (2.02) via standard CGI - 52 fetches per second CGI::Minimal (1.16, :preload) via standard CGI - 52 fetches per second CGI::Minimal (1.16) via standard CGI - 66 fetches per second cgi-lib.pl (2.18) via standard CGI - 71 fetches per second null Perl script via standard CGI - 103 fetches per second null C program via standard CGI - 174 fetches per second CGI::Simple (0.075) via mod_perl - 381 fetches per second CGI.pm (3.05) via mod_perl - 386 fetches per second CGI::Minimal (1.16) via mod_perl - 417 fetches per second null Perl script via mod_perl - 500 fetches per second

なかなか良さそうですが、このサイトが使っているさくらのサーバには入っていませんでした。ちょっと残念…

[追記 2011/10/19]
さくらのスタンダードなら、自分でインストールすることはできると思います。

supermarketerを少し改良してみた

2008.03.18  |  ウェブ制作  |  Comments (0)

この前作ったsupermarketerを、陸続きに隣り合う県も考慮するように改良してみました。たぶん、少し精度が上がって自然な答えを出すようになったと思います。

http://www.perfectsky.net/cgi/supermarketer.cgi
http://www.perfectsky.net/cgi/ms.cgi (携帯用ページ)

ちなみにこのsupermarketer、私の場合は90%オーバーでどんぴしゃに当たります。うーんなかなかいい感じ!

かなりくだらないですが、よかったら一度遊んでみてください。

WordPressに引っ越して来ました その2

2008.03.08  |  WordPress, ウェブ制作  |  Comments (0)

[以前の関連記事] : WordPressに引っ越して来ました

せっかくですので、もう少しだけWordPressの話を書いておきます。

このブログは「英語版WordPress」+「さくら スタンダード」なんですが、インストール自体は前にも書いたとおり、かなり簡単でした。ひとつだけはまったのは、以前から.htaccessファイルに

DirectoryIndex index.html .ht

と書いていたので、WordPressにログインした後、403が出てページが表示されなかったことぐらいです。これはこのサイト特有の問題で、ほとんどの人は関係ないでしょう。次のように直しました。

DirectoryIndex index.html index.php .ht

ちなみに、さくらスタンダードでは、phpファイルのパーミッションは604でいいみたいです。オンラインマニュアルには755または705って書いてあるんですが、604でうちでは問題なく動いてます。

それから、これも前に書いたように、テーマは「WordPress Classic」をカスタマイズして使っているんですが、削れるところは削ってかなりシンプルに、そしてまず問題はないだろうという箇所はもうハードコーディング(!)しちゃってます。WordPressはMovable Typeと違って動的にページを作成するので、テーマが軽くないとページの表示が遅くなってイヤなんです。どうも私はこういうのって気になるんですよね… テーマの軽量化のおかげかどうかは分かりませんが、とりあえず今のところはそこそこ素早く表示されてます。WordPressで作成した自分のブログの表示が遅くて困ってるって人は、ぜひ一度使用中のテーマを構成しているファイルを調べてみてください。自分にとってはどうでもいいようなことに、汎用性が持たせてあったりします。まあ、さまざまな人に使われることを想定して作ってあるので、当然なんですが…

あと、ブログ内検索がどうやらおかしいです。WordPressとさくらを使っている同じような症状の人もいるみたい… MySQLの文字コードの関係でしょうか? あまりよく分からない/調べる気もないですが、とりあえず検索フォームははずしました。

現在このブログは、コメント可・トラックバック不可になっています(よね?(笑))。たぶんこれからもずっとこの設定で続けていくと思いますので、どうしてもこのブログの記事にトラックバックしたい人は、手動でコメント欄にリンクを張ってください(笑)。でも、本当にもうそれでいいと思う。

WordPressに引っ越して来ました

2008.03.06  |  WordPress, ウェブ制作  |  Comments (0)

ようやく重い腰を上げて、WordPressに引っ越して来ました。一度やり始めてしまえば、結構すぐに終わったんですが、その気になるまでがなかなか… しかしWordPressいいです。インストールは簡単だし、使い勝手も良くてかなり気に入りました。テーマは、最初から入っていた「WordPress Classic」という、以前のWordPressのデフォルトを元にして作ったんですが、PHPなんて何も知らない私でも、意外と分かるもんです。この程度のカスタマイズならそれほど難しくはないですね。あと、Firebugはすごい!(笑) 本当にすごい!

[以後の関連記事] : WordPressに引っ越して来ました その2